Diary of a Madman

癲狂院に置かれた或る一冊のノートブック
狂気の記憶が焼き付いた、深淵なる倒錯の記録の数々。
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The 7th Blues

 '93にリリースされたB'zの2枚組アルバム、「7th Blues」。
......久々に聴いてみました。
 実は、このアルバムが初めて買ったB'zのCDです。それから「LOOSE」が出た頃の一時期、B'zをすごくよく聴いていました。1年、ちょっとかな。「LOOSE」が出るまでの間は、中古屋巡って初回限定盤をいろいろ手に入れてました。ぁあ、あれからそろそろ10年経つんですねえ....。

 今でも、なぜかよく憶えているのは、「FRIENDS」かけながら「名探偵コナン」を読んでいたこと。コナンの1巻〜4巻辺りに、雪の降る場面があるとおもうのですが、あの頃、一番ハマっていた2つの作品。この2つが妙に自分の中ではリンクしてしまっていて、「RUN」の#1「The Gambler」、あの曲とコナンの4貫目の甲冑の騎士がでてくる事件、これも脳内でがっちりリンクしてた..。

 それはともかく、「7th Blues」。
まあ皆同じだと思うのですが、やはり「青盤」の方は素晴らしい。#6「Queen of Madrid」までの流れは素晴らしい.....。#7はいつもとばしてしまう...w。#9の「赤い河」もすごく良い....。

 ....と改めて聞き直しても、同じ感想を持ちました。
#1〜#6までは、本当、1曲1曲がシングルカットしてもよいくらいだなあ、と思ってしまうくらい。「RUN」とかだと、モダンな、密度の濃い歪みのギターサウンドで、あれが個人的には一番好きなのだけど、「7th Blues」の、垂涎の的といわれる'54、'57ストラト、'59レスポールの枯れ具合のサウンドも極上。あの雰囲気にはあっている気がします。特にリードのトーンは確かに良い。歪みでのバッキングはちょっと変にギンギンしている感じもするけど...。

 あの作風って、ジャズっぽいですよね。ホーンセクションと、ピアノがあのアルバムではかなり肝なはず。#1のダークさには完全に参ってます。1曲目だし、ブックレットが暗めなのもあって、このアルバムは妙にダークさを感じる。「赤盤」の妙に哀愁帯びたバラードもそれに拍車をかけてる気がする。
 邪推だけど、「青盤」#1の中間部のホーン、チャーリー・パーカーの「ドナ・リー」のアプローチを感じるのですが....。ちょっと狙ったのかなあ。ギターソロもぶち切れのタッピング炸裂してるし。これと#2のセットで完全にやられたよ。もうつかみはOK。

 #4の「闇の雨」も、文句無し。チェットアトキンスモデルのエレガットのアルペジオ+号泣のギターソロが堪らない....。本当に流麗なバラードですねえ...。B'zのバラードだと、「IN THE LIFE」の「もう一度キスしたかった」と、「RUN」の「紅い陽炎」と合わせて個人的ベスト3、かな。う、「FRIEND」の「いつかのメリークリスマス」もあった。

.......はぁ、なんだかんだいって、いろいろ書いたよ。
あの頃の姿は、今のB'zには、ないね......。

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