Diary of a Madman

癲狂院に置かれた或る一冊のノートブック
狂気の記憶が焼き付いた、深淵なる倒錯の記録の数々。
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オリジナル曲

 あと2曲で、MIDI-TUNES#2に載せ終わります。
......結局、訳あって使われることはなくなってしまったのですが、もともとはゲームBGM用に作ったものです。もしかしたら、これが普通なのかも知れないけれど、曲ごとの指示がかなり細かくてこれがかなり苦労しました。取りかかる前は、ゲームの場面やストーリー内容だけを聞かされて、あとはおまかせ、だよね、なんて思っていたのですが、これが違って「ここは、こう、音色はこういうので、こういうのは好きじゃないから....」などといろいろありまして......もちろんそういうのが悪いとは全く思いませんが、自分には合いませんでした。1曲あたりにかなりの参考曲を作って臨んで、これなら提出てきるな、と思うものを送ったのですが.....。

 音楽や絵などには、人それぞれ好みというものがあるのだから、無理もないとは思っています。できればテレパシーでも心得たい気持ちでした。まあやっぱり、気に入ってもらえて使ってい欲しいから....いろいろ試してはみるものの、やはり好みが違うのだから、近付けないのです。
 それで思ったことは、BGMみたいなのは個性があるとダメなんだなぁ、ということでした。下手にオリジナリティがあるより、言われた通りの思い通りのものを忠実に創りだせることのほうが、ずっと重要なのだと。そして、それを創りだせる偏っらない幅広い音楽ジャンルをカバーできること。

 ......まだまだ音楽を知らないのだなあと痛感した次第です。
でも、作った曲は、苦労しただけあって、どれも気に入っています。それに今回の作業で、今まで作ってこなかったようなスタイルにもチャレンジできたし、個人的には学ぶべきところはそれなりに学べた、のかな。

 クラシックやジャズなんてものは普段聴かないし、まったく知らないのです。となれば、もちろん楽器構成も、楽曲構成も、まったく分からないわけです。ただ、コードを鳴らしていればいいわけではないし、そもそもポップスのコード進行とは異なる部分がけっこう大きい。即席にするなら、クラシックなら、ハーモニック/メロディックマイナースケールやディミニッシュ、ジャズなら、モードでいけばそれなりにはなるのだろうけれど、所詮付け焼き刃に過ぎません。まあ、ハーモニックマイナースケール、というより、ランディ・ローズなんかが好きだから、どちらかといえばクラシックっぽい雰囲気はなんとか創りだせる。けれど、ジャズっぽいのやビバップ、スウィングしたものなどはお手上げです。モーダル進行の最もシンプルな2コード進行が多用されていた、「ラストバイブルI/II」を譜面に書き出して、それなりに分析/勉強したのだけど、ちょっと今回の作業に間に合わなかった..。....でもあれかな、どのみち気に入ってもらえなかったかも。モーダルメロディは、あんまり好きではなさそうだったからね......。

 それはともかく、
個人的に特に気に入っているのは(前述通り、全部好きなのだけど)、
「枢機卿」、「Burgundy Night」、「Crucifix」、「Raspberry Tea Room」、「風の記憶」、かな。「Try Out」、「Preparations」も好き。
あとは、「伝承」、「The Immolator of Despair」などのクラシックな感じが、何か違う形で次に曲を作る時に持ち込めるかも........。

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