Diary of a Madman

癲狂院に置かれた或る一冊のノートブック
狂気の記憶が焼き付いた、深淵なる倒錯の記録の数々。
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プロとはかくあるべき

 日曜日、弟の卒業制作作品を見に、長岡へ行ってきました。ちょうど風もなくそれほど寒くもなかったのですが、雪はそれなりに積もっていました。なんだかやっぱり雪景色というのは綺麗なものです。それに雪の白で明るく感じるし、けっこう好きです。川(信濃川)がゆっくりと流れる両脇を真っ白に覆う雪景色を見ると、いつも東山魁夷の「たにま」が頭に浮かびます。

 卒業作品ということで、学園祭の時とは違い、かなり真面目モードの作品でしたが、.........まあ率直な感想としては、素人臭さが微塵も感じられない出来だったということです。 自分も少なからずグラフィックスやら音楽などもの作りをしていますが、この「素人臭さ」が感じられないというのは、凄い事なのだと常々思っています。弟は建築や空間デザインを勉強していたので、作品はその手の作品だったのですが、CAD+Photoshopのイメージは、かなり上手いと思いました。........う〜ん、いや、本当、良く出来てる。色彩、レイアウト、CADイメージ、フォント......よく組み合さっていて.......突っ込む点は見当たらなかったし。

 まあ、他の学生の作品も、同じ様な雰囲気.....というか、プレゼンなんかに提示するものはみんなああいう感じなのかもしれないですが(そもそもアートとデザインは趣旨が異なりますし)、それでもそういうのがきちんと作れるという事は「ものにしている」という結果の現れでしょう。

 とはいえ、個人的嗜好から言えば、気に入るものはほとんどなかったのですが。.....当たり前っていったら当たり前ですけれど。どれも近未来的な、デジタルちっくな感じのするのが、空間デザインや工業デザインには多かったし、工芸デザインなんかには、彫金とかあったりしたから、お....とか一瞬目に止まるものもあったのですが........う〜ん......。 彫金なんかだったら、ゴシックなんかの様式の透かし彫りっぽい銀細工とかを期待していたのですが........無かったし.....。あそこはクラシックな雰囲気がまるでしない。別に悪いとかそういうのではなくてですが。 ああ、でもイラスト関係で、おそらくイラストレーターを使った作品だと思うのですが、花鳥風月をイメージした線画っぽいのがあってあれは素敵でした。.......それくらいか、な。
 もちろん見習うべき点はけっこう頂いたし、とても参考にはなりました。

 しかしあれだね.....ああいう大学は楽しそうですね。好き勝手にモノ作りしているわけではないでしょうが、あれだけたくさんの人間がみなモノ作りに励んでいるという環境は、センシティビティを鋭くしていなくても自ずと入ってくるし....ちょっと羨ましく思いました。


 そうそう、ちょっと凹んだのは、せっかく作品のためにBGM作ったのに、結局使われなかったって事。....いやあやってくれたよ。(゚∀゚)アヒャ  時間が無くてムービーに出来なかったとか言っていたけど.......曲が素人臭過ぎて使いたくなかったのかもしれない.......。『コンナノ (゚㊖゚)イラネ ( ゚д゚)、ペッ 』って感じで。w   ギターよれよれだったもんね。

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