これを書いたのは....8月だったから、6月末か7月辺りの話.....。
ドレスデン国立博物館展。
これは先月見に行ってきたもので、昨日辺りまで開かれていた展示です。ドレスデン展とは言っても、結局はフェルメールの絵を見るのがお目当てなわけです。もちろん展示作品の大トリ的扱い。事前に調べたところではレンブラントの有名な「ガニュメデスの誘拐」をはじめとした絵画や、宝飾、陶磁器など、様々な作品が展示される、とのことでしたのでかなり期待していました。
............実際見てみると、正直言うと、あんまり惹かれるものがありませんでした。まずとにかく展示物の数が多くて1つ1つじっくり見る気が起きないのと、絵画以外の分野の展示物が、個人的には楽しめなかったこと、それとフェルメールの絵が見たくて仕方無かったので...........という感じで、コインや陶磁器辺りはあまりじっくり見ませんでした。この展示会に限らず、必ず見に行った展示会はカタログを買って帰るので、後はカタログを見ればいいかな....と思ってしまって.........。
博物館展でしたので、ある程度は、そういう工芸品なども展示されるのは承知していましたが、思っていた以上に数が多い上に、絵画でも知らない画家によるものも多かったので、ちょっと期待していたのとは違いました。それでも、細かい装飾が施された武器(斧、ピストル、剣など)は、目を見張るものがありました。実用されたものもあったようですが、とにかく装飾が凄いのです。これは装飾のネタになるなと思ってじっくり見ていました。 あとは.........宝飾。あんなにダイヤモンドの輝きが強烈だったとは今まで思いもしませんでした。本当に突き刺さる様な輝きなんですね.....。
でもでも!やっぱりフェルメールの絵は素晴らしかったです。この1枚だけでも元はほとんど取った様なものです。今回展示されたのは、「窓辺で手紙を読む若い女」でした。以前見た、「画家のアトリエ」と比べると、多少粗い感じがしました。それでもあの何とも言えない空気感はありましたし、横顔で静かに俯く女性の姿が印象的でした。また、色彩も決して明るくはないトーンで柔らかい光が窓辺から差し込んでいる.....フェルメールの特徴ですが、本当、この光や空気の捉え方が凄いです。写実的ではありますが、他の写実的な絵とは明らかに異なる雰囲気です。
しかも!!! フェルメールの絵なのに、手前に柵もなく、間近で見られたのが嬉しかったです。以前のは1mぐらい離されて分厚いガラスの奥に展示されていたのに........本当にこんな展示の仕方でいいの?...とこちらが心配になってしまうほどだったのに。
.........というわけで、展示数が非常に多かったので、全てをじっくり見る、というわけにはいきませんでしたが、見たいものは見られたし、見てきたので、もちろん満足でした。
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