Diary of a madman

癲狂院に置かれた或る一冊のノートブック
狂気の記憶が焼き付いた、深淵なる倒錯の記録の数々。
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2002年06月01日(土曜日)

 うちはBS受信していないので、こんな番組があったとは全然知りませんでした。つくづくBSが羨ましいです。 ということで、NHKでお昼のニュースをはさみながらも、5時間通しで再放送した、「夢の美術館 〜決定版! イタリア美術100選〜」を見ました。


 肝心の100選なのですが....その100選が適格だったかは、わからないんですよね。イタリア美術なんて全然知らないんですから。だいたい、知っていたのなんて、ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ、くらい......。うぅ....無知だ。
  古代ローマの美術などもとりあげて、本当にイタリア美術の歴史を端からは端まで紹介したという感じでした。 5時間でもごくごく一部しか見られないというところが、イタリア美術の歴史とその凄さを思い知らせてくれました! また、番組を様式ごとに区切ったりして、バロック、ゴシック、ロココ、、そしてルネサンス....と建築などもきちっと紹介していました。.....そうゴシックも取り上げられていたのです! 見る前から関心があったのはそこでした。あの鋭角的で荘厳な建築....。いやあ見て良かったです。

 あとは、やはりといいますか、絵画などのほとんどに宗教が絡んでいる、ということですね。キリスト、マリア、ペテロ、 受胎告知(それ以外の聖書のシーンも同様ですが)って....いろいろな画家が描いていたんですね、全然知りませんでした。.........ダ・ヴィンチのしか知らなかった....(無知ぶりをおもいっきり披露。) その受胎告知だけを取り上げても、その描いた画家達の描き方が、捉え方がまるで異なっているところが興味深いですよね。

 また、イタリア美術というのは、その都市や街全体が芸術を保護していた、ということも非常に興味深かったです。中でもはずせないのが、コジモ・デ・メディチですよね。政治や権力に美術が絡み、そういう中で有能な芸術家達が台頭してきたという事は日本ではありえないし、やはりこういう恵まれた背景があったからこそ、数々の芸術が生まれたのかもしれませんね。ミケランジェロなどは、その申し子みたいな感じですし。

 .....余談ですけど、やっとB'z "RUN"のアルバムジャケットに写っている彫像がわかりました。ベルニーニの「聖女テレサの法悦」でした。番組内の100選リストに入っていたので....やはり有名なのですね。(またしても無知披露!)あれってかっこいいですよね。今までずっと気になっていて作品を知りたかったので、偶然ですけど分かってよかったです。

 そしてトリは、やはりラファエロ、ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ。100選の締めた大トリはミケランジェロのダヴィデ像でした。あんなに長い時間見たのは初めてでして、後ろ姿など細部まで紹介していて、ダヴィデのストーリーなんかも知り、イタリア美術の象徴、らしく.....あの圧倒的な迫力には、感動せずにはいられません。しかもカッコイイし。ミケランジェロと言えば、システィーナ礼拝堂の天井画も凄すぎですけど、やはり彫像がいい....かな? 彼の描く絵は、確かに彫像のような荒々しさが出ていますし....。う〜ん、奥が深い....。


 そういえば 出演者もなかなか好感が持てました。
その仲に林家こぶ平さんがいましたけど、なんでこの人が?......なんて最初は思っていたのですが、発言を聞けば.....なるほど納得。 意外と言っては失礼かもしれませんが、すごく美に対する捉え方が鋭かったです。(って人の事とやかく言えねーだろ。)  「新日曜美術館」でも司会をしている石澤アナも出ていまして、なぜかすごく楽しそうでした。いつもはけっこう淡々と司会進行していくのに、今回はちょっとトンだ感じ。和んだ感じが見ていてすごく良かったです。 あとは中尾彬さんですね、あの人、絵書きになりたかったんて知らなかったですよ....。この番組では実際にイタリアに赴いて、感動していました。番組内での発言もなかなかでした。


 いやー、学校で美術の授業を全然聞いてなかったのを思い出してしまいました。でも見たお陰で少しはイタリア美術のことがわかったし、これを機にもう少し美術について興味を持ってみようかな...と思っています。

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