Diary of a madman

癲狂院に置かれた或る一冊のノートブック
狂気の記憶が焼き付いた、深淵なる倒錯の記録の数々。
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2003年04月03日(木曜日)

 ひさしぶりに買ったサンレコをぱらぱらとページをめくって見ていたら、あるページの写真に目が止まりました。〜イスに座り構えた格好が、なんというか王女の様な風格のある姿で、そして深く深く見つめるような眼差し.......そんな姿を見て、ピンときて。ただ者じゃないな、と。ほとんどの制作をひとりで行った、という記事を見て........もう買うしかないだろ、ってことに。

 書上さんは、もともとエキセントリックオペラというユニットを組んでワールドワイドに活躍されいるそうなんですが、今回買ったのは、書上さんのソロアルバム「Baroque」という作品です。実際クレジット見たら、作詞作曲、ボーカルはもちろん、プロデュースにプログラミング、ミックス、エンジニア関係まで、コナしていて驚愕でした。

 初めて聴いて、まず感じたことは.......、
 なんだか、わけも分からず泣き出してしまいそうな、そんな気分になりそうな感じでした。心を引き裂いてしまいそうな、そんな感じ........。「狂える」というか.......(もちろんこれは褒め言葉。)最高!!

すごく素直で、すべてをさらけだすような........だからぐっとくるものがあるのかも。囁く様に、訴えかける様に、話す様に、叫ぶ様に.......歌う。歌の中の世界の人物になりきって歌うような、そんな風に聴こえてきます。

 「トリップ&エロティック」(CDジャケ帯にそう書かれてます)ということらしいんですけど、これがそういうことなのかな.......。こういう音楽を聴くのは初めてなので、なんとも言えないのですが。個人的には、やはり、幻想的で、魔的、そしてなによりもすごく綺麗だな、って感じました。重厚で神々しいコーラスと優しくももの哀しいストリングス、そこにテクノっぽいリズムトラック、書上さんのボーカルが入る.......感じで。音像的には、ボーカルとリズムトラックがスピーカーにへばりついているかの様に前面に出ている反面、コーラスやストリングスが大聖堂で流れるかの様に、全体を大きく包み込む感じ。う〜ん、なんか高級ホテルのロビーとかで、爆音で流すとすごく良さげな感じですね。

 曲は、サンレコの記事に現代音楽なんて言葉もあったりしたので、とんでもない奇抜な音楽なのかなぁと、構えてしまいましたが、いざ聴いてみたら、そんなことはなくて、すごくメロディックで、とても聴きやすかったです。また、曲だけでなく、歌詞にも注目したいです。ダーク&ヘヴィで、個人的にツボ。#2とかは、もうホント、女王様ですね。ちなみに全曲、イタリア語と英語で歌われていたりして、これも意外に重要なのかも。どこか日本ぽいけど、でも異国的な感もある、という。

 アルバム曲中、モーツァルト「トルコ行進曲」とボサノヴァで有名なジョビンの曲「Corcovado」がそれぞれモチーフとして取り入れられている曲があるのですが......これ、気付かないですよ.....。言われてメロディを追って聴けば、あぁ確かにそうだなあ、って感じで。..........本当、感動するばかりです。なんて言ったらいいんだろう.....、カヴァーとかじゃなくて、きっと自分の中には、そんな風に聴こえていて、それを表現しただけなのかも、って........勝手な邪推ですけど、そう感じます。もう完全に別物だし。クレジットにもきちっとモーツァルト、ジョビンの名前がしっかり入っているけど、そこまでしなくても...、と思ってしまうくらい別物です。(誰かさんはこんな書上さんを見習って欲しい....。)

  もうひとつ、パッヘルベルの「カノン」の有名なフレーズを取り入れている曲があるのですが、これもオリジナルとは全くかけ離れた曲想ですね。カノンの明るいフレーズと、ボーカルの哀しそうなメロディが折り重なって...感覚がおかしくなる........あ、これが「トリップ」なのかな。すごく不思議な感覚にさせてくれるような。優しいのだけど哀しい。相反する感情ですが、でもそれが見事に混じっているんですよね。これは聴いてもらわないとわかってもらえないかも。優しく撫でながら同時に泣きながら鋭い爪で引っ掻くような..........。

 普段こういう音楽は聴かないので、なおさらぐっときました。周りの人にオススメしたいミュージシャンですね。........というか既にいろんな人に言いふらしてしまった。


 少し調べてみたら......、書上さん、藝大卒なんですよね。もうなんかこれだけで、うわぁ〜って感じなのに、おまけに美人で......。(ちなみに、CDジャケットよりもサンレコの写真の方が個人的には好き、って何言ってんだ。カチャy=ー( ゚д゚)・∵. ターン) しかもしかも!驚いたことに......群馬出身。もう正直、なんて言ったらいいか........越えられない壁があるって感じで、雲の上の人なんだなぁ、と。でも同じ群馬人だから、応援したくなります。「世の中に蔓延してる音楽を蹴散らしてくれ〜、書上姐さん!」って。w


...........やっぱり、、CD聴き終わった後も、サロメのイメージがしました。
スピーカーの目の前で踊り歌い狂う、みたいな。
(まぁ自分の思い描くサロメってのは、「生首欲しがる王女」とはちょっと違うから、誤解招きそうだけど......。)
こんなことご本人に知られたら、、「嬲り殺される」に、1000かき揚げ!

 それにしても偶然知ったんですよね........。掲載されてたサンレコ買ってなかったら、たぶん知ることはなかったと思います。考えてみると不思議なものですね.........。

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2003年04月04日(金曜日)

 毎週金曜夜7:30から、NHKで「特報首都圏」という番組があって、毎週見ているのですが......、今日いつものように番組が始まり、オープニングの音楽が変わったようで、(新年度だしね、って、ん?なんか書上さんっぽい感じだなあ。なんだ、最近こういうアカペラみたいなのって流行っているの....?)と、思いつつ聴いていましたが、さっき、書上さんのサイトを見にいったら、なんとご本人の作であることが判明!!! エンディングも同じく書上さんによるものらしい。しかしクレジットの表記はされず残念です。
 となると、これから毎週この時間、書上姐さんの音楽をテレビの前で拝聴できるのかあ......。なんかタイミング良すぎるぞ。怖いくらいだ。そういえば、メナードのCMは、どうもフジの月9の時間帯に流れているそう。(普段あの時間帯はテレビ見てないけどチェキしてみるか....)


  実は、番組冒頭よりも、その前日、木曜日の夜7:57辺りに翌日放送の「特報首都圏」の紹介に流れる時間の方が、実は長く、よく聴ける。なんだか毎週金曜日、本当にテレビのまえにきちっと座っている自分が....います。最近はオジーの「Bark at the moon」と書上さんの「Baroque」しか聴いていない......。

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2003年04月11日(金曜日)

 どうでもよい話ですが、そういえば公言してなかったと思って書いてみます。

 実は左利きです。
でも、文字を書くのだけは右です。ほとんど偶然でそうなったんですけど。というのは、小さい頃に肺炎になりそこねて病院にぶち込まれて、入院している間、点滴をずっとしていたのですが、されていた腕が左腕だったわけです。それまでは左で絵を描いたりとかしていたらしくて。 それで、同じ病室に入院していた同じ年くらいの女のコが、親から「せんせい」(A4サイズくらいのボードと磁石のペンで書いたり消したりできる、おもちゃです。)を買ってもらったらしくベッドの上でそれで遊んでいるわけです。それを横目に見ていると、やっぱり欲しくなるわけで、対抗すべく(?)親にねだり買ってもらい、その時から、右手で字を描く様になったわけなんです。

 左利きで困ったことは、些細なことならいくつかありました。今ではユニバーサルデザインでしたっけ、どちらの利き手に関わらず使えるようなデザインのものが多く出ている様ですが、あの当時はほとんどなかったと思います。ハサミが....、左手に持って使っても.....切れないんです。だから仕方なく右手でチョキチョキと。その点、カッターは利き手が関係ないので、便利でした。......あ、小刀もダメでした。学校の工作の時間で、木片を小刀で削って作品を作ることがあったのですが、いつもは図画・工作は得意中の得意だったのに、これは苦戦しました。左じゃぜんっぜん削れないんだもの。右手に持ち替えてもハサミの様には使えず、ケガもするわで、仕方なくちっとも削れない左手で、根性で削ってました。もちろん出来は最低でした。
 片刃のものは、利き手が関係するんですよね。なぜか包丁でも左利き用のがあるらしい。

 便利なコトは..........う〜ん........
左手に消しゴム持ちながら、右手で鉛筆持って字を書くこと。
(実用度低い。)
左手に箸を持ってご飯食べながら、右手で字が書ける。
(行儀悪いので却下。)
左手でマウス使いながら右でペンタブレットを使う、、
(って利き手は関係ない。)
.............あんまりメリットがないな。。・゚・(ノД`)・゚・。

マウスは、利き手じゃなくてもわりとすぐに使えるっぽい。
昔、右利きの弟が仕方なく左利き用にされたマウスでも、文句言いつつも、いつの間にか左で使える様になってたし。

 当サイトを見ればわかりますが、ギターは右利きのものを使っています。まだギターを手にしていない時は、左利きでエアギター(何も持たずに、あるいはテニスのラケットとかで弾く振りをすることです)していたんですが、高校に入って、ギター(クラシック)を少し習っていたのですが、右利きので問題ない、ってあっさりと右利きのギターを使うことになった経緯があります。でもエレクトリックを弾き初める様になったら、どうも利き手じゃない右でピッキングするのが難しく、えらく苦労してます。最近はわりとまともになりつつありますが........。おまけに手も小さく指も短いので、なんか自虐的なことをギターでしているような気も.........する。


試しに測ってみました。
親指:5.3cm
人指し指:6.1cm
中指:7.2cm
薬指:6.4cm
小指:5.0cm

...............これはやっぱり短いのでしょうか。
短いんだろうなあ....。鍵盤もオクターブ押さえるのがやっとだし、ギターの教則本の最初に載ってたローコードのCのコードフォーム押さえられなくて1週間苦戦したし......。おまけに気付いたら血が出てるし。いや、これは今でも時々あるけど。チョーキングとかやりすぎると、爪と指の間が裂けてしまって.....弾いている間は気付かなくて、いつのまにか赤くなってる、っていうことになってる。このあとけっこう痛いんだ.......水とかしみるし。彫刻刀やカッターで切った傷も痛いんだよね。


う〜、ギター弾くのも、字を書くのも、根性次第ってこと?
..........きっとそうだ。


 箸を右手で持ってみたいです。
誰かと一緒に食事をするとき、テーブルの左に座らないといけないんです。何故かって言うと、右側に座ってしまうと、箸を持った左腕が、右手で箸を持っている左隣りの人とぶつかってしまう.....のです。ぶつけて掴んでいた食べ物をおとさせてしまったり、ぶちまけたりで、あぁ〜、迷惑かけてしまう。しかも、なんとなく仲間はずれになっているような格好になるし。逆に座れば、和気藹々と楽しんでいるような感じになるんですけど。


 あ、あともうひとつ。
昔、しょっちゅう指をポキポキ鳴らしていたせいか、指の関節部分(節)だけ妙に太くなってしまっていて.....指輪がうまくはまらない。節だけ太いから、そこを通り過ぎるとスカスカになって、クルクル、ぶらぶら指輪が動いてしまう.......。ま、だいたい指輪が似合うようなカッコいい手じゃないからいいけど。

・゚・(ノД`)ヽ(゚д゚)ヨチヨチ

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2003年04月17日(木曜日)

 そういえば、なぜかヴァンヘイレンのライヴCDを持っていないのであった。買わなきゃだめだろ、と、常々思っていたのですが........。今度こそ買ってくるぞ! ランディ時代のオジーリマスターに、ザック時代のも聴きたい。結局、オジー全てにハマるに決まっているし。だいたいサバスも好きだし。クセナキスのメタスタシスとサバスのヘヴィ度はベクトルさえ異なるものの、同じくらいヘヴィだと、感じる自分は一体.......。あとは、重い腰を上げて、クラシックにでもいよいよ手をだしてみようか。聴いたことはたくさんあるのに、曲名がさっぱりわからないということが困ったものだ。ジャズも聴きたい。ビル・エヴァンスのポートレートはすごく良かったし。本当はギターもののが聴きたい。前々からパット・マルティーノの「EXIT」とか欲しいし、ジム・ホールとかも.....あぁパコも........キリがないなぁ。 

 そういえばうちの弟は、1978-1984のボックスセットを持っています。ヴァンヘイレンロゴのキーチェーンが付いていて、見せてもらったけど......うぅぅ〜カッコいいっ。自分も買うべきだった.....。しかし不思議なもので、弟はデイヴ時代のは全て持っているのに、どちらかというとサミー時代のメロディックなのが好きなようで。弟の話で何ですが、実は、弟は、ペンケースに自作でエディストライプを施していて、これがまたカッコいい! 赤のと、青色のストライプも作ってたりして、こっちもカッコいい。半透明プラケース自体が白ストライプになっていて、クールだ。そのうちスニーカーやら他のものまでエディストライプにしたりして..........。

 ギターも弾かないのに、目の付け所が鋭くて驚き。あれでギター弾かせればなあ......。ザッパの誕生日と同じだし、ヴァイ好きだし......ランディVが最高だとかいうし.........指は長いし。

それに比べて自分ときたら。
..............................。

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2003年04月18日(金曜日)

 ひさしぶりに桜を見に、ちょっと出かけました。といっても町内なのですけど。それはもうたくさんの桜の木が植わっているのですが、そこは何と自衛隊の駐屯地。まぁ、町民だし、べつに驚くことじゃないんですけど、見たことない人は、なぁーんか浮かべるイメージが違いそう。花開きのちょうどより時期を見計らって、2日間くらい敷地の一部に入れさせてくれるんです。中には露店もたくさん並ぶし(食べ物のお店がほとんどでしたが、その中にやたら賑わうお店が....、迷彩グッズのお店だった。すごい品数。こんなものまで迷彩柄?って程いろいろありました。)、特に今年は、2日のうち1日が雨だったので、その分、人がごった返して、すごかったです。

 自衛隊の駐屯地なわけですから、いろいろな車輌があるわけです。普段はお目にできないモノ達が、大集合(っていう程でもないけど)。ヘリのホバーリングの見せ物したり、空砲撃ったり、演習場ではないので、ないと思っていたら、戦車2台出てくるし......うわ〜〜っ!って感じ。辺りを見回すと、なにやら望遠鏡やビデオカメラなどを抱えた人がちらほらと。しきりに戦車を追っかけてました。う〜む......、いわゆるミリタリーマニアさんかなぁ。滅多に見られないだけに、間近で見られるのだから心の中では狂喜乱舞かも。

 まぁ、かくいう自分もけっこう好きだったり。
昔、小さい頃、父がプラモデルを買ってきてくれたことがいくつかあって(組み立ててくれてそれでよく遊んだものです。)記憶にあるのは、戦車の他に、クラシックカーとか、あと、ガンダムも。シャアザク欲しかった....。いつもザクばっかだった。で、その戦車のプラモは、コントローラーと導線で繋がれていて、きちんと動くもので、あれは最高だった!きちんとキャラピラーが動くんです。庭で動かすと、ミニチュアながらリアルで。.......でも、いつも遊び過ぎて壊してしまうんですよね。今思うとかなり勿体ないことしたなぁと、後悔してます。

 中でも一番ショックで記憶に残っているのがあって........、
(昔のことなので記憶が曖昧ですが)それまで買ってきてくれた戦車のプラモは、確かに戦車でかっこいいんですけど、どこか不格好で。なんかアメリカ軍とかイギリス軍のが多かった気がする。そんな中、ある時、買ってきてくれたものは、箱を開けると、いつもの深緑のプラスチックじゃなくて、アイボリー色。それになにやらステッカーが入っていて、白にふちどられた黒い十字マーク。その時は知らなかったですが、ドイツ軍のシンボルの「鉄十字」ですね。そういうわけで、これはあいままでのと違うぞ〜って思って、出来上がったものを見たら、すごくカッコよくて! 子供心にもデザインがいいなぁと感動しました。 かなり気に入り、よく眺めたりもしてました。しばらく遊んだ後、誤って持ち運ぶ際に地面に落としちゃって、片側のキャタピラーが壊れちゃって....走行不可能になってしまって、あの時はショックだったなぁ。他のは「あ〜あ、壊れちゃった」で済んだけど、これは辛かった。


 たぶん、そのドイツ軍の戦車、ティーガー戦車だと思うのですが、パッケージに書かれた英語も分からなったし、記憶が確かではないので怪しい。ちょっと田宮模型のサイト見てみたら、、う〜ん、最近のは導線で繋がれてなくて、電波で動くものしかないのかな.....。(当時もあったかもしれないけどきっと値段が高かったのかも)  あれは、前後しか動かなかったし、それに砲塔も動かなかったし、安いモデルだったのかもしれない。


...........もはや花見とは関係のない話になってるけど、ま、いいか。どうせだからいろいろ書くっ! (最初から桜の「さ」の字も話してない気もするけど。ま、桜の話はまた後でってことで)

 でも戦車や戦闘機がカッコいいだなんて思うのも、なんだか微妙な気分です。だいたい戦車や戦闘機ってのは、大量に破壊したり殺戮するためのマシンなわけで、本来この世に存在しなくてもいいわけですよね。でも逆に、最強の戦車・戦闘機などの軍用機を作るために各国が技術を研いたお陰で、今のジャンボジェット飛行機とかあるのだろうし、ポルシェ博士なんかの功績もかなり大きいと思うし.......。(ワーゲンとか) ん〜やっぱり微妙だ。.......それとも、それらとカッコよさは別問題、ってことかなのかな........。


 実は、田宮模型には相当お金を注ぎ込んだクチ。小学校の中学年辺りの頃にミニ四駆が流行って、そりゃあもう、ハマってハマって。毎日、勉強ほったらかしで、改造、改造の日々..........。小遣いは全てミニ四駆へと消えたのであった.....。今のミニ四駆はずいぶん違っているけど、今でも流行っているのかな? 昔のファルコンとかもまだ売っているとはっっ! エンペラーもそうとう改造してブッ壊して、何台か買い直した気がする。

...........なんかこんなこと書いてると、また客足が遠のく気が........。

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2003年04月24日(木曜日)

 この「日本語歳時記『大希林』」というのは、NHK教育テレビの毎週土曜夜8:45分からある番組です。番組名からもわかると思いますが、日本語の奥深さや、使い方など、楽しく学べる(?)教養番組なのです。

 この番組を知ったのは、昨年末にこの番組のスペシャルがありまして、1時間半くらいでしたか、いろいろ総集編みたいな感じで、それに加えて演出した方なども交えて、日本語の大切さを語っていました。その特番かぎりだと思っていたのが、何と毎週放送しているではないですか! う.....不覚でした。しかし来年度からも引き続き放送するということで、これは見るしかない!ってことで、それ以来、欠かさず見てます。

 番組は、弥勒さん(樹木希林)という文筆家と、その家に住み込みでお手伝いをしている、さつきさん(三木さつき:すみませんこの方存じませんでした)とのやり取りの中で、たいていの場合、さつきさんの間違った日本語の使い方などを弥勒さんから指摘されて、切り札として『あらゆることが載っている、広辞苑をも凌ぐ最強の国語辞典「大希林」(伝家の宝刀みたいですね。)」を引っ張りださせ、同時に解説される......といった感じです。

 ほぼ10分間しかない非常に短い番組ではありますが、とてもためになります。ふたりのやりとりも爆笑できるし、とてもわかりやすく親しみやすくて、日頃、書く文章がめちゃめちゃな自分にとって、この番組は、見逃せません! 取り扱う内容も、わりと日常の会話の中で使われるようなものが多いので、教養はもちろん、実用度も非常に高いのです。オススメ!!


 ......と、感想を述べたところで、実はさらに述べたいことがあります。こんなことに嬉しがるのはたぶん自分だけだろうとは思いますが。

 この「大希林」という番組のOP/EDの音楽に注目!
OPは、何とレスポール+マーシャルと琵琶によるツインリード!!出演している二人が弾いてます(弾く真似かな)。さつきさんの方がレスポールです。マーシャルのコンボアンプに片足のっけて弾いてます。年末のスペシャルの時には、なんとセット内にずっとレスポールが置かれていた!もちろん、ギブソン レスポールスタンダード。で、番組中ある場面で、さつきさんが後ろに置いてあったレスポールをおもわず蹴飛ばしそうになったのを、見逃さなかったぞ! スタンドが揺れて....「うわぁ、レスポールがぁぁ〜」っとテレビの前でひきつりそうになったのはこのオレです。EDも定番のロックンロールの音楽をこれまたギターと琵琶による演奏になっています。(*新年度になってからEDが変わりました)ギターサウンドはかなりギンギンって感じで、う〜んって感じですがそれでもOK。番組名からも、内容からも想像できない音楽なんで、驚く人もいるかも。(自分もそうでした。もっと雅な音楽かと思っていたのに、でも大満足!)番組最後で「サンキュぅ」(テンキュじゃないです)で終わるし、まあ個人的ににんまりしてしまうOP/EDです。

 そしてもうひとつが、番組のセット。
コンクリート打ち放しの茶室のようなお家です。置かれている家具や小物はどれも古いけど素敵なものばかりで、そのマッチングがとても良い空間を生みだしています。......あのコンクリ打ち放しの茶室、どこかで見た覚えがあるんだけれど....。安藤忠雄の設計にあったような気がしたのですが、確認したところ確かに茶室を手掛けたことはありましたが、それとは異なる作りでした......。う〜む、でも絶対見たことのある作りだ。う〜〜〜、デジャヴなのかなぁ。 まあとにかく良いセットです。住んでみたいものです。

とにかく諸々含めてオススメっ!

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