Diary of a Madman

癲狂院に置かれた或る一冊のノートブック
狂気の記憶が焼き付いた、深淵なる倒錯の記録の数々。
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恐怖のポスター

ムンク / マドンナ
モロー/救済される聖セバスティアヌス

 以前、群馬県立近代美術館へ行った際に、ミュージアムショップの奥を物色していたら、過去に開かれた展示会の告知ポスターがいくつかあったので、見てみたらなんと、モローの絵がポスターになっているのがあるではありませんか!!!! しかも¥200だなんていう破格の安さ。 もうひとつ、おっと思ったのが、ムンクのマドンナ。実は、その時開かれていた「西洋の誘惑」展でも展示されていたもので、またかなり前の買った(新潮文庫の)ボードレールの「悪の華」の表紙にもなっていたもので、結構好きだったので、これも合わせて買ったんです。

 で、先週パソコン周りの整理が終わったのでようやくそれらのポスターを飾ったんです。
..........ところが..................。

 夜、ふと目が覚めて見えたのが...........ドクロ顔の女!!!! ............ひぃっ.、幽霊!?....って感じであわてて明かりを付けたら、そのドクロは、ムンクのマドンナでした...........。明るい所では別にそうでもないのですが、薄暗い所で見ると、どう見ても顔がドクロにしか見えないんです.......。ベッドの脇に立て掛けてあった上にけっこう大きめのポスターだからなおさら。迫力満点! いや、冗談抜きで怖かったです。 

 .......まったく、部屋に飾る絵は暗い雰囲気のはやめとけって言われてたけど、う〜ん、やっぱりそうだね。 だめだ怖過ぎる。まさに死の女!!! あんなのに本当に霊が憑いたりしたら........(((( ;゚д゚)))アワワワワ


 その点、モローの方は別に問題ないからよいけど。しかも元の絵よりもサイズが大きいっていうのが(・∀・)イイ。 実際の絵のサイズは本当に小さくて、モローが同様のセバスティアヌスを取り上げた大きな絵を描いていることから、なんとなく習作みたいな感じなのかもしれませんし、たたでさえサイズが小さいのに描かれている人物も隅の方にちょこっと描かれているだけだったので、なおさらです。 拡大されたポスターだと、なんとなくイメージが少し違う様に思えてきました。もっと味わい深くて憂いのある様な色彩にすっかり骨抜きにされてます。

 とはいえ、やっぱり有名な方のセバスティアヌスの方が好みといえば好みですけど。これですね。 描かれているどちらの人物も好きですが、特に右側の天使が好きです。目がくりっとしていて、セバスティアヌスに目を向ける表情としぐさが、萌え。 あとは、上から血が滴り落ちる様な十字架も、なかなかモローらしく好きです。
 この聖セバスティアヌスは他の画家も良く取りあげる聖書の中の1シーンなのですが、どの絵も、みなセバスティアヌスの露出度が非常に高く、かなりきわどいものもあるのですが、モローのはその中でも一番かも。ほとんど「竿」に布切れが引っかかってるだけじゃないの....。w 

 話を戻して、近代美術館では過去に開いた展示会の全ての告知ポスターがたまたま展示されていて、その中に、ビアズリーの「サロメとヨカナーン」の絵が使われていたポスターが!!! 完全にモノクロのポスターで、.......最高に欲しいポスターでしたが、在庫のポスターは残念ながらありませんでした。・゚・(ノД`)・゚・ ムンクとモローの絵が使われているポスターはまだいくつかあったのですが。(....ということはあれかい、あんまり人気無かったってこと? ..........う〜) しかもビアズリー展が開かれていたなんて! もっと早く気付いていれば............かなり悔まれます。 

 でも......サロメとヨカナーンのポスターなんて飾ったら.............夜が怖過ぎる............。萌え死にするか、首が飛ぶか、どっちかだね。w

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