Diary of a madman

癲狂院に置かれた或る一冊のノートブック
狂気の記憶が焼き付いた、深淵なる倒錯の記録の数々。
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2011年01月02日(日曜日)

あけましておめでとうございます。
ひとまず挨拶と年賀状だけ済ませておく事にします。

 画像左が、今年本命で作ったもの。右は年末に切羽詰まって1日ででっちあげたものです。
左の年賀状を作る為に、かなり前から準備し制作に励んでいましたが、ようやく仕上がったものを親に見せたところ難色を示されて、時間もなかったのですが急いで別のものを用意した、という次第です。いつも自分の分と親の分も同じ絵柄で作っているので、ちょっと萌絵はまずいかなとは思っていたのですが…。

 実のところ当初のアイデアと若干異なり、アリスとシロウサギのみになってしまいキャラの注目度が高くなってしまったのが原因かなあとも思っています。というわけで、他にハートの女王、ジャック、帽子屋などの気違いティーパーティーの面々、芋虫にチェシャ猫と、それぞれ描いて実際ペン入れと基本的な配色を済ませるところまでは進んだのですが、時間が足りなくてやむを得ずアリスとシロウサギのみの登場となりました。が、どのみちハガキサイズではこういう構図になった気も今ではします。


 萌え絵らしいキャラを描く事が目標だったので、なんとか体裁だけは取り繕うことができたのではないかと思っていますが、これがスタートラインです。人の絵を見よう見まねで作ったものです。個性やオリジナリティは今回は二の次…いやむしろそれどころではなかったと思います。


 絵の話はまた後にする事にして、今年もクリエイティブに頑張ろうと思っています。「未来をぶち抜く」イメージで頑張りたいと思いますので、皆様よろしくおねがいいたします。

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2011年01月03日(月曜日)

 今年の年賀状のアイデアは、半年以上も前から用意していました。その時から萌え絵に挑戦したいと思っていたので、女のコのキャラが登場するものが欲しかったのです。となるとウサギならばバニー一択なのかもしれませんが、さすがにいきなりバニーは無謀なので出来ませんでした。動物のウサギも登場する「不思議の国のアリス」がぴったりでした。「不思議の国のアリス」は誰でも知っていますし去年映画も公開されました。仮に萌え感たっぷりでもそれなりにポップで受け入れられ易いのではないかとも考えました。

 「不思議の国のアリス」の本は、アーサー・ラッカムの挿絵のものを持っています。ラッカムの作風が好きで画集目当てで買った意味合いもあります。緻密な描写だけどポップで、動きやポーズが上手くて…とにかくその作風が好きです。


 実際に年賀状に描いたシロウサギとアリスは本に登場するものとはかけ離れてしまっていますが、自分ではこれでとりあえず良かったと思っています。アリスでは、赤のタータンチェック柄のスカート+白のノースリーブジャケット+紺色のチェック柄のネクタイそれにちっちゃなトップハット。安全ピンやら鎖やらトゲトゲのリストバンド、ドクターマーチンなんかを取り入れればUKゴスパンクになるのですが、それだとちょっと激しすぎるので、清楚でポップな雰囲気が感じられるコーデにしてみました。というか上記のコーデは以前から描いてみたかったんです。加えて話に出てくる、女王の扇と手袋を持たせました。扇は特にどういうものか本では書かれていなかったのですが、配色上、黒色が良さそうだったので、黒の羽根扇子にしてみました。

 シロウサギの纏っているジャケットとパンツは、実はアトリエBOZに載っているものを参考にしています。生地の色は黒なのですが、アリスの赤色と対比させる為に紺色にしました。


 使用したものは、ファーボのアートマスターに付属していたPhotoshopのエレメンツとPainterのエッセンシャル(どちらもバージョン3.0)にペンタブのファーボ、それとチェック柄と懐中時計の文字盤の作成にExpressionを使っています。

 ペン入れはエッセンシャルで塗りはエレメンツ。ペン入れはPainterが向いているというのは以前からネットで情報を得ていたのですが、なぜそうなのか今回改めてググってわかりました。Photoshopにはペンタブ補正機能がないようで、縮小した状態でペン入れするとカクカクなってしまうらしいのです。また別の情報だと、ペンタブには実態かなりの情報が送られているようなのですが、Painterなどの補正機能があるものは、その情報から余分なものを取り除いているそうだとか。ともかくエッセンシャルでペン入れするほうがキレイに出来るのでそうしました。ただし手持ちのバージョンでいえば欲しいブラシはエレメンツのほうに色々あって、そこが残念です。どうもエッセンシャルの画材では筆圧に対してブラシの太さが変わらなくて、ベタな線画になってしまいました。


 ペン入れに関しては実はそれ以前に、アナログで描くつもりでした。
今回、ペン入れは一つの挑戦でした。今までの数少ない経験ではソフト上でのペン入れがどうもダメで、線が太かったりカクカクしたりと自信がなかったので、子供の頃から紙には描きまくっているので久しぶりに線画を紙でやってみようと思ったのです。どうせなら付けペンでペン入れしたほうがキレイに描けるんじゃないかと思って色々調べて、トレース台、各種ペン先とペン軸、パイロットの製図用インクを買いそろえ、ペン入れに臨みました。…結果、付けペンは初めてだったので、ちょっと無謀でした。でもペンの強弱の付け方が自分には合ってそうな気がしましたし、初めてにしては悪い出来ではありませんでした。が、ちょっと線が太い。Gペンでは通常の筆圧での線は太い気がしました。丸ペンあたりがいけそうな気もしましたが、ともかく描く練習をしないと臨む線は描けないのでしょう。買った以上使いこなしたいので頑張ります。

 トレース台は裏返して、違和感ないかチェックするのにも向いていますし、ペン入れの際に下書きしたものの上にペン入れ用の紙を置いてペン入れするのにも向いています。一番安いアイシーの「Arty Pro」のA4サイズにしました。他にステッドラーの自由曲線も買ってちょこっと線画に使ってみました。がとにかくどれも修行が必要でした。…頑張らないと!


 結局、紆余曲折あってエッセンシャルでペン入れしたのですが、それをまた修正する作業も大変でした。ペン入れに慣れていないせいだと思います。ペン入れしたものを再度ペン入れしたようなものです。w

 
 塗りはいくらか慣れているので多少は楽でしたが、影の塗りにいろいろ試行錯誤が必要でした。描画モードの乗算で済ませるのか、あるいは影の色を描画色で選んでそれを塗るのか、また影がどの部分にかかるのか、濃さは…などなどまだまだ課題が山積みです。ただし基本的な色を置く作業は多少こなれたかなとも感じています。

 ラッパと懐中時計の金属表現にも苦労しました。3DCGの経験を活かして、金属っていうのは拡散反射の具合や映り込みが大事な事を思い出して、ひとつひとつレイヤーごとに塗りを重ねていきました。…なんとかそれらしく塗れたでしょうか? ですがまだ納得いかないです。あれじゃあ一昔前のイラストの金属表現みたいな気がして。今は2011年なんだぞ。


 ああ、背景のトランプや植物のクリスマスローズはExpressionで作りました。カードの変形や配置もそちらで。クリスマスローズは配色上、緑色が欲しくて植物なら何でも良かったのですが時期的にこれしかないだろうと思って。

 
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 今回、いろいろ時間をかけて目標の達成を試みたのですが、どうにか及第点にはたどり着けたかなと多少思っています。これが最低ラインのスタートライン。現時点での目標とするのは、天広直人さんと和泉つばすっていうイラストレーターさん。和泉つばすって言う人は、「ましろ色シンフォニー」のキャラデザした人らしいことを最近ググって知りました。以前ちらっと書きましたが、ネット上のあぷろだで「ましろ色」のスクショやイラストカットを見てからお気に入りの絵師になりました。ゆえにゲームはしたことないのですが、とにかくかっちりしていて塗りもキレイて、キャラも可愛くて! 今回描いた絵も天広さんとつばすさんの作風を足して2で割って、それを100倍くらい劣化させたものになりました。w

 …天広さんには画集や本をいろいろ買っているからまあ良いのですが、つばすさんには一銭もお金を落としていないのが心残りです。ネット上で見つけたイラストであれこれ言うのが悪い気がして。かといってゲームは買えないし(Macだしそもそもプレイする時間もないし…)、どうしたらいいんだろう…コミケ?かな…。でもこんな軟弱なのが超満員の会場で生き残れるんだろうか。行き倒れしそうな気がしてこわい。w

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2011年01月06日(木曜日)

 「因幡の白兎」のほうは、時間がなくわずか1日での制作でした。とにかく時間がなかったので、すぐにアイデアを出して下書きし、ペン入れ/塗りをしなければいけないので、あんまり凝ったものも作るわけにいかず、かといって手抜きも出来ず、どのあたりの出来映え/作り込みにするかなどを短時間で決めてしまわなければいけませんでした。

 「因幡の白兎」自体は知っていたので、ワニに仕返しをするために、ハンマーか何かで殴り掛かる図が頭に浮かびました。昔ゲーセンにもぐらたたき等と同じくワニを叩くのがあったような気がして、そこから思いつきました。どうせだったら餅をつく杵にして、月ウサギが正月のお餅をつけずに困っているという連想で、さくさく下書きを済ませました。

 ワニ自体はぐぐって画像を見れば、だいたいの特徴は掴めるし、アイデア上さほど動きのあるポーズにはならないので比較的楽でしたが、「重さのある杵を振り下ろす」ウサギのポーズは苦労しました。どうにか何とか見られるポーズに描けましたが、色々と突っ込みどころ満載です。


 線画が苦手なので、ペン入れはExpression。とりあえず下書きしたウサギとワニのみ済ませ、エレメンツで塗りを進めながら、背景の沖の島や砂丘、海などはペン入れせずに直に描き入れていきました。最初からハガキサイズに印刷する事を踏まえて、描き込みもかなり大雑把にしてしまいました。ファイルを拡大すると粗が目立ちまくりです。w それでも海の白波や波濤はわりと上手く描けた気もします。因幡なので砂丘を追加したのですが、後の月のせいでちょっと失敗した感じ。当初は昼間のつもりで描いたのを夜にしたせいもあるかもしれません。


 文字入れはシンプルに下部に「Happy new year」と入れるだけでもよかったのですが、何か動きが足りないと感じたのと、因幡の白兎とわかってもらえないような気がして(「因幡の白兎」の文字は最後までいれてありませんでした。)、ワニの背に目線がいくように誘導させる感じで文字入れをしたらいいんじゃないかと思って、初めてパスにテキストを沿わしてみました。沿わした後も字間なども調整出来るので、便利でした。

  
 どんな結末になるか怖かったのですが、どうにかこうにか作り終える事が出来ました。制作日は12/29。その日の夜に印刷で30日の朝に投函できました。制作中に「どこかの絵師の力を12時間だけ貸してくれ」と藁にもすがる思いで念じたのですが、案外念が通じたりして。w 夕方の6時から明け方の6時までぶっ通しで描いていました。


 
 今回のアリスと白兎の年賀状で、画力がちょこっと上がったような気がします。子年の年賀状のころよりもポーズを描くのに手間取らなくなった気がします。それでもかなりぐだぐだすぎてまだまだポーズは描けないに等しいのですが、絵を描く気は失せなくなりました。以前は、描いていて「もう二度と描かねーぞ」なんて嫌々ながら描いていたのですが、今回は確かに時間がかかったり苦労した点も多かったのですが、割と楽しめて描けました。

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2011年01月15日(土曜日)

 今も残りのキャラを描いている最中です。出来次第、追加していく予定です。
 とりあえず年賀状に載せたふたりから。

*アリスの服が右前になってしまっているのは、実はもともと左右反転で下書きしていたせいです。(この画像の大きさでは分からないかも) 構図上、反転したほうが良さそうだったのでそうしたのですが、本格的に塗りの作業に入ってからそれに気づきました。…ちなみに最初に下書きしたアリスはポーズも異なり、その上もっと大人びたアリスでした。どうも子供っぽい女のコを描くのが難しくって。そっちの大人っぽいアリスは下書きもきっちり済ませてあります。時間的にこれでいくしかないと決めてたのですが、やっぱりこれじゃあ人が思うアリスとはかけ離れてるし…と新しく描き直しました。大人びたアリスもきちんと描いてあげないと可愛そうな気もするので、いつか仕上げるかもしれません。

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2011年01月25日(火曜日)

 年末にMacの日付が狂うことがあったので、内蔵電池交換のついでにメインファンの交換もしてしまいました。MDDの爆音の元凶ともいえるメインファン。それでもうちのは2003年のMDDなので、いくらか改善されたPAPST製のファンでしたが、やっぱりそれでもうるさいしOS9起動時はファンコンがOSXよりもおおまかなコントロールになるらしく、相変わらず爆音でした。


 今回、換装したファンはすべてENERMAX製のものです。以前追加で設置したEVEREST UCEV12がすごく良かったので、これをもう1つ追加して、計2つのUCEV12を背面排気用に、そしてメインファンには割と風量のありそうでファンにファンコンが付属している「T.B.VEGAS DUO UCTVD12A」これを2つ購入しました。1つはメインファンに、もうひとつはケース上部の(光学ドライブ上部の空間)に設置することにしました。共に吸気用。

 べつにMDDのロジックボードのファンコンを信用していないわけではないのですが、MDDのロジックボードに挿すファンケーブルは2ピンで、通常売られているファンケーブル3ピンとは配線が逆になっています。マイナスドライバーかなにかでコネクタ部分を押してやればケーブルは抜けるしそれで問題なく付けられることも知っていますが、今回は試しに、このUCTVD12Aに付いているファンコンをいじってみたくなりました。


 排気用のUCEV12は、MDDに背面に取り付けられるわけも無く、強引に外付けです。温度センサーはCPUヒートシンクと後部HDDに付けました。MDDに取り付けられていたPAPST製メインファンは厚さ38mmでリブがガイドレールに沿うように取り付けられていましたが、25mmのファンでもがたつくこと無く取り付けられました。(ガイドレールに沿わせばOKでした。)

 さて、なんとか全て取り付け、どきどきしながら起動。温度が上がり続けたらどうしようなんて思いながら起動ボタンを押したところ、爆音のノイズが。ファンガードは取り付けたのでケーブルがファンに当たるはずもないのですが、とにかくあわててケースを開けて原因を探ってみたところ、ファンガードとファンの取り付けに問題があったようで、すこしいじってやったらすっきり消えました。ネジではなく付属のシリコンゴムのアイソレーターというもので付けました。リブにネジが切ってなかったのでネジで取り付けるのをやめたのですが、やっぱりネジで付けても良かったのかも。きちんとネジ山に合うドライバーを使えばなめることなく取り付け出来るんですよね。


 肝心の温度変化ですが、6〜7割程度の風量で以前のファンと同じ具合です。騒音ですが、8割くらいから急にうるさくなる感じです。それと共に風量も上がりますが、これは夏場ではここまで上げないとだめなのかなあ。フルテンにすると以前のMDD程度ほどではありませんが、それなりの騒音になる感じです。


 ただファン以外にまだやり残した作業があって、光学ドライブ上部に取り付けた吸気ファン…とはいえ現時点では吸気できていません。その全面のスピーカーを外してそこから吸気させるつもりです。あとは背面外付けファンをきっちり覆ってやり、内部を空気がきちんとファンを通るようにしないと効率が悪い。内部の空気ではなく外気の空気を吸っては意味がありません。w

 
 
 ちなみに全てのパーツは、ゲットプラスで購入しました。価格.comの評価を見るといくつか悪い評価があるのでちょっと心配しましたが、問題なく納期も早く良かったです。あらかじめ取り寄せ品の納期を確認してからの購入だったのも良かったのではないかと思います。

 
UCTVD12A
UCEV8/9/12

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