Diary of a madman

癲狂院に置かれた或る一冊のノートブック
狂気の記憶が焼き付いた、深淵なる倒錯の記録の数々。
  2010
previous February next
 
S M T W T F S
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28            

2010年02月03日(水曜日)

 PCの話題でも少し触れましたが、去年の11月にヤフオクで「STRATA 3D plus 3.9」を手に入れました。細々と現在でもWin/Mac共にソフトが出ていますが、これは2000年頃に発売されたエントリー向けで、それのお陰かWin/Mac両方に対応したハイブリッド版になっています。


 欲しい理由はまさにそれでした。思えば、STRATAのハイブリッド版はこの「STRATA 3D plus 3.9」だけかもしれません。ただ、STRATAは長い間Macのみでのリリースでしたし、その昔Macがグラフィックスや音楽に強いといわれていた間は、3DCGソフトの定番として有名でしたが、その後は他のソフトに押されすっかり懐かしのソフトになってしまった感じです。それでもここ最近、わずかにユーザーが増えている様な兆しもあるみたいで、本当なら嬉しい限りです。

 なので、ヤフオクでもなかなか出てこないし他にも同じ様な動機で狙っている人がいるのか、たまに出品されるとけっこうな争奪戦になったりしました。ユーザー未登録と謳っていた出品では、当時の新品の価格を大きく上回る3万円で落札されていたりしました。


 去年あたりから出品数が以前より減り、半年に1つ2つくらいしか出なくなってしまうようになったため、そろそろ手に入れなくてはと思っていました。今回の落札でも他に落札者がおり「落札出来ないかも」と心配でしたが、幸い同時期に他でも出品されていたので、うまく落札することが出来ました。

 ユーザー未登録などとは明記されていなかったし元からそれを期待もしていなかったのですが、届いたものを見てびっくり!!! 何も記入されていないユーザー登録ハガキが同梱されていました。STRATAのユーザー登録は、ハガキかFAXのみだったので未登録パッケージだったのでした。…ユーザー登録が受けられると入っても最新版にアップグレードするには7万弱かかっちゃうから、それほど恩恵があるわけではありませんが、何となく気分は良いです。

 
 ちなみに、ハイブリッド環境以外にソフトの機能にも期待していたのですが、自分が使っている、これより数年前に出たバージョンと比べてモデリング機能がまるで変わっていないことにガックリしました。もうちょっと良くなっていてもよかったと思うのですが…。STRATAのシェアが落ち込んだのは、このモデリングのしづらさではないかと思っています。でもブーリアン機能で、スパスパ削れるしいくらかましかな。長年使っている「STRATA VISION 3d 5.0」ではちょっと複雑なオブジェクトでブーリアン機能を使うとバグがよく起こり、複雑なモデリングがしにくいものでした。

 
----------------------------------

 
 今年に入り、「STRATA 3D VISION 5.5」もヤフオクで手に入れました。こちらは「3D plus」よりももっと前のバージョンで、自分が使っているバージョン5.0の少し後に出たバージョンです。パッケージやマニュアルはバージョン数字の表記が違うくらいで他は同じ。ただ機能が多少増え、バグフィックスもされたバージョンだったので、機会があれば欲しいなとは思っていました。

 落札したものには、当時のSTRATAで3DCGが作成されたゲーム「Secrets of the Luxor」のゲームCD-ROMとゲームに使われた3DCGのオブジェクトとテクスチャが特別付録だったことが、落札動機となりました。

 ずっと昔からMacユーザだった人なら知っている人もいるかもしれませんが、90年代前半〜中頃のCD-ROMコンテンツなのですが、まあゲーム自体は特別おもしろいというほどではありません。(制作者には申し訳ないですが) もう少し期待していたのですが…、まあMacromediaのDirectorで開発されているみたいなのでなんとなく予想はついてはいたのですが、ちょっとひどいかも。同じくDirectorで作られた「Total Distortion」を持っていますが、パズルゲーム的な要素がありすぎで、先に進むのに苦労した思い出があります。「Secrets〜」もそんな感じでした。(「Total〜」は音楽ゲームだったしサウンドもHR/HMだったのでお気に入りでしたが。)

 ともかくゲームよりも、オブジェクトのモデルとテクスチャが付いていたことのほうに有り難みを感じました。


 
 さてと…、あとは作るだけ。モチベーションあがるぞ!(`・ω・´) シャキーン

 

† | トラックバック | Topへ▲



2010年02月07日(日曜日)

 初めてドロップCにチューニングしました。…正確には全弦1音下げから6弦のみをさらに1音下げ、というチューニングです。今まで半音下げはしたことはあったのですが、それ以下は未体験でした。

 チューニングしたギターは例の海賊ギター:SXのPEG3。全身黒色のSGなのでダウンチューニングに似合いそうだと前々から考えていました(以前ブログに書きましたね)。 ダウンチューニング用にと太めの弦をとりあえず2種類買ってみて、そのうち細いセットのほうを張ってみました。それぞれダダリオの EXL140(Light Top/Heavy Bottom:.010 .013 .017 .030 .042 .052)、EXL145(Heavy:.012 .016 .020p .032 .042 .054) 張ったのはEXL140。チューニングは先述の通り、6弦から C G C F A D。そういえば、ダダリオがダウンチューニング用のゲージを新しく発売するみたいで、ちょっとタイミング悪かったかも。それまでのダダリオにはダウンチューニング向けのゲージがそれほどなくて、バラ弦だと .050以上はもちろん.060以上のも売られているようですが、セット弦だと購入したEXL140、145くらいでした。

 

 張ってチューニングして弾いてみた感じですが、まずテンションがちょっと弱かったです。高音弦でのチョーキングで上げ過ぎてしまいます。やっぱり.010はだめ。.052もドロップCではちょっと緩いです。ロングスケールならちょうどよいテンションなのかもしれませんが、ミディアムスケールでは自分にはちょっと。でもこのテンションの弛みが、低音弦のブリブリ感やロングサスティンを生み出す理由かもしれないので、まだしばらく試してみます。実際、かなりサスティンが延びました。(そのぶんハイ落ちした気もします)

 その弦ゲージ、ギター、それにアンプシミュV-Amp2のBrit Hi-Gainのアンプタイプでドンシャリぽいセッティングで弾いてみたのですが、けっこういけます。PEG3のピックアップは意外に出力があるかも。レギュラーチューニングよりもダウンチューニングしたサウンドのほうが良いような気がします。…見た目のおかげで、気がするだけかもしれませんが。w 

 ちなみに面倒くさがってナットを削らずにそのまま張ったら、6弦側のナット端を吹き飛ばしました。ちょっとナット溝からはみだしているからやばいなとは思っていたのですが、案の定欠けました。接着剤で留めた後きちんと溝を広げました。本当はナット交換しようかとも思っていたのですが。次欠けたら交換します。もう少し5弦側に寄っていた方が弦落ちしにくくなるから、その方が良いと思います。(現状だと深いビブラートを掛けると弦落ちしやすいです)


 しかし、この低音に慣れてしまうとレギュラーチューニングには戻りたくなくなってしまいますね。次は7弦ギターかなあ、購入するのは。w


--------------------------------

 それとSX PEG3 のことについてひとつ。意外にネックが柔いです。スペックだとメイプルってことになっているようですが、少し疑問。マホガニーなんじゃないかと疑っています。思いのほかネックベンドできてしまい、恐怖すら感じる程ベンドできてしまいます。

 …でも、PEG3、これは買って良かった。見た目良し、サウンド良し、小技良し、ライヴで栄えるギターですね。ボディトップにドクロや血のペイントとかあっても良さそうだし。ナイフとかがぐさっと刺さっているのとか似合うんじゃないかと密かに妄想したりしています。w

† | トラックバック | Topへ▲



2010年02月11日(木曜日)

 ここ数ヶ月、よくメタリカを聴いています。3rd「メタルマスター」と5th「ブラックアルバム」を交互にほとんどずーっと聴き流しています。「メタルマスター」の方は以前から好きで良く聞いていたのですが、「ブラックアルバム」の方は、ほぼ同時期に買ったものの長い間CDラックにしまい込んだままでした。

 昨年の正月にNHKのBSでBBCが制作したロックの歴史をドキュメンタリーにした番組があったのですが、昨年末に再放送されていて、その中で取り上げられていたメタリカの「Enter sandman」を見て、久しぶりに聴いてみようという気持ちになったのでした。


 「ブラックアルバム」が世界中で2000万枚以上も売り上げているらしいのですが、何となく分かる気もします。それ以前のアルバム通してスラッシュメタルならではのあの切り裂き状態は、個人的には大大大好きなのですが、万人全てに受けられるとはいえないものだったかもしれないし、どことなく冷たい刃のように冷徹な雰囲気だったかもしれません。(個人的にはそれも大好きで、独特の構築美や様式美が感じられるものだったと思います。) 代わって「ブラックアルバム」では叙情的なバラードがあったりと、これまでのメタリカの音楽とは対照的なテンポもゆっくりで静かめな曲も多く入っています。もちろんスラッシュらしいテンポが速くリフを絶えず刻んでいる曲もありました。

 結局のところ、どちらのアルバムにも異なった魅力があり大好きですし、メタリカの音楽であることには違いはないと思います。


 
 あんな風に切り刻めたら心地よいだろうなあ…。それにあんあに印象的なギターリフが湯水の如く作れてしまうことも羨ましい…。一朝一夕で体得出来るものではないだろうから、練習練習、練習…だよなあ。ハ〜('・c_・` )


 同じギターを弾く人間として非常に感嘆するのが、さきほど挙げた楽曲の構築のクオリティの高さもありますが、ギターのサウンドやリフ/バッキングにおいてのリズムの切れの良さです。これについては今更の話ではなくてずっと前から評価されているっことですが、しかしながら本当にその良さに驚いてしまいます。

 あのテンポの速さでずっとダウンピッキングをひたすらキープするのは大変ですし、しかもライヴでは同じように切り裂き状態の曲を2時間近くぶっ通すのですから、驚きのほかありません。しかも非常にリズムが正確でアルバムではピタリと左右に同じパートを弾いています(ダブリング)。これも凄いです。テンポが遅くて音数も少なければ多少ずれてもコーラスが掛かった様な感じになりそれはそれで味というものかもしれませんが、テンポが速く音数も多いスラッシュメタルでは、リズムがタイトでなければぐっちゃぐちゃになってしまい何を弾いているのか分からなくなってしまいます。

 加えて、「メタルマスター」のような初期のメタリカのギターサウンドは、ドンシャリではありますが意外にもあまり歪ませていないように感じられます。その辺りがすっきりしたタイトなリズムを生む要因にもなっているようにも思われますが、その反面あまり歪ませない状態で弾くのは深く歪ませたときよりも難しいものです。きちんと弾かなければ弾いた音とのばらつきも出ます。さらにこの辺りの歪みになればそれ以上のハイゲインにしなくとも、ちょっとしたことで倍音が出てしまいますし余計な音を出さないように弾く必要もあります。

 そう考えると、よくギター雑誌などではギターのバッキングよりもリードソロの方に興味が注がれますが、ことにスラッシュメタルにおいては、ギターのバッキングも超絶技巧なソロ同等の難しさや価値があるように思えます。

† | トラックバック | Topへ▲



2010年02月17日(水曜日)

BS世界のドキュメンタリー


 年末に再放送したBBC制作のロックの歴史の番組を見終えたら、次回放送の内容がこのノルマンディー上陸作戦の話でちらっと映っていた映像が興味をそそるものだったのでぜひ見ることにしました。


 ドキュメンタリーなので、歴史家などが持論を力説しその間にちらっと再現映像が入るような固い内容かと思っていたのですが、これが大違いでした。ものすごい迫力のある再現映像!ほとんど戦争映画といってもよいくらいの出来で、思わず見入ってしまいました。再現映像の間に貴重な当時の映像やチャーチルやアイゼンハウアーの肉声などが流されました。

 実のところ歴史は好きですがいわゆる軍オタではないので、太平洋戦争はともかくヨーロッパを戦場とした第二次世界大戦についてはさほど知らず、このノルマンディー上陸作戦のについても名前程度でした。なので見ようと思った…というのもありますが、密かにドイツ戦車が見られるんじゃないかと期待していました。w ちらっとですがドイツ(たぶん)IV号戦車とシャーマン戦車が登場していました。ドイツ戦車兵がシャーマン戦車に出くわして驚いているシーンでした。

 この際なので書いておきます。ロンメルがたびたび登場しているのですが渋くてカッコ良い。本人とは似てないと思いますが、雰囲気が似ている様な気がしました。ねずみ色の軍服、鉄十字勲章が似合い過ぎ。司令部?の施設内でのシーンでは決まってロンメルの背後に掲げられた軍旗が映るシーンになっていました。軍旗はこれです→
ファイル:War Ensign of Germany 1938-1945.svg - Wikipedia

 少し意外だったのがその司令部の雰囲気。軍服を着ていますがまるでOLみたいなお姉さんがいたりして、敗戦濃厚になってきた時期なのにこのオフィスの様な雰囲気は意外でした。受話器を取るロンメルが部長みたいなんだもの。w

 ドイツ側はそんな感じで、連合国側はこれといって司令官とかは出ていませんでした。モントゴメリーやアイゼンハウアーの写真と当時の本人のコメントが流れていました。再現映像は、報道写真家で有名な、ロバート・キャパからの視点で映されている感じでした。一緒に戦艦に乗り込み上陸までの間、ひたすら船内で待ち続ける情景、そして遂に上陸…。上陸の際の戦闘がクライマックスでした。一斉に飛び降り舞うパラシュート、轟く爆音、塹壕から激しく反撃するドイツ兵、闇夜に光る炎…。そして夜が明け見えた惨状。


 …グロな描写はないのですが、戦闘の凄まじさがひしひしと伝わってくる映像でした。なんだか軍オタっぽい視点での感想っぽい気もしなくもないですが、番組内容自体はきちんと上陸作戦の一部始終が把握出来る様な仕上がりになっています。単に自分が見入った箇所をコメントしただけです。w


 あ、あとひとつだけ気になった当時の映像があります。上陸成功後のものだと思うのですが、海岸にたくさんの戦艦が到着しているのはさほど不思議ではありませんが、飛行船までもが集結しているのには驚きました。10機近くあったでしょうか。その光景が印象的でした。

† | トラックバック | Topへ▲


癲 狂 院 [+] -Cruel Insane Asylum- Copyright© Yusuke Kobayashi S E V E N T H † H E A V E N メール
TopUp HiUpDownDown HiBottom