Diary of a madman

癲狂院に置かれた或る一冊のノートブック
狂気の記憶が焼き付いた、深淵なる倒錯の記録の数々。
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2002年05月27日(月曜日)

NONFIX ランディ・ローズに捧ぐ

 番組の放送の決定を、運が良く、1ヵ月以上も前から知ることが出来ました。グーグルでその日もランディの画像やら情報を検索して手当りしだいサイトを見て回っていました。すると、NONFIXでランディの特集を組む...と表示されているではありませんか。 それを見た時は、もう本当にうれしさで一杯でした。信じられず何度もNONFIXのサイトを見ては、その事実を確かめました。


 いつかランディの生涯を綴ったドキュメント番組、どこかで放送してくれないかなあ...なんて思っていました。掲示板にも書いたのですが、その放送より半年くらい前にNHKで、ジャニス・ジョプリンの特集を「夢伝説」で紹介していましたし、それ以前にも、ジミ・ヘンドリクスやマイルス・デイヴィスのドキュメンタリー番組を放送していたので....密かに期待していました。ちょうど20周忌にもなるし、何かやるかも、なんて思っていました。(NHKではありませんでしたけど)

 でも、周りにはランディのファンはいないので、この嬉しさをばらまくことはできなかったのが残念でした。みんなと分かち合いたかたんですけど...。でも、掲示板(2ちゃんねる)では、それ以前からランディのスレッドがあって、放送決定の書き込みがでてからというもの、こんなにいたんだ!?、という感じにメッセージで溢れて、放送当日はもう実況で凄かったです。夜通しお祭りであれは嬉しかったです。もう何十年もファンでいた人とか改めてランディの凄さをそういう面でも伺い知ることができました。


 番組内容は、クワイエット・ライオットの活動前から、彼の死までが中心でしたが、もう少し彼の子供の頃とかも紹介してほしかったです。ランディの母親であるドロレスを初め彼のファミリーも登場して、姉のキャシーさんは、なんかランディにそっくりでしたよねえ?美人で。それに対して、兄ケリーの......。うそー、ランディも生きていたら、ああなってしまったのかなあ、なんて思わず想像してしまい、ちょっとショック。人柄はよさそうでしたけど。

 NONFIXのサイトには、貴重なランディの映像を流す、という触れ書きで"AfterHours"のことも書かれていたので、あのブートを丸ごと流してくれるのかな...、なんて思っていましたが、実際の放送ではそれぞれちょこっとずつ、って感じで、なんか中途半端で、やるんなら全部流して、やらないんならその分もっと他の事を流してほしかったな、なんて思います。 まあ結局、ブート買ってくれ、ってことなのかも。いつかきちんと公式に"AfterHours"の映像を発売するべきだと思うんですが.....。唯一の貴重な映像だというのに、野放し状態とは、非常に残念です。

 とはいえ、ランディの生家、家族からの貴重なお話、バンドメンバーからのお話、と、知らない話ばかりで、食い入るようにテレビを見ていました。中にはけっこう微笑ましい話題なんかも出たりして、ランディの素顔に迫れそうな感じでした。

 ランディが、、鉄道ファンだなんて知りませんでした。
かつて群馬に走っていた流線形の電気機関車やアプト式のミニチュアとか贈ったら彼は喜んだかなあ....?.....なんだか泣けてしまいます。なんかランディも普通の人だよね、って感じです。車もワーゲンでしたし(最後にランディが停めたままだというワーゲンがどこか寂しげでした)、コルベットでも飛ばしているんじゃないかと思ってましたけど.....全然違いました。...まったくどこから見てもランディってそういう人だったんですね。

 生前のそのままの状態になっているのはクルマだけでなくて、彼がレッスンしていた部屋の状態もそのまま、小さなアンプと、いくつかのイスしかない小さな部屋、彼が残した譜面...なにやらびっしり書かれていましたが、ドロレス曰く、「すべての調で書かれている。とても高度なことをしようとしていた.....。」とか。一体、彼はどんなことをしようとしていたんでしょうね。永遠にわからないままとなってしまったわけですが。ランディのレッスンを受けたかった......。なんかとても優しく教えてくれそうだし、上手くなったかも???


 ファンの人は、「DEE」で泣いちゃう、っていうのをよく聞きますけど、「Goodbye To Romance」でも、いつも泣いてしまいます。オジーが初めてランディと作った曲だ、なんて言っていますが、なんかまるでその後の彼の衝撃的な死を、別れを暗示しているかのようだし、もう聴いていてすごく悲しくなります。曲調は明るいけど、とてつもなく悲しい曲に聴こえてしまいます。番組中でも流れていましたけど、本当、思わず泣けました。。・゚・(ノД`)・゚・。


........番組放送中は、ずっとウルウルでした。最初の方はわりとほのぼのとした会話などそれでもで楽しかったんですが、番組が進むにつれて、どの話題になっても悲しく見えてしまって。ひたすらポルカドットVがレールの上を飛んでいる"Crazy Train"のプロモ映像....あまりにも空しすぎて、彼が天国に逝っているみたいで、そしてドロレスがずっとしまい続けてあったポルカドットVのギターケースを開けてそれを見せた時、あまりのクラッキングにまたしてもうるっ....と。 おまけにシャロンはインタビュー中に泣いちゃうし.....、というか質問自体、泣かせるためにあったようにしか思えません。まあ仕方ないのかもしれませんが。 BURRN!のインタビューでも泣いちゃったらしいし.....もうかわいそう。

 そんな雰囲気を変えてくれたのが、ザックの発言。
「ビール飲めよ!」......それを聞いた時、そういう雰囲気の流れでその発言は.....って思っていたのですが、後になって考えてみたら、彼なりの慰めの言葉だったのかも、なんて思いました。


とりあえずビデオしかないので、ビデオテープに録画しましたが、いつかキャプチャボード買ってきて、デジタルで保存しておきたいです。本当に有り難かった番組です。

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2002年05月28日(火曜日)

 ドラクエや「Lovesongを探して」の良さを再認識した.......、と載せましたが、よくよく考えてみたら、それ以前から実はなにげなく興味あったんです。

 「デジタルクリエイターになりたい!」っていう本がありまして、とにかくパソコンを使ってお仕事したい!って感じで、各業界で活躍されている方のインタビューなどが載っていまして、そこに古代祐三さんが載っていまして.......今でこそ、古代さんの凄さは分かっていますけど、その時は、「ゲームミュージック? ......ゲームのBGM作ってる人か.....そんなに凄いのかよ、大したことないんじゃないの?.......」と大変失礼な感想しか抱いていませんでした。まあ当時の自分は、ゲームミュージックに関心なんかなかったので、仕方ないといえば仕方ない感じですが。(もちろん今はそんなことはありません。)


 その感覚を変えたのは、イースの曲を聴かせてもらったことでした。
WEB上で知り合った方から、聴かせてもらったんです。イース2のオープニングの曲だったんですが.....「かっこいいっ!!!」 あの1曲だけで、ガラッと見方が変わったんです。........なんだか今まで間違ってたな、って思い改めました。やはりいいものはジャンルは関係ないんですよね。そうは分かっていたけど、頭のどこかで変な価値観がまとわりついていたのかもしれません。

 そんなわけで、それからは、昔、エレクトーンで弾いてたドラクエの楽譜を見てアナライズしたり、弟が持ってたゴッドメディスンとラストバイブルのBGMをコピーしたり譜面に書いたり、WEB上でいろいろ情報あつめてかっこいい曲を探したり、いろいろしてました。

 それと、少なからず、子供の頃にドラクエIIIとドラゴンスレイヤーIVをプレイしていたことは非常に良かったと思っています。もちろん当時はドラスレがファルコムが手掛けただなんて知ってるわけないし、ドラクエだって曲目当てでプレイしたわけじゃないです。思い返してみると、ゲームしている最中にこの曲はいいなとか、感じていたのを思い出しました。それに鼻歌謡ながらやっていたような気も........。w でも、昔からこうわかっていれば、もっといろいろやったのに。まあ今さら悔やんでもしょうがないですケド。

 とにかく、ゲームミュージックには様々な要素が詰まっているので、普段歌モノしか聴いていない自分にはとても新鮮でした。コード進行もありきたりな感じはないし、シンプルなコード進行でも結局同時発音数が少ないからリードメロディが、コードの構成音を上手く使いながらメロディラインを形成しているので、メロディラインだけでもコード感のはっきりした、なおかつシンプルである意味キャッチーな仕上がりで、そういうところがすごく勉強になりました。
 また、3パート(リードメロディ、サブメロディライン=バッキングの場合も多い、ベース)だけで、そのスタイルが明確に表れているのもすごいと思いました。それぞれのパートがしっかりしているからこそ強力な曲になるんでしょうね、きっと。
 あとは、モードの曲もけっこう多いなあなんて思いました。シンプルなコード進行&ループという状態ではぴったりなのかもしれませんが、2コード進行で、ドリアン、リディアン、ミクソリディアン......といろいろあって、こちらも勉強になりました。

いやあ.....また1つ、勉強になりました。

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