2006年01月05日(木曜日)
あけましておめでとうございます
今年の年賀状は元のアイデアも含めると計3つ作りました。左から、自分用、親用、ラフスケッチを加工したもの。
サイトの方でそれぞれコメントしているので少々重複してしまいますが、元々は、右のデザインで決めていました。戌年なのでもちろん犬を取り上げたデザインにするつもりでしたが、可愛らしい犬....みたいなのは自分には無理だと思っていたので、狛犬辺りにしようかな...と思っていました。そこに去年試行錯誤していた、ゴシック調の雰囲気を取り入れようと思って、その結果が、西洋風の狛犬.....になったというわけです。
リアルには描かないで、ゴシック模様の特徴的なラインを犬の輪郭などに用いて、紋章の様な感じにしようと思っていました。最初はとにかく犬のつもりで描いていたのですが、途中から獅子の様にしたくて たてがみ を加えたりした結果が、右のデザインです。完全に描き終えた状態ではないのですが、これで決まりにしようと思っていました。とりあえず寝かせておいて、翌日になって見改めたら、どうもしっくりこないのです。途中から獅子風にしようとしてしまったことや、絵を描くのはこの年賀状を描くときくらいなので調子が出ていなかったのも原因だったようです。ラインを決めてしまったため鉛筆で濃く塗りつぶす様に描いてしまったので、これを消すより新たに描いた方が良さそうだったので、新しく描き直す事にしました。
ちょうど、グーグルで、ライオン、翼付きのライオン、獅子、狛犬、ガーゴイルなどの画像を手当たり次第見ていたところ、ふとしたきっかけで、ウィキペディアの(大天使)ミカエルの項目にたどり着いて、今度は天使や悪魔の彫像の写真を探すことになってしまって、その結果、パリのサンミシェル広場のミカエル像の前に鎮座している竜の像にたどり着きました。
調べものをしているときはこういうことはよくあります。元の目的そっちのけで全く違う調べものをしてしまい、その結果、新たな発見をすることもしばしばです。これもインターネットのおかげです。
最初に描いたものを元に、その竜の像を参考にして描いたのが左のデザイン。最初の狛犬の絵でも尻尾はヘビにしようと思っていたもののそれだともう「犬」ではなくなってしまうと思って止めにしていたのですが、もうそんなことはどうでもよくなってしまい、とにかく描きたいものを描く事にしました。
.........重装備の獅子になってしまいました........。角と尻尾、それに翼がある獅子なんて..........おまけに王冠と盾も装備させちゃって......これで炎を噴いたら、無敵かも.........。でもこれならきっと守ってあげられるはず。死神や悪魔だって一撃必殺。
ちなみにフランスゴシックスタイルと書きましたが、それは半分冗談のつもりです。でも去年一年間、アミアン、ランスなどのフランスゴシックの大聖堂を調べていたのは事実ですし、それらの装飾はとても好きです。参考にした竜の像もフランスにあるのだし、たぶんどこかしらフランスゴシックぽさが表れていると願いたいです。
実はここ数年、両親の年賀状にも自分のが使われているのですが、さすがにやりたい放題してしまったこんなデザインを気に入るわけもなく、別に新しいのを作ってくれ!....と言わんばかりの表情をしていたので、仕方無く時間もないのですが新しく作る事になって、結局去年と同じく、数時間ででっちあげるはめになってしまいました。
前の絵柄の反動もあって、可愛らしい犬になってしまいました。犬はダルメシアンのつもり。翼と鍵は何となく付けてみたくなって書き加えました。鍵を持っているなんて......ペテロみたい?
相変わらずスケッチがヘタだし、デザイン的な絵柄も無理だったりと、絵心ゼロなので、今後はその辺りが課題です。パソコン上での「塗り」もそうです。実は塗ってみようと試しに塗ってみたのですが、これがまるでだめで、やめにしました。こういうスタイルには、二次元的なキャラ絵の塗りは合わない様で、リアルな質感の塗りにしないとダメみたいです。
でも、去年と比べれば少なくとも進歩はしているはず。去年のはソフトで線画をかなり加工した結果のものですが、今回は線画に関してはそういう加工は一切無し。メモ帳にシャープペンで描いたそのままのものに背景と文字をいれただけです。
しょっちゅうとはいなかくても、月に1枚くらいは絵を定期的に描いていれば少しは上達するのかな.....。今度は人物画に挑戦したいです。
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2006年01月07日(土曜日)
部屋の大掃除はいつになく捗ったのは良かったのですが、パソコン内の掃除は年を越して今やっています。
新しいマックにしてからというもの、容量が80GBなのをいいことに、以前よりまして3DCGや音楽(オーディオファイルを扱う作業)をしてきたのもあって、ファイルの増大のスピードが速いようです。CDをとにかく取り込んでジュークボックス化させたり、調べものをしたりしても、とにかく画像を手当たり次第保存したりしていたら、容量が切迫してきてしまいました。
けちけちとパーティションを4つに区切っていて、OS/アプリ、音楽、グラフィックス、MP3/ダウンロードファイル.....と4つに分けて使っていますが、全て3/4以上使ってしまっており、中でもMP3/DL関係の部分はほぼ満杯。
この辺りでハードディスクの増設かなと思って購入しました。(まだ品は届いていませんが) ついでに、バックアップ用の外付けハードディスクも購入しました。外付けといっても、ハードディスクケースと内蔵HDDを買ったわけですけど。一体型になっている外付けHDDでも良いと思っていたのですが、内蔵HDDにケースを付ければOKだし、後々ケースを外してパソコン内に追加したりと、融通が利きそうだったので、そちらにしてみました。ちなみに160GBのもの。もう少し多くても(200GB/250GB)良かったかもしれません。
それと、ユーティリティソフトは、ネットで調べた結果、ディスクウォーリアにしました。以前検討していた、テックツールプロでもよかったのですが、ディスクウォーリアの方は、継ぎはぎ的ではなく根本から修復してくれたり、一番治癒率が高そうだったので、こちらにしました。ただ、テックツールはディスクウォーリアには無い機能もあり、総合的なメンテナンスソフトとして優れているので、この2つを併用するのがベスト.....らしいです。 これで藪医者ノートンの診察は終わりです。
ネットで調べていて知ったのですが、ノートン.....ピーター・ノートンが手掛けたのは初期のものだけで、後にシマンテックがノートンの会社を買収した後は、ほとんど開発には関わっていないらしいようなのです。ブランドとして使われている....感じです。だから、藪医者ノートンと言われるとご本人は怒るかもしれませんね。ちなみにこれはマック版のノートン・ユーティリティの話であって、ウインドウズ版のことは分かりません。
バックアップもメンテナンスもこれでばっちりできそうです。
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2006年01月08日(日曜日)
大掃除をしていたら、ほこりまみれの1冊の本が出てきました。
その本は、夏目漱石の「坊ちゃん」。子供の頃、親が買い与えてくれた本で、日本の文学というものに初めて触れた本でした。
講談社から出ている 「少年少女日本文学館」というシリーズのうちの2巻目で、全30巻あるもののうちの1冊です。他の巻でも、日本文学を代表する様な名だたる作品がどうやら歴史を追う様に古い順から各巻に収録されている様です。
この本は子供向けのもので、装丁もしっかりしてあり、活字も大きく、注釈はもちろん、挿絵付きのもので、ほとんどの漢字にルビがふってあるという......至れり尽くせりの仕様です。文庫本サイズだったら、100ページそこそこの、厚い本ではないですが、それ故ページ数も多く、値段もしっかりした装丁もあってか、¥1,400。(ちなみに消費税はまだない頃です。w)
発行が1989年(初版は1985年)になっているから、17年も前のものです。今ではもうないだろうなあと思っても試しにアマゾンで調べてみたら、また売ってました! しかもカバーデザインも当時のまま! あ、でも値段が¥2,100に寝上がってました。w
坊ちゃん 少年少女日本文学館 (2)
この本を買い与えてくれた事は今では感謝していますが、当時の自分にはちっとも嬉しくありませんでした。もともと長い文章を読む事が大嫌いで、パッと見た目で分かる様な方が好きで、この「ぼっちゃん」よりも前に度々買ってもらった、動物や恐竜の図鑑や地球の歴史....の様なものは大好きで、そういう本はよく「見ていました」。
実を言うと、買い与えられて本棚にしまわれたまましばらく放ったらかしてしまいました。.......その後きちんと読んだのはそれから2年程後のことでした。しかし、やっとの思いで読破したのはいいものの、それからというもの読書することが嫌いになってしまい、半ば拷問の様にさえ感じる事もありました。
そんなわけで、恥ずかしい事に今でも夏目漱石の作品はろくに読んだ事がありません。敬遠していたんです。憂い顔の様な漱石の肖像や作品のタイトルから難解そうなイメージを抱いてしまっていたのです。逆に、芥川龍之介なんかは、どれも短くって童話から歴史ものなど様々なスタイルの作品があるので、親しみ易くこちらの方は良く読みました。
ほこりを払って撮み読みしているうちに、結局読み終えてしまいました。今なら、他の漱石の作品が読めるかもしれません。ちかいうちに買ってみようと思っています。
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2006年01月09日(月曜日)
年末に申請していた「PANDEMONIUM」が今日、Mapper に無事登録されました。
........たかがサイトの登録完了如きで話の種にするなんて......という感じではありますが、扱うコンテンツがコンテンツだけにちょっと不安がありましたので、無事登録された事がちょっぴり嬉しくて。登録されるまでに2週間近く待たされましたし、ようやく、といった感じです。(尤もこれは時期的なものやあちらの事情のこともあってですが)
完了通知メールに管理人さんからメッセージが添えられていた中に、MIDIの掲載に関してコメントがありました。やはり音楽関係は難しい扱いの様で、一応現状ではグレーゾーンとのことで有り難く掲載を許可して頂きました。.....以前にもここで書きましたが、このことがこちらとしても気になっていました。Mapper内の登録サイトを見ても、MIDIを扱っているサイトが見当たらないので、まずいかも.........と思いつつ申請してみたわけです。
ですから、許可してもらえたのは本当に有り難く思っています。無秩序に何でもかんでも登録させているサイトではないのに、こうして理解して頂けたことが、同じラストバイブルを含めたメガテンファンとして嬉しいです。........他に、サイトのデザインも褒められたのも嬉しかったりするのですが。w
こんなマイナーな過去の作品に対して熱を上げているなんて端から見たら馬鹿げていると思われるかもしれませんが、それでも構いません。不遇なこの作品の良さが少しでも知ってもらえたら、ファンとしてはとても喜ばしいことです。今後の更新はなかなか出来そうにはありませんが、もしあるとすれば、残りのラストバイブル3のMIDI化かアナザバイブルのMIDI化......かな......。
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2006年01月15日(日曜日)
昨日、ブラム・ストーカー「吸血鬼ドラキュラ」を読み終えました。
600ページ近くある、なかなか長い話ですが、有名なドラキュラですしゴシックホラーとあって、割とすんなりと読めました。
読み始めてまず驚いたのが、ヴァン・ヘルシングが登場していることでした。
一昨年辺りに、「ヴァン・ヘルシング」という、ドラキュラ映画が上映されていたのですが、このストーカーのドラキュラ作品内の登場人物だったとは! .........でも、映画の方ではカッコいい割りと若いヘルシングでしたが、ストーカーのヘルシングは、大学教授で年老いた男性なんですね。
読んだ感想としては..........、ゴシックホラーの古典の雰囲気を味わえた事や、オリジナルのドラキュラを知る事が出来たことは大変良かったと個人的には感じているのですが、ストーリーの展開は、個人的には少し物足りなかったです。
ドラキュラはご存知の通り、夜に活動し昼間は寝ています。昼間は棺桶などの箱の中に眠っていて、全く無防備な状態になってしまいます。ところが活動する夜間のドラキュラは凄まじい。風貌は老紳士のくせに、怪力で人間が束になってかかっても敵わない。そして狼を手下に出来、ドラキュラに血を吸われた者も操れる上に、コウモリはもちろん、霧などにも化ける事が出来、小さな隙間でもいとも簡単にするりと入る事が出来てしまいます。
そんな無敵に近い設定とは裏腹に、十字架やニンニク、聖餅などには近づくことができないし、前述の通り眠っている昼間はどうしようもなく弱いのです。だから、夜間に対決するよりも昼間の寝ている無抵抗なドラキュラを始末する方が簡単なわけで、ヘルシング教授達は、そのドラキュラの眠る箱を探し出していくことになるんです。
個人的には........ドラキュラ城で、ドラキュラと直接対決してもらいたかったのです。銀の弾丸を撃ち込むとか、十字架風の剣やアクセサリーなどで攻撃.........みたいな。
というわけで、アクション性があまりありません。前半は冒頭こそドラキュラ城での話が始まりますが、その後はドラキュラの仕業に由る怪現象を刻々と綴った展開で、総ページの半分ほど進んだところでようやくドラキュラ退治の展開になり、じわじわと眠る箱の在り処を探していき、最後の最後でちょこっと箱の奪い合いがあって終わりますが、抵抗らしい抵抗を1つもせずにドラキュラが葬られてしまうのが.......あっけなくて、残念です。
根城にしているトランシルヴァニアから遥々ロンドンへ赴き、次々と人を襲ったりしているのですが、なんだか登場人物の周辺だけで、イギリス全土を恐怖に陥れる....という感じではないしドラキュラ本人もあんまり登場しないし、その辺りも個人的には........。
もちろん、それでも面白かったことは確かです。じわじわと忍び寄る様な恐怖や、ドラキュラとヘルシング達の策略の駆け引きなど......こんな表現は変ですが「詰め将棋」的な面白さがあるように感じました。
また、ドラキュラの吸血行為の表現なども、おいしい。w
逞しい腕力で乙女を抱きかかえるように引き寄せ、背後からうなじに滑るように口づけして血を奪い、後には2つの歯の痕が周りをほのかに紅く染めながらぽつりと残る........。なんだか愛咬みたいですよね。恐怖と共に官能的な死の洗礼を受ける様な感じで、なんとなくこれがゴシックホラーなのかも.........と実感しました。
このブラム・ストーカーのドラキュラに影響を受け、続編みたいな形で別の作家が書いたものがいくつかあるようなのです。キム・ニューマンという作家が書いたシリーズで「ドラキュラ戦記」、「ドラキュラ紀元」などあって、どうやらヘルシングが破れてしまってドラキュラが大活躍している.....らしいのです。なぜかドイツの撃墜王で有名な「リヒトホーフェン」が吸血鬼軍団を率いていたりしているようで........なんか面白そう。
ストーカー以前の吸血鬼作品として有名な、レ・ファニュの「吸血鬼カーミラ」も面白そう。名前の通り、女吸血鬼で、どことなくビアンぽい感じだとか.............。他にもドラキュラと共にゴシックホラーの古典である、「フランケンシュタイン」や「ジキルとハイド」とかも読んでみたいです。
ゴシックホラーにはまりそうです。(もうはまっているのかw)
ヘルシングよりドラキュラの方を応援しながら読んでいた自分は............たぶん伯爵の呪いにかかってる気がする.....。死んだらきっと吸血鬼です。w
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2006年01月17日(火曜日)
先日届いた内蔵HDDを取り付けるのと同時にパソコン周りの掃除をしました。
MIDI機器などがパソコン周りを「さらに」囲っているので、それらをどかすために仕方無くほとんど全てのケーブル(MIDI、オーディオ、電源)をばらしそれから作業にとりかかりました。
パソコン内にHDDを増設するのは以前あったので、難なく取り付けられるだろうと思っていました。が、取り付けるためにまず、HDシャーシを本体から外すのですが、その際、HDDに繋がっているフラットケーブルを本体に留めているケーブルクランプが外せず、いきなり作業が行き詰まってしまいました。一体どうやってクランプが留まっているのか分からなくて、一瞬ぶっ壊してでも外そうかと思ってしまう程でしたが、何の事は無い、単にクランプの端を押せばポンと跳ね上がるしくみでした。..........こういうのって多いんですよね.........、。
肝心のHDD取り付けは難なく終了。フラットケーブルはともかく電源ケーブルのソケット部分は固いのは承知していましたがやっぱり固かった......。
ドライブが認識されているかどうか怖いので、取り付け後の起動がなかなか緊張しますが、無事認識され、作業は終了。ちなみに取り付けたHDDは日立IBM製の160GBのもの。買った後に調べたら、何でも日立製のHDDは逝き易いとか.........今まで日立のが一番信頼できると(当時そういう評判を耳にしたし)思っていたのでこれにはびっくり。以前取り付けた時もやはり同じ日立IBM製で、現在まで何のトラブルもないので、自分には「?」です。とある記事では、やばかったのは昔の事で最近のはそうでもないとか書かれていたし.....一体どうなのでしょう。WesternDigitalのものは逝き易いと耳にした事はあるので、値段が安いのが魅力なのですがそれだけは避けています。SeagateやMaxtorなども良さそうですね。Seagateは以前からマックに採用されているHDDなのでこれでも良かったかも。
また、同じ日立IBM製内蔵HDDをもう1つ買って、用意したHDDケースに組み込んで外付けHDDを数年ぶりに設置しました。近年は、MOやCD-Rでバックアップを取っていたのですが、最近のHDDは大容量なのに安いので、容量を気にせずどかどか入れられるのでラクです。地震などの何かの時に外付けだったらすぐに持ち出せるし、内蔵HDD+HDDケースだったらすぐに取り出せるし.....と思って、また外付けHDDを使う事にしました。これでバックアップも万全になりました。
取り付けたHDDも無事稼働したので、パソコン周りの機器を元に戻し、ばらしたケーブル類も繋ぎ直して、作業は終了。一息ついて音楽を聴いたのですが(最近は専らパソコンで聴いています。)、なんか音質が違う!.......ノイズは全く無いし、音像がすごくクリアでびっくりしてしまいました。
別に何かケーブル類を変えたわけでもないので、どこに理由があるのかしばらく考えたのですが.......もしかしたらワイヤリングを多少変えたからかもしれません。
ワイヤリングなんて呼べる程のことはしていないし大して知識もありませんが、それなりにケーブル周りには気を使っています。 だって、MIDI機器にパソコン周辺機器があれこれあると、そのケーブルの数も半端ではありません。なので、見た目の為にもきれいにまとめる必要があるのです。なるべく電源ケーブルとオーディオケーブルは近寄らせないで、やむを得ない場合は垂直に交差するように配慮しています。(←その方がノイズが乗りにくいのだそうです。)
でも.....それだけであんなに変わるわけないし.....、あと考えられるのはケーブルタップのプラグを付け替えた時にたまたまノイズが乗りにくい方になった(=極性が合った)ということなのかな......。どっちかというとこっちの方が大きな理由かも。
よく....コンセントの差し込み口って左右の口の大きさが異なっているものってありますが、あれって左がコールド(-)で右がホット(+)になっていて、プラグを同じ極性になるように差し込むとノイズが乗りにくくなるんですよね、確か。テスターを使って電位の低い方に合わせれば簡単なんでしょうね。
くせ者なのが、壁のコンセントの左側が必ずしもコールドとは限らない場合があるんですよね....。電気配線した人が、そういうことをあまり気にしないで配線してしまう場合があるそうですから(電気が通ればそれでよいわけで......)、鵜呑みに出来ません。また、ケーブルタップなども穴の大きさが一緒のものは結構多いし、見た目では判断できない場合が多いです。やっぱりテスターを使って確かめるのが一番のようです。
ノイズを減らす方法となると他にもいろいろあって凝れば凝る程大変そうですが(電源/オーディオケーブルを良いものにする、ケーブルは出来る限り短くする、音楽関連機器はノイズを出す機器とは別の電源から供給する、蛍光灯をやめる、などなど......)、
とにかく音が綺麗になってびっくりしました。
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2006年01月21日(土曜日)
ブログを見れば分かりますが、年明けてからずっとパソコン関係の手入れをしています。去年の今頃も同じ様な事をしていましたが、その後一年間ずっとほったらかしだったので、そのツケがどっと貯まっていたというわけです。
ケーブル類を配線し直したことは先日書きましたが、その他、冷却と埃が貯まるのを防ぐ為に、使っていなかった小型扇風機をパソコン背後に置きました。.........扇風機だなんて原始的でちょっと自分でも笑ってしまいますが、パソコンの配置の影響もあってか、効率よくパソコン周りを空気が流れるので、助かりました。このパソコン、PowerMac G4でも最終機のMDDは、消費電力も多く、ファンも割とうるさい方ですので、冷却には気を使いたいのです。........こんな方法より、本当は冷却ファンを静音ファンに取り替えた方が根本的解決になるのですが、あいにく今の時期はあまり店頭で見かけないので、出来なくて.....。もっともファンの取り替えはやったことがないので実際パーツが買えても取り替えられるか心配ですが。
あとは、以前メインで使っていて現在はサブマシンのベージュG3のCDドライブ交換。実はちょうどG4に買い替えた直後に壊れてしまって。G3でも初号機で、その後のG3とは仕様が異なる機種で、発売されてからかれこれ8年程経つので、対応するパーツがあまり無くて、それ関係は専らオールドマックを扱うお店(のサイト)をよくチェックしています。そこで見つけたアップル純製24倍速CDドライブ。.........これも笑われそうですが、これで良いのです。DVDやCD-Rは、G4で出来るし、ほとんどシーケンスソフトのVisionを動かすためだけに使っている様なものなので、システムCDやソフトがインストールさえ出来ればそれで良かったので、それにしました。お値段は¥1200。w
純製で24倍速ってことでもしかしたら同じかな....とは思っていましたが、G3内にあるCDドライブと見比べたら、同じモデルでした。実はこのG3のCDドライブは具合が悪いものが多い様で、初めてCD-ROMを入れた時にゔぃーん.....って感じで振動と共にけっこうな騒音だったので、最初はこれが24倍速なのかな....と思っていましたが、やっぱりそれが原因だったのかも.....。それと同じモデルということは......今回もうるさいのか.................と思いつつ取り替え、CDを入れてみれたら、案外うるさくない。もしかして当たり? ドライブ外装の黄ばみもなく、これで中古っていうのが信じられません。
HDDやCDドライブなどの光学ドライブなどの付け替えも慣れてきました。初めてパソコン内を開けたのは、メモリの増設でしたが、あの時はメモリの増設でさえもヒヤヒヤしながら緊張して付けていたものです。まあ今だって、HDDなどのドライブ交換くらいまでしかしていないから、別に大したことをしているわけではありませんが、以前と比べれば結構な進歩。
考えてみれば、ドライブ関係だって、基本的にはフラットケーブルと電源ケーブルの2本しか繋がっていないわけで、電源ケーブルのソケットはちょっと固くて最初はひやひやしますが、それ以外は至って簡単な作業なんですよね。ただ、その着脱がなかなか出来なかったりするのがちょっと大変なだけですよね。
それと、以前触れた、ユーティリティソフト「ディスクウォーリア」もインストールしました。
これまで使ってきたノートンと比べると、あまりにもシンプルな構成にびっくり。メニューが少な過ぎる......。マニュアルもページ数は少ないし。でも自分には却ってその位がちょうど良いです。早速診断してみたら起動HDDには膨大なエラーが見つかりました。以前から完全に悪いわけではないけれど、細かい箇所で不具合が起きているだろうと思える様な症状があったので、見つかって良かったです。診断と再構築にかかる時間もとても短く、とても快適です。再起動した後、それまで気になっていた症状が無くなり、もやもやしていたものがすっきりした気分です。
以前診断したノートンでもあれこれ見つかっていたのですが、どういうわけか途中で診断が終了してしまったり、CDでブートした時はエラーが無くてもHDDで起動するとエラーが出たり、治っているのか治っていないのかちょっと心配だったので、本当助かりました。
ディスクウォーリア、おすすめです。もっと前から知っていれば良かったとちょっと悔む程、このソフトは素晴らしいです。あまり店頭で見かけないので手に入れるのが大変だったりしますが、マックのお店では比較的老舗の「キットカット」のWebサイトで入手しました。在庫もあり値段も一番安かったので、ここにしたのですが、他にもマック関連の商品がたくさんあるのでおすすめです。
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2006年01月22日(日曜日)
谷崎潤一郎「刺青・秘密」
先日読み終えたドラキュラよりも前に読み終えていたのですが、谷崎潤一郎の作品にも嵌まりそうです。
買う前までは、名前くらいしか知らず、何と言うか....敷居が高そうな気がして敬遠していました。自分には純文学のおもしろさが分からないのではないかと思う事がよくあって、それでも日本人として或る程度たしなんでおかないといけないとも感じているので、少しずつ手を伸ばしています。
とりあえず代表作の中から選んで、タイトルで惹かれてこれを読んでみたのですが........これは.........嵌まるかも!
「刺青(しせい)」は、ほんの20ページくらいしかない、とても短い作品なのですが、その中身がとても凝縮されたかの様な濃さなのです。
簡単に言えば話の内容は、刺青を入れる際に悶える姿に快感を得ると言う刺青師が、自分の作品(刺青)が似合う女を探し続けてようやく見つけた吉原の遊女に半ば強引に入れるのですが、その遊女はその入れられた刺青によって本来の素性を覚醒し、それまでの刺青師との立場が逆転してしまい.....話の終わりに「…お前さんは真先に私の肥やしになったんだねえ」.....と女は言い放ち、男は「帰る前にもう一遍、その刺青を見せてくれ」と言い返すところを察するに、刺青師はその遊女の姿を前にして堕ちていったのでしょう。
アマゾンのレビューや巻末の解説を見ると、サディズムとマゾヒズムの対照を描いているようなのですが、個人的には、この女は、いわゆるファムファタル的な存在のように思えました。
そんな「刺青」の他に収録されている作品を読むと、どれも女が関わっている内容です。
gooの辞書で調べたら.......あぁなるほどやっぱりそういう作風なのですね....。
たにざき-じゅんいちろう ―じゆんいちらう 【谷崎潤一郎】
(1886-1965) 小説家。東京生まれ。東大中退。第二次「新思潮」同人。美や性に溺れる官能世界を描く唯美的な作家として文壇に登場。関西移住後、古典的日本的美意識を深め数々の名作を生んだ。代表作「刺青」「痴人の愛」「蓼喰ふ虫」「春琴抄」「細雪」「鍵」、現代語訳「源氏物語」など。
.....この「刺青・秘密」に「異端者の悲しみ」という、ほぼ事実に近いらしい自叙伝が収録されているのですが、その話の中では、友人から借りたお金でさえも遊びのために使い果たしてしまう程、遊蕩し放題です。(しかも貸してくれた友人は返してもらえないまま病気で急死してしまうし.....ひどい) おまけに少々マゾ気質があったようですし(巻末の注釈に記述してあるし、作品内でも書いてあるところからたぶんそうなのでしょう....)、その辺りを踏まえると何となくそういう作風になるのもうなずけます。
「少年」という作品なんかは......ほとんどSMの女王様とその奴隷状態.........。おまけにスカトロぽいし。まあ、子供同士なので多少微笑ましい部分もあるのですが、「刺青」の様に、途中から立場が逆転して行為がエスカレートしていくのを読んでいくとちょっと鬱です。
そんななか最後に収録されている、夢オチで終わる「母を乞うる記」は母を慕う優しげな作品で、しっかり終わりを締めている作品の選び方/並べ方も、この本は良く出て来ていると思います。
それと........意外だったのがカバーデザイン。誰が手掛けていると思います? なんと加山又造なんですよ! 惜しくも亡くなられてしまいましたが、日本画家の巨匠でしたね。思えば、谷崎潤一郎と重なる作風がありますね.........。日本画といえば日本の自然の美を表現したものを思い浮かべますが、加山又造はもちろんそれらがメインだったでしょうが、意外な作品を以前、東京国立近代美術館で見た事があります。黒薔薇と白薔薇模様のレースを1枚羽織っただけの女性のヌード画です。2枚で1対になっているもので、大きさはよく憶えていないですが、等身大に近い大きさでした。......ヌードっていっても.......その.......ヘア付きなんです。えぇ?日本画で???.....って感じですが、事実です。でもまあそんなことはどうでも良い程、純粋に流麗で華やかさの或る絵でした。
そう.........そんな作風でありながら谷崎潤一郎の文章表現も素晴らしいのです。2、3行に渡る長い文章が多いのが特徴だそうですが、そんなつらつらと流れる様な文章の中に、先ほどのgooの辞書に書かれてあった「古典的日本的美意識」が溢れています。
源氏物語の現代語訳も有名だそうですが、もし源氏物語を読むとするならば、個人的には谷崎潤一郎のを読んでみたいです。以前、漫画家の江川達也のを買って読んだ事があるのですが(こちらは当然マンガ)、確かに内容に忠実に沿って描かれているのでしょうが、とにかくストレート過ぎると言うか.....悪く言うと下品過ぎて美麗な雰囲気が感じられずがっかりしてそれ以降買っていません。谷崎潤一郎が手掛けた源氏物語ならば、自分には読める気がします。
巻末の解説で、「糜爛(びらん)の極致に達したデカダンスの芸術の好適例....」と永井荷風が絶賛したと書かれています。.........そうに違いありません。しかしまあ、いろいろ本を読みあさっていくうちに自然にゴシックやらデカダンスの辿りつくべき場所に辿り着いている事が、不思議な気がしてなりません。
それと、なんかタイミングが良い事に、近々、「刺青」が映画化されるのだとか。
http://news.goo.ne.jp/news/sanspo/geino/20060120/120060120029.html
でも早速こんな批評が.....。
http://www.eiga-kawaraban.com/06/06011103.html
書いていたら.....モローの刺青のサロメの絵が浮かんでしまいました.......。
躍るサロメ(通称:刺青のサロメ)
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