癲狂院を公開してからというもの、果してこのタイトルで良かったものだろうかと考えてしまうことが度々あります。公開する前もそうでしたが、ネットで差別用語や放送禁止用語など言葉についていろいろ調べていました。
このサイトには、いわゆる放送事故全般のコンテンツですが、発言等の放送事故もかなり多く取り上げられています。
それで、どうも「狂」という字自体が今日ではタブーになりつつあるようです。「〜狂」や「狂う」という言葉でさえ放送上ではタブーのようなのです。..........これは知りませんでした。そのサイトでも書かれていますが、過剰なまでの言葉の制限をしてしまうと、言葉狩り.....ということになってしまいますよね....。
ただ、誤解していたのが、この放送禁止用語には別にガイドラインなどが定められているわけではなくて各局の自主的な判断に基づいて決めているんですね。しかし、近年は、PTAやら人権保護団体などの団体の抗議を恐れて、過剰体質になりつつあるようです。また、放送禁止用語はあくまでも放送上のことであって、他のメディアでは扱う基準が異なったりする様で、それが顕著なのが、マンガからアニメ化するような時に修正が加えられる様な場合です。...........サイトを見ているとかなり多いですね。ということは、マンガなどの紙媒体のメディアは放送と比べると少し規制が緩いということなのでしょうか。まあ、放送というのはそれだけ社会に大きな影響を及ぼすということなのでしょうね。
とはいえ、それらは放送やマンガの話であって、個人的なフィールドとは別のものです。放送などにはそういったガイドラインがあっても個人にはそういうものはありません。ですから、基本的には何を言おうと勝手なのだと思います。ただ、受ける側が不快な思いをするかもしれないことを考慮して自主的に言葉を控えているのでしょう?
そこで冒頭の疑問について改めて考えてみるのですが、ネットというのは不特定多数の人が閲覧可能な、メディアの1つですから、やはりそれなりに配慮しなくてはいけないのかもしれないと思うのです。.........たとえうちのサイトの様に閑古鳥が威勢良く鳴いていたとしても(w、閲覧可能な状態なのですから。 それで、「癲狂院」という言葉なのですが、発狂、狂人などの言葉や「〜狂」の言葉がNGなので、放送上ではもしかしたらNGかもしれませんが、それ以外のメディアだったら大丈夫だと個人的には判断しています。ただ、「狂う」という言葉に関しては使う目的によっては控えようかなと思っています。夢中になる、様な意味合いだったら、嵌まるとかでも良いのですがいつもそればっかりだと.....ね。「いかれる」でも良さそうだし。これなら大丈夫でしょう?
余談ですが............これは昔、新聞かなにかで見かけたのですが、差別用語などの言葉自体よりも言葉を使う人の意識が変わらない限りは良くはならないのだそうです。例えば、痴呆症が良いイメージでないと認知症と呼ばれる様になりました。しかし、(差別用語ではないが結局のところそういうニュアンスに近くなってしまっている)差別用語が新しい言葉になっただけで結局は差別用語のままなのだと......そういうことなのだそうです。
個人的なことですが、左利きなので、小さい頃から「左ぎっちょ」とよく言われました。.....実は、ぎっちょという言葉は差別用語に当たる場合もあるとか。(実際、放送禁止用語らしいのです。) でもそう言われて不快だと感じた事は一度もありません。その言葉をよく使っていたのは祖母だったのですが、もちろん差別的な意味合いで使っていたわけではなくて、単に左利きのことを言っていただけだから、お互い差別用語にはなり得なかったのですね。今だって仮にそう言われたって別に気になりません。まあ、左利き自体がそもそも差別になり得ないとか、言葉の響きがちょっと可愛らしい(?)感じにも聞こえてしまうからかもしれませんが。
だから、結局のところ、言葉を使う人次第......なのかもしれません。
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.seventh-heaven.jp/diary/mt-tb.cgi/385