Diary of a madman

癲狂院に置かれた或る一冊のノートブック
狂気の記憶が焼き付いた、深淵なる倒錯の記録の数々。
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2006年03月09日(木曜日)

遅ればせながらようやく、MT3.11から3.2にアップグレードしました。

 今回は新規インストールではなく、アップグレードという形でしたので、今までのログや設定がどうなるのか怖くて、事前にログの書き込みや設定のメモなど、面倒でしたがバックアップをとってからアップグレードしました。

..............アップ後、初めてのログインページを開くのがドキドキしましたが、あっさりOK。こんなにあっさり進むなんてもしかして今までのデータが真っ白になってたりして........なんてことを浮かべたりしましたが、それもOK。全てあっさりとアップグレードが成功しました。

 とりあえずコメントの投稿や検索など今まで通りの状態のままアップできている様です。設定画面を見ると、細かな部分で変更があるようです。ここしばらく、スパムコメントに悩まされていたので、スパム防止の機能等が追加されているのが有り難いです。ここ数日スパムが来なくなって良かったなーと思っていたら、昨日、一度に140通程スパムが連続投稿されてて驚きましたが.......。

また後でいろいろ書くかも。

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2006年03月11日(土曜日)

 今更な話題で恥ずかしいのですが、トリノオリンピックについての感想。

 実はオリンピックが開催されても、「ああ、そう....」程度の関心しかありませんでした。そういえば代表選手に選ばれるのが誰だとか色々騒いでいたなあ.....と思い返す程度で、どの種目がメダルに近くて、結局どんな選手が出場するのかさえ知りませんでした。

 開会してから閉会するまで夜のNHKで連日特番をやっていて、それを見ていたことが嵌まるきっかけだったと思います。そう.......開会直後こそ関心がありませんでしたが、連日番組を見ているうちに嵌まってしまったんです。

 そもそも、冬季オリンピックというのは、参加国も夏のオリンピックと比べると少ないし、夏のオリンピックの間に行われる間接的なものという見方をしていました。ところがところが!、見ているうちにその見方が大きく変わりました。

 冬季オリンピックは、雪上や氷上で行うわけですから、歩いたり走ったりするわけではなくて、当然滑るわけですよね。ということは、スピードもそれらよりもずっと出るわけです。スーパー大回転の、あのかっこよさ! すごい勢いで駆け抜ける.....滑り抜けるというほうが適当かもしれませんが、とにかくスピード感溢れる感じがテレビからでもすごく伝わって来て、興奮しました。リュージュなんかは素人の自分が仮に乗せられたら失神するんじゃないかと思う位、スピード出ていますよね。弾丸の様に突き抜けていく様は、この冬季ならではですよね。映し具合が良かったのでしょう。これは全ての種目の映像に言えた事ですが、とても臨場感があって、カメラの前を横切る時に聴こえてくる風の音、滑る音.....瞬間瞬間を切り裂いてゆくかの様に感じられました。

 また、滑るが故の華麗さにも感動させられました。モーグルやハーフパイプ、エアリアルなどの、あのアクロバティックな回転ときたら! かっこよかったですよね....。おまけにスピード感もあるし、見ていてちっとも飽きないんです。夏季の種目にも全くそういう要素がないわけではないですが、やっぱり冬季の方が圧倒的ですよね。フィギュアなんかも言わずもがな華麗で、おもわず釘付けになってしまう程でした。BGMに被ってしまってあまり聞こえませんでしたが、時々エッジがリンクを滑る際に削ってゆく、「シャッ」という音が実に耳に心地よくて、ああいう音も素敵だなと気付かされました。

 そんなことを感じつつ日本人選手達の活躍ももちろん期待していました。初めの方のスノボ関係が残念な事に総雪崩してしまい、その後のスピードスケートもわずかな差で実に惜しい結果になってしまい、本当に残念でした。振り返ると、運が良ければなかなかの数に達したはずですよね.......。でもそこが難しく、スポーツならではの厳しさなのでしょうね。もちろん自分には選手達を責めるなんてことは微塵もありません。ああいうのは到底ムリなので、出来るだけでもよくやったと思えてしまいます。


 そんな中、特に応援していたのが........まあ同じ様な人がたくさんいたと思いますが、カーリングと女子フィギュア。カーリングは騒がれる前から、ちょっと気になってました。.......だって選手達がかわいんだもの。(# ゚∀゚);y=ー(・ω・)・∴ターン
他の種目と比べるとかなり地味ではありますが、戦略的な要素がありますし、なかなか見ていて面白いのです。それに加えて選手達が........ね。ちょいぽっちゃりな感じで、真剣な眼差しでごしごし磨いていくところが、なんか妙にかわいくて。シネ(# ゚∀゚);y=ー(・ω・)・∴ターン
NHKの解説者もまた、マリリンショットだの勝手に名前付けて叫びまくってるし......みんな萌えてたのね.......。土曜の深夜の生中継のとかは何だかんだ言って見てたりしたし...あはは。 結局、メダルには届きませんでしたが、個人的には楽しく見られてそれでも満足でした。

 これでメダルは今回はゼロかと危惧されていた中、最後に金メダル獲ったのが、うまく出来過ぎていると思える位、ドラマティックで感動的でしたよね。実は.....出場した3人の中で一番好感が持てたのが荒川選手でした。(ちょっと話がそれますが、なんとなく....ヴァイオリニストの千住真理子さんに似ている雰囲気があるように感じました。) 発言なんかを聞いてもしっかりしている感じでしたし..........何て言うかあんまり顔に感情を出さない代わりに、その奥に潜むふつふつと燃える焔のようなものがあるように思えてしまう、風格みたいなものにすっかりやられてしまいました。実際の演技を見ても、競技ではないのだと思わせてしまう程、すごく伸びやかで、自然で、本人もそれを味わっているかの様に見えていたので、あれなら仮にメダルが獲れなくてもいいかな、と個人的には思っていました。魅了する、という言葉が本当にぴったりな演技でした。

 そのメダルが今回日本の唯一のものとなりましたが、国民の溜飲を下げただけではない、もっと価値のあるものになりましたね。荒川選手を初め、いろいろな選手のエピソードが番組等で紹介されましたが、ああいうのを知るとやっぱり応援してあげたくなるしメダルも獲ってもらいたいと思ってしまいます。でもそれを言うならば他の各国の選手達だって同じですよね。そこが勝負の世界の厳しさですけど.........。

 今回のトリノオリンピック。こんなに素直に感動できたことが自分にとっても嬉しい出来事でした。

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2006年03月12日(日曜日)

 時々、今までに書いた雑記を読み返したりするのですが、文章の不備に気付き推敲することがよくあります。もっとも、こうして書いている最中にも推敲はしているのですが、どういうわけか見落としがあるのです。

 かれこれ2、3年雑記を書き続けていますが、以前と比べれば少なからず文章を書く事に慣れたし、人に読んでもらうことを意識して書く様にもなりました。でも、相変わらず文章の書き方や構成が上手くいかなくて悩んでいます。何か小説などを書くわけではありません。ただ、日記等を書くだけなのに、えらく苦労している自分が情けないのです。読書感想文を書く子供じゃあるまいし、ろくに文章が書けないと言うのが恥ずかしく思います。

 今までこのブログにも、敬語が使えないだのボキャ貧だの、字が下手だのと、自分の国語力(?)の無さを告白していますが、文章力も乏しいのです。乏しいといっても小説家やエッセイストなどのプロの文章と比べたのではなくて、ごく普通にネット上にありふれた、他人の書いたブログと比べてのことなのです。

 他人のブログを見るといつもそう思い羨ましくなります。読んでいて面白いと思うし、文章も読み易い。それらと比べて自分の文章と来たら......読みにくいしつまらないし、へこみます。たまたま年末の大掃除で、中学の頃の文集とか見つけて読んだのですが、今と大して変わっていなくてますます落ち込みました。w (笑えないんだけど.....) 


 よく.....、本を読むと語彙も増えるし、文章力なども身に付く....と言われたりしますね。それにあやかりたくて本を読んでいるのも少なからずあったりします。でも........果して役に立っているのかどうかわかりません。たぶん読んでいる作品が新しいものでも昭和初期までのがほとんどで、例えば言葉や文体が古かったりするので、実用的でないのかもしれません。


 うまい文章でなくてもよいので、伝わり易く読み易い文章が書きたいです。

そんなわけで、もう半年程前に買った本があります。
大人のための文章教室 講談社現代新書/清水 義範 (著)

こんなに良い本を手に取りながら、相変わらずな文章しか書けないのがくやしい...........。

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2006年03月21日(火曜日)


 3/19に書き込むはずでしたが、なかなか書く気になれなくて........。
命日だからと、ここぞとばかりに書くのは、命日である事をネタにしているようにも思われてしまって、複雑な心境です。2chのランディのスレッドもここ最近なんか......殺伐というか混沌としていて、ただ懐かしんで思いをぶちまけて後は叩き合い...みたいな。それぞれみんな思い入れがあるからこその書き込みだとは思いますが、...........みんなストレス溜まってるのかなあ......反応が過敏で見ていてちょっと哀しくなってしまいます。もう少し和んでほしいです。以前の、ちょうどフジテレビで特番やった頃は和気藹々としていて良かったのだけど.............。

 そんな状態を目にしていたので、そういう書き込みは敢えて公開しないで自分の胸にしまっておくのが良いのかもと思ったり、「ランディ」検索でこのブログに来る人もいるみたいだし、何かネタを乗せておこうかなとも思ったり.........と躊躇していましたが、やっぱり書く事にしました。


ランディ・ローズに捧ぐ-part7-
一通りの情報は、2chのランディのスレに載っていますし、検索すればすぐ見つかる、国内の某ランディファンサイトにもたくさんありますし、その2つでほとんど知る事ができます。なのでそれ以外の情報をいくつか紹介しておこうと思います。


ランディの機材情報(図説)

もう4、5年程前に見つけ保存しておいたイラスト(左図)と微妙にセッティングが異なっています。うむむ.....、コーラスの後にフランジャーか...。


カール・サンドヴァル製フライングV (いわゆるポルカドットV)のオーダーシート画像
ちなみに、ボディ材はアッシュで、スケールがフェンダーとギブソンスケールの中間のサイズだとか...。ピックアップは、その画像を見るとディマジオのPAFのみになっていますが、フロントがPAFで、リアがSuperDistortionという記述がよく雑誌で見られます。最後の支払い(?)(というか手にした)のが、'79の9/22になっていますが、この日はクワイエットライオットのライヴがあった日だから、即日使用したということ.....になりますね。


検死報告書(Randy Rhoads Original Death Reports:)
......こういうのを紹介するのはランディに対して申し訳ない気持ちになりますが、どうか許して下さい。セスナ機墜落事故死による検死報告書。

ちなみに、上記のサイトの「Download」には、たくさんのオジーに関する動画(PVなど)があります。


ブートのMP3ファイル
http://www.angelfire.com/ca/HONEYCOMBHIDEOUT/mp3backup.html
http://shaynesamia.tripod.com/id11.html

2つのうち1つめの方は、すごい数です。
QR時代のライヴと日本でのみリリースされた1stと2nd(現在は共に廃盤)の全曲MP3が!
またオジーのライヴブートも凄い量です。
例えば.....オフィシャルで唯一のライヴ盤である「Tribute」の元になった収録日のファイルとか....。
「Crazy Train」、「Randy Rhoads Guitar Solo」
http://www.eternalrandyrhoads.com/cleveland/03.mp3
http://www.eternalrandyrhoads.com/montreal/10.mp3
それにそれに.........、ツアーの後期に追加された、ギターソロに続くちょっとしたインスト曲のライヴのまである〜!!!
「Randy Rhoads Guitar Solo/Band Jam」
http://www.eternalrandyrhoads.com/losangeles81/08.mp3

..........あまり大したネタはないのですが(ブートサイトの1つは2chのスレにも書き込まれてたし....)、とりあえずどうぞ。その他のランディ関係のリンク集は、後日リニューアルの時にでも追加しようと思っています。

 久しぶりにパソコン内に保存してあるランディの画像をいろいろ見たのですが、やっぱり華奢な優男だなあと思いました。今見ると少し笑ってしまいますが、ジーンズをサスペンダーで吊り上げているのとか(左画像)、背が低いのを気にしている為か、ヒールの高いブーツを履いていたり(というよりハイヒールというような言葉のニュアンスっぽいブーツに見えますが)......。

 併せて思うのですが、こんな純粋なギター少年みたいな彼が、おもちゃと勘違いしてコウモリの死骸をかじったり、鳩の頭を喰いちぎったりと、心神喪失してドラッグでかなりラリっていたオジーや、オジーがそんなだから、ファンがバックステージで山羊の死体をいけにえにどうぞ....なんてやってきたりしているのにうんざりしていたらしいですが、それでもよく一緒に行動できたな....とちょっと感心(?)してしまいます。それでも死の直前に、バンドを辞めてクラシックギターをやりたい...なんて言っていたそうですから、仮に事故に遭わなかったとしてもいずれは離れていったのかもしれませんが。

 あと....これもときどき思うのですが、隠し子とかいないのかな......。いやいないに決まっているでしょうが、ランディの遺志を受け継いでシーンに登場.....みたいな風になったらいいな....なんて、ね。ネットを検索すると見つかりますが、ランディと彼女のツーショット写真があるんですよね......。すごく幸せそうな表情をしていて寄り添っている写真ですが、ああいうのを見ると、やっぱり泣けてきます。


 こうして死後20年以上も経っても、たくさんのファンから変わらず偲ばれているなんて、ランディは知っているかなあ............。


 そういえば、ネットでランディに関する画像を検索していて、あるサイトを見たら......いきなり音楽が再生されて、よくみたらプロモらしき動画が再生されてて、妙にガンズっぽいな......と思ってみてたら、やっぱりスラッシュが映ってる.......。思いがけないものを見つけてしまいました! 後日、書く事にします。

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2006年03月24日(金曜日)

 そういえば、ネットでランディに関する画像を検索していて、あるサイトを見たらいきなり音楽が再生されて、よくみたらプロモらしき動画が再生されてて、妙にガンズっぽいな......と思ってみてたら、やっぱりスラッシュが映ってる.......。ボーカルはアクセルじゃなかったから、これがヴェルヴェットリヴォルヴァーなのかな。


 ヴェルヴェットリヴォルヴァー(以後VR)は、ガンズ(・アンド・ローゼズ)の元メンバー+ストーン・テンプル・パイロッツ(以後STP)のボーカルという形で銘打つバンドです。 ......ガンズを知っていたら説明不要なのですが一応書いておきます。

 ガンズはデビューアルバムで1000万枚以上のセールスを記録し、いきなりモンスターバンドになりその後のアルバムも売れて、文句無しの順風満帆だったのですが、ボーカルのアクセルとの確執で次々とオリジナルメンバーが脱退してしまい、その後のオリジナルアルバムのリリースは15年近く経とうとしている現在まで無しという状況です。

 脱退したメンバーは各々バンド活動をしていましたが、今回のVRと比べると(良し悪しは別にしても) インパクトはいまひとつ.....だったと言わざるを得ないかもしれません。元のガンズもガンズでちっとも活動しないし....という状況で、ファンにしてみれば随分と業を煮やされていたことと思います。

 そんな紆余曲折ののち、またガンズのメンバー3人が一緒に演るっていうのですから、否も応もなく期待してしまいますよね。個人的には自分がギターを弾くので、やっぱりスラッシュが居るバンドだったらとりあえずはOKなのですが、今回のVRは「とりあえず」以上のものがあるように感じました。

 ガンズのファンから見ると、元ガンズメンバーの新バンドという風に見えてしまいますが、STPのファンからしてみるとどういう風に映るのでしょう。STPだってメジャーなバンドですし、単にボーカルとして雇われた、という風ではないでしょう?。これはとにかく次のアルバムも出してほしいし活動を続けてほしいです。こんなにおいしい組み合わせはないですから。

 そういえば、相変わらずのスラッシュ(ギター)の姿を見て嬉しくなりました。いつものようにシルクハットにチリチリのパーマで、レスポールを抱える姿は........ランディとは別のもうひとつのギタリスト像として個人的には気に入っています。野性味溢れるスタイルで素敵にカッコいいでしょう?  ザック(・ワイルド)なんかも同じ様な雰囲気がありますしやっぱりスラッシュ同様好きです。あ、エアロのジョー・ペリーも! ...........レスポール系のギタリストだとその4人かなあ。

 そんなわけで、そのプロモの曲名が分からなかったので、アマゾンで試聴したところ、プロモの曲が「Dirty Little Thing」だと分かり、間違いなくVRでした。すごく曲が気に入ってしまって早速CD買ってこようと思います。ランディのファンは良い趣味してる!  こういうネットの辿り方が好きです。


 曲も良かったですが、プロモ映像も気に入りました。80年代のアメコミみたいなのは余計な気がしましたが。毒気のある華々しさが、いかにも! 蒸気機関車の燃える炉もいい感じ。

「Dirty Little Thing」のプロモ

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2006年03月25日(土曜日)

世界の中心で、愛をさけぶ

Deep Love


 感動の値打ちとレベルに高低なんてあるものなのでしょうか。

 上に挙げた2冊は読んだ事は無いのですが、前に話題になっていたので名前だけは知っています。でも.......評価は芳しくないようです。少なくとも2ちゃんの文学版では、駄作の代表作のような扱いで、これに感動した....なんていう書き込みはほぼネタ扱い。リンク先のアマゾンのレビューもかなり酷いことになっています。これほどレビュー数が多い割に評価が低いものを見た事がありません。

 こういう本は却って中身が知りたくなってしまいます。

でも..........そこで思う事があります。
上に挙げたものに直接結びつくものではないと思いますが、例えば、もし評価が低く稚拙だという本を読んで感動、あるいは良かったと思えてしまうことは、いけないことなのでしょうか。むずかしくて高尚な、あるいは評価が高い本を読んでこそ感動しなくてはいけないものなのでしょうか。もし仮に自分自身、上記の本を読んでいいなと思ったとしたら、それを恥じるべきなのか..........と思ってしまって。


 音楽で例えるなら、チャートの上位にランクインしている流行りの音楽を、けなすような風にも思えてしまいました。この表現だと誤解されそうなので詳しく書きますが........よく、洋楽やたくさんの音楽を聴いてきた人達の中に、そういう風に流行りの、特に最近はCDの売れ行きが低迷し、おざなりで姑息な(=一時しのぎ)売り方をしているとも指摘されたりしますが......そういうミュージシャンや音楽を軽蔑する人がいます。洋楽のリスナーにおけるJ-POPの扱いもまた同様に見受けられます。

 もちろん個人的な意見としては、そうは思いません。それに......もしミュージシャンの立場から見てクオリティが低いだの言われる音楽だったとしても、それを聴いて感動したり素敵だと思う人がいるならばそれで構わないと思いますし、充分役目は果たしていると思います。タレントが片手間にやっている音楽や、アイドルの音楽なんかも、同じ様に叩かれる事が多いのですが、それも同様に思います。


 そう認識しているので、冒頭に挙げた様に自問自答してしまいました。
尤も本と音楽では芸術の対象が違うでしょうし、事例をひっぱりだして照らし合わせる事は間違いかもしれませんが。

 話は変わって、久しぶりに2ちゃんの文学版に行っていくつもスレッドをブクマしたのですが、いろいろスレッドを見て今まで自分が読んでこのブログであれこれレビューしたことが恥ずかしくなってしまいました。というのは、「好きだと言っても恥ずかしくない作家10選」なんていうスレッドがあって見てみたのですが、逆に恥ずかしい作家として自分が好きな作家.....例えば夢野久作とか谷崎潤一郎、泉鏡花なんかがけっこう挙がっていたので.......そうなのかなあ.....と、少しへこんでしまいました。作風が作風なので夢野や谷崎辺りは何となく分かります。また、教科書に載っていそうな作家....芥川、漱石、太宰あたりもほぼ論外。

 そもそもこのお題では、作品の良し悪しではなくて、公言して恥ずかしくないかどうかの判断ですので、谷崎の作品なんかは人によってはただの官能小説として受け取られる場合もあるので、そういう意味において恥ずかしい作家としてリストアップされていたのかもしれませんし、芥川、漱石、太宰あたりは誰でも知っている作家であるがゆえに好きだと公言するのが恥ずかしいということなのだと思いますが。

............うぅ、なんだか論点がずれてきちゃった........。

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2006年03月29日(水曜日)

 音楽は聴きますが、CDではめっきり聴かなくなってしまいました。

 買ったCDは、すぐにパソコンに入れて聴く間もなくMP3にエンコード。エンコードし終わったらCDを取り出して、あとはCDラックにしまいっぱなし。........そんなことが当たり前になって随分経ちます。

 以前は、それでも何度かCDで聴いてからエンコードしていたのですが、今では全くCDで聴かなくなってしまいました。普段聴かないどころか、買ったCDを一度もCD再生せずにMP3に即行エンコードして、MP3でしか聴いた事がない、というのが当たり前になってしまいました。

 ということは、本来のCDのサウンドを知らない.......ということですよね。昔のMP3エンコーダーはクオリティも悪く、ものすごく劣化しているのが如実に分かりましたが、最近のは聴いていて違いが分からない/気にならない程のクオリティになっていますね。そんなこともあって、本当....CDで聴く事が無くなってしまいました。

 MacにはOSに最初から「 iTunes 」が付属しているので、それで聴いているのですが、使っていて便利なのがとにかくCDの出し入れなどの煩わしさが無いという事です。もうこの1つに尽きます。お気に入りの曲をあつめてリストを作る事なんてすぐ出来てしまうし、昔MDを使っていた頃、わざわざCDから録音/編集していたのが可笑しく思われてしまうほどです。

 そういえば.....MDが出てきたとき、これからはCDからMDに変わる....!、とか言われた事もあった様な気がします。少なくともダビングとしての媒体がカセットから変わりましたが、MP3が台頭してきてMDも廃れてしまいそうですよね。そのMP3もいつまで続くか分かりませんが。


 楽器をやったり曲を作ったりしている人間としては、やっぱり音楽はライヴに限る、ということです。極論としてはやっぱりこれに尽きます。耳だけでなく体全体で聴く事が出来るし、何より音がダイレクト。.......ただ、ライヴならではのミスなどの不安定さは避けられないし、完全にCD通りというわけにはいきません。

 でも、そもそもCD、昔を辿ればレコードなんかの音楽の記録媒体というのは、生の演奏を記録するためのものだったわけですよね。しかし現在ではその立場が逆転してしまい、CDの内容を再現するのがライヴ(生演奏)になってしまいましたよね。もしくは最初から生演奏を想定していない音楽もありますし、再現不可能なものもあるでしょう。


 音楽は目に見えないものですが、それでも記録媒体がレコードやCDとして存在していました。でも今はデータになってしまい、形としてはますます見えにくくなっています。有るのに見えない.........空気の様です。

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