Diary of a madman

癲狂院に置かれた或る一冊のノートブック
狂気の記憶が焼き付いた、深淵なる倒錯の記録の数々。
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2003年03月14日(金曜日)

 なんとなく今年は、ゴシックに加えて、ルシフェルに嵌まりそうな予感です。
正月は、ゲームのラストバイブル1の曲をコピーするために、プレイしていたのですが、なんというか、改めて自分は悪魔とか堕天使とか好きなんだなあ、と....プレイして実感しました。年末に買った、コラン・ド・プランシーの「地獄の辞典」もそういうわけなんだと思います。

 悪魔関係は、ルシフェル、ベルゼブブ、バール、メフィスト、ベリアル、アスモデ、アスタロト...などですね。神話が生まれて、人々が話をいろいろ付け加えて、魅力ある悪魔になった、そういう悪魔達の具体的なプロフィールが知りたくていろいろ物色しているわけです。サタンが大好き、なんてことを言い出したら、デモノロジーに傾倒しているヤツ、なんて思われそうなので、ここでは宗教の話や道徳的な話は別、ってことで。召還したり、頼みごとを聞いてもらおうだなんて思ってないので。(おい) 

 自分が感じる、ルシフェル達....。音楽でイメージすると、悲愴感のある重厚なハードロック/ヘヴィメタル、って感じで。邪悪、呪い、破滅、破壊、憎しみ、悲しみ、など、限り無く「負」のイメージがあるわけですよね。しかし、それとともにそれらを何か(作品など)で表現した時に、浮き上がってくる美しさや高貴さを、感じるんです。.........「負」には「負」なりの美しさがあるというか。

 そんなわけで、悪魔が紹介されている本を買ってみました。中でもコラン・ド・プランシーの「地獄の辞典」は、何世紀も前に書かれたものですが、悪魔辞典では最もスタンダードな本ですよね。あのベルゼブブのイラスト、かなり強力。女神転生のベルゼブブもこれを真似ているのかな...?  ディアブロのバールもここに載っているバールがお手本なのかな。ネコとヒキガエルの頭はなかったけど.....。

 悪魔の紹介以外にもいろいろ載っていておもしろかったです。(史上最狂幼児虐殺将軍ジル・ド・レエが出てくるとは....その割には、時空の旅人サンジェルマン伯爵とか錬金術師パラケルススとか載ってなかったのが少し残念。)ま、他の本に載ってましたが....。ちょっと気になったのは、悪魔の名前が今の一般的な読みと異なるのがあったということです。サキュバスは「スクブス」になっていたし(感じ方がずいぶん変わってしまう気がする) あ、サキュバスのイラストがなかったなぁ、、見たかったのだけど。

 しかし、ルシフェルを気に入ってる自分にとって、あれに載っているルシフェルのイラストには、微妙。なんであんなにカワイイ坊やなんですか! オマケにリボンの付いた赤い半ズボン? そんな〜〜〜〜〜〜。いや、あのクリクリした目のルシフェルもそれなりにいいですけど。なんか、「地獄の辞典」の解釈では、サタンあるいはルシフェルは皇帝ではなく、ベルゼブブになっているみたい。ソロモン王の場合だとルシフェルは皇帝になっているみたいですが。

 でも、自分の持つルシフェルのイメージは、ちょっと他の人と違う印象を持っていると思います。ルシフェル=サタン、という感じじゃなくて、ミカエルと同一人物で、言わばミカエルを「光」たとえるなら、ルシフェルは「闇」みたいな....。まあ要するに「悪」なイメージはほとんどありません。実体のない、もっと根源的な悪のイメージとして、それがたまたま擬人化、あるいはそのままイメージに名称をつけたものがサタン、という捉え方をしています。


 なので、ラストバイブルでの扱いに「悪」のイメージがあんまりなくて個人的に好きでした。戦闘前のセリフも好き。でもLB1のグラフィックはちょっといま1つ。LB2の方がかっこいい。というかLB2の魔獣のグラフィックはどれも良い!あ、そういえばLB2にはメフィストとバアル、ベリアルとか出てこなかった....。ディアブロには出てきてるけど。 ディアブロのバアルとメフィストは怖すぎ。邪悪なオーラがプンプンしてる。だけど(ディアブロに)ルシフェルが出てこないっていうのもうなずける。「悪魔」って感じではないし、邪悪さの中に高貴なイメージがありそうだし。

......そういえばラストバイブル1のルシフェルの曲はすごくカッコよくて大好きです! 前半はマイナーで後半はメジャーに転調するのですが、その辺りもよかった。あたかも光と闇を映し出しているかの様で。ルシフェルって言葉を聞くと、さっきも書きましたが、悲愴的なハードロックっぽさをすごく感じて。それにすごく冷たく感じる。.....もっともルシフェルは氷の牢獄に閉じ込められてるとか、ダンテの「神曲」では描かれているそうですが。

 ルシフェル知るには、やっぱりミルトンの「失楽園」とダンテの「神曲」を読むしかないのですね。どっちも読むのが、辛そう.....。ううっ。。・゚・(ノД`)・゚・。

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2003年03月15日(土曜日)

 やっぱりこれも好きなので、買わずにはいられない。

 ゴシックは、しょっちゅう言葉を多用している割には漠然としていて、言葉で説明しにくいと言うか感覚的に捉えているだけで(これはこれで良いことだと思いますが。)、やっぱり体系的にきちんと知っておきたくて。なにより、カテドラル(大聖堂)(=ゴシック建築)が大好きで、ゴシックを追求したかったというのも大きな理由です。WEB上でも、片っ端から調べまくったりしたのですが、「ゴシックっていうのはこういうことなんだよ」っていう核心を突いたコンテンツがあんまりなくて......。ゴスロリのゴシックというのなら多いのですが....。それで、大きな書店で探したりしたのですが全然なくて、ネット上(アマゾン)で頼むことにしました。

 買ったのは、ゴシック建築が図説で細かく載っているものや、ゴシックの思想を詳しく説明したもの等です。建築物なんかは、実際見に行くのが一番に決まってますが、そういうわけにもいかないですし。ノートルダム、シャルトル、ランス、アミアン、などの大聖堂、とりわけフランスゴシック。神の元へ近付こうと、どこまでも高くそびえ立つ尖頭アーチ、重厚で複雑なフライング・バットレスが交差する摩天の森、光輝を放つ、バラ窓.......。光に触れたくて、闇に包まれたくて、光と闇が同時に生まれる聖域....。その間の空間で人々は祈りを捧げ、罪を懺悔し、生きていく。そんな風にゴシックをイメージしてみるんです。あたかも自分がそこにいるかのように。そうすると少しいつもと違う感じになる.....みたいな。(おい)

 ゴシック、っていうとダークなイメージを受けがちですが(それはいわゆるゴシックホラー的な解釈ですよね)、本来のゴシックには光も持ち合わせているわけです。片方だけではゴシックは成り立たないと思います。重厚で高くそびえ立つ外観で判断しがちですが、内観も実はかなり重要。フライングバットレスによって壁が異常な程、薄いのです。あれでよくあれ程の高さの建物を支えられるものかと、不思議に思うくらい。そしてその構造により窓が大きく確保できたことにより、神々しい光が内部の空間を包み込む.....。しかし、荘厳で神格化されたような建物でうかつに近寄れないイメージもありますけど、市民達の憩いの場でもあったりして、意外でした。

 ちなみに、買ったゴシックの本は、すべて建築のゴシックに関するものです。でも、どの分野のゴシックでもそれが好きなら、多少の違いはあれど基本的には同じだと思うので、きっと的外れではないと思います。だってゴシック文化の根源なのですから。 ......でも巷で使われている「ゴシック」と本来の「ゴシック」は、別物、って感じですね、やっぱり。


 ゴシックのついでに、サンピエトロ大聖堂に関する本も欲しいです。
殉職者ペテロの墓の上に立っているらしいですが、あれもまたミケランジェロの作品との融合で、個人的に最高!なのです。あそこに鎮座している「ピエタ」あれには、感動しました。宗教画のマリアなどいくつか見たことありますが、あんまりピンとこなかったのですが、あのピエタは、ちょっと他のと違うっ!って感じで、あれは.....もう本当に大好きです。イタリア人にしてみれば(いやキリスト教徒もそうかもしれませんが)マリアに抱かれて死にたい、とかいうのを聞いたことあります。それうなずけます。かなり巨大な大理石像らしいですが、実物を見たいものです。「最後の審判」のキリストとマリアも好きです。あんなに若々しくエネルギーに充ちたキリストを見たのは初めてです。あの審判を下すポーズ......かっこいい! 確か、光輝を与えるポーズでしたっけ。寄り添うマリアも、そのポーズと表情が好きです。そういえばこの天井画には、ミケランジェロ本人とされる姿も描かれている様ですが、なんであんなにオバケみたいなの.....。ゾンビみたい.....。なんか疲れ切っちゃったのかなあ。お疲れさま、ということですね。

ゴシックとは何か—大聖堂の精神史 講談社現代新書/酒井 健 (著)

図説 大聖堂物語—ゴシックの建築と美術 ふくろうの本/佐藤 達生 (著), 木俣 元一 (著)

 この2冊でゴシックの基本がわかると思います。おすすめです。

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2003年03月21日(金曜日)

 本当に、久しぶりにCDを買ったんです。
去年1年間、ず〜っとオジー&ヴァンヘイレンって感じで。ちょこっとグランドイリュージョンとか、メロディアスハードものを聴いたりしてました。だってオジーとVHの音楽飽きないんだもん。

 で、今回買ったCDは3枚。(それだけ?)いやいや自分にとっては、これでもけっこうな枚数です。
(またしても)オジー「Bark at the moon」、グランドイリュージョン2nd「View from the top」、書上奈朋子「Baroque」という内容です。

 オジーのは、リマスターのです。当時のシングルのB面の曲が2曲追加されているものです。#1のタイトル曲とかが顕著にリマスターの効果が出ていました。オリジナルのはもっとシンセが入っていたのですが、あっさり削られていたり、かなりボリュームカットされていたりして、その分ソリッドなサウンドになってて、個人的には現代的なトーンでギターがより聴けていいかな。しかし、あんなにキャッチーな仕上がりだったとは、改めて気付きました。曲調がちょっと古いって気もしないでもないですが、様々なスタイルの曲がうまくまとまっていて......やっぱり名盤ですね。#6、#7とかあんなにポップだし。オジーのバラードってすごく優し気で、泣けちゃうよ.......。ビートルズに狂っていたというオジーだけある!シンプルなメロディだけど、妙に心に残るんです........。何度も聴きたくなる。ランディ時代のリマスターも一気に買い込もうかな。(まだ買っていなかったのであった。ゴメン、ランディ)


 グランドイリュージョンは、1stを勧めた弟からまたしても勧められて、ようやく買ってみた。 ......確かにすごい出来だ。個人的には、コーラスとアレンジワークが凄いと思うんですがどうでしょう。あと何げにギターも弾きまくっていた印象を受けました。1stもそうでしたが、ギターサウンドは好き。ハイとミッドが気持ちよく出てて、しっかりローも出ててザクザクと小気味良い。.........でも、何か違う.......と感じてしまいます。もちろん出来は素晴らしいのですが、やっぱりオジーが聴きたくなってしまう。シンプルながらフックの効いたメロディとやり過ぎないアレンジが、いいのかなぁ。ジェイクのギターリフ/ソロ共に、キャッチーでコピーしたくなる様な感じだし。 ..........そいえば、最近ジェイク、どうしてるんだろう.........。「あの人は今…」ってのは嫌だよ。頑張って下さい。


 で、書上奈朋子さん。
上に挙げたのと随分音楽が異なりますが、実は今一番ハマっているのが書上さんの「Baroque」。もとは、雑誌のサンレコで知って、載っていた写真を見て、なんかピンときて、まあ記事から判断するに、きっとクラシックをテクノ+アンビエントという感じでやっているのだろうと思っていましたが、なによりそのご本人の写真を見て、なんか違うぞ〜、この人。って感じで。
..........なんかイスに腰掛ける姿が、王女みたいな風格で、しかも鋭い眼光.........。おまけに美人だし。(って購買理由はそれなのかよ?........って違うよ。でもけっこうちょっとだけね。w)で、買ってきました。その続きは.............長くなりそう。コラムの方で書くかな...........。

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