Diary of a Madman

癲狂院に置かれた或る一冊のノートブック
狂気の記憶が焼き付いた、深淵なる倒錯の記録の数々。
« 名前の読み違えから知識が増えて | メイン | パキラに花が! »
Wikipedia=夢の図書館

 どうもここ1、2ヶ月、ネットで見ているものといえば、ネットショップ、2ch、そしてWikipedia。とりわけWikipediaはだいぶ見ています。もともと知的好奇心というものが小さい頃からあって、その当時は図鑑を眺めているのが好きでした。大人になった今でも相変わらずで、電子辞書の百科事典を寝る前にベッドに横になって眠くなるまで見ています。w ただ、Wikipediaの項目と比べてしまうと、情報量の差がとてもあり電子辞書の百科事典では満足出来なくなってしまいました。

 電子辞書でWikipediaが見られるようになったら良いなあとそれから常々思うのですが、実現しないでしょうね。それなら最近流行りのミニノートPCでも買って、情報収集専用マシンとして使う手もあるかなあなんて思ったりもします。


 Wikipediaの良い点はその豊富な情報量はもちろんなのですが、ハイパーリンクで次々と別の項目へ飛べることです。次々と飛んでいってしまって、1時間なんてあっというまに過ぎてしまう事も最近は良くある事です。

 テレビを見なくなったのも実はその辺りに理由があるのではないかと自問自答してみたところ、時間に対する情報量がネットの方が多いのではないかと考えました。テレビだと情報はテレビ局のあらゆる都合に制約されて情報を受け取る(....というよりは与えられる、といったほうが適当かもしれません)一方、ネットでは自分で知りたい情報を探って好きなだけ自分の都合にあわせて情報を得る事が出来ます。テレビにしても例えばニュースが見たいと思うからニュース番組を放送している時間にテレビを付けチャンネルを選び見ようとするところまでは自発的とは言えるかもしれません。しかしその後の情報の受け取り方にだいぶ意味合いや内容が異なってくると思います。

 そんなわけで、同じ時間を費やすのであればネットで情報を入手した方が好都合で、自然と先述の様にネットでの比重が大きくなりました。テレビのニュースも相変わらず見ますが、速報は2chで、それ以外はWikipedia、という具合でチェックしている感じです。2chというのは板にもよりますが、思想の偏りがあったりネタや笑い扇動も多いに盛り込まれているので、自分できちんと情報を咀嚼する必要があると思います。一方、他人がどのように受け止めて考えを持っているのか、世論の一部とはいえ大規模な掲示板ですから、興味深いことです。


 話が2chになってしまいましたが、そういう内容故に2chでは情報の純度がまちまちで、たまーに毒性を帯びていたり(wすることもままある一方、Wikipediaは、2chと比べれば均等にある一定の純度が保たれていると個人的には思います。もっとも扱う情報の方向性や意味合いが異なるので一概に比べる事は出来ないかもしれません。


 Wikipediaの話題をこうして取り上げる理由にはまださらにあるのです。Wikimedia Commonsという画像などのメディアを収蔵した姉妹サイトがあります。Wikipediaの項目へ引用されたりしています。このサイトの重要性に最近気づきました。というのは、Commonsに収蔵されている画像の中には、パブリックドメインのものや著作者の名前をクレジットさえすれば二次利用も可能なものなど、単なる資料としてのメディアを超えた、様々な恩恵を受ける事が出来るものなのです。

 実を言うと、これまで自分のサイトなどに使用するために、二次制作可能な画像を見つけてくる事が非常に大変でした。著作権を侵害していないかどうかが難しいものもあったりして、また使いたい画像の多くが日本語以外の言語によるサイトということもあって、安心して使用出来ないというのが本音でした。

 それがCommonsにある画像には、ひとつひとつクリエイティブ・コモンズによる権利の内容がバナーで一目で分かる様になっています。これが素晴らしいのです。言語がわからなくともバナーで一目瞭然ですから確実に判断できます。権利内容によっては安心して二次制作に使用する事もできるのです。これは自分にとってとても嬉しいことです。そしてWikipediaやCommonsと連携されているので、画像やそれに関連する事項が一緒になって把握出来るので、欲しい使いたい情報をうまく自分のパソコンへストックでき、ブックマークもしておけばいつでも見られる........本当に素晴らしいことです。これが個人のサイトだったら、(本当に重要だと思うものはページ保存しますが)次チェックした時にページがなくなっているかもしれませんし、先述の様に海外サイトだと閲覧に苦労します。


 さっそくサイトに使いたい画像をチェックしたら、どれもクレジット明記さえすれば二次制作OKで、たいへん助かります!!!  これでよりリニューアル作業に意欲が湧きます。


 余談ですが、ずっとまえの記事( Diary of a Madman: 資料集め ▶ 天使像(美術) )で話題に触れていた、天使像の詳細がWikipedia+Wikimediaのお陰で判明しました。やった! いや〜本当、きれいな天使像だったのでどうしても知りたかったのですが、写真だけでは何も分からなくて。つまり先述の、Wikipedia+Commonsの連携の情報管轄による恩恵なのです。
 ついでのついでですが、以前その天使像つながりで紹介した、その天使像を背景画像にしたサイトがその後閲覧出来なくなり気がかりだったのですが新アドレスが分かりました。サイトデザインも変わっていなくて良かったです。

 そのサイト ttp://lucite.org/lucite/lucite.asp

 やっぱりこの天使像を元にTNTの「Till Next Time」のジャケは作られていることも確かですね。Commonsにあった画像を見ると片手が違うもののポーズや体型もそっくりでした。あとはティアラの形状が違うくらい。Photoshopでトレースして描いていった手法なのでしょうか。ブックレットには頭部の拡大が載っているのですがそれを見るとそういう感じです。写真ではないんです。描いた感じでした。
Amazon.co.jp: ティル・ネクスト・タイム~ベスト・オブ・TNT: TNT: 音楽

† | TOPへ▲

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.seventh-heaven.jp/diary/mt-tb.cgi/801

癲 狂 院 [+] -Cruel Insane Asylum- Copyright© Yusuke Kobayashi S E V E N T H † H E A V E N メール
TopUp HiUpDownDown HiBottom