先日、ちょろっと群馬の森へ行きました。
クラフト展を公園内でやっていましたが、あれはね.....。
去年の今頃も同じように開催していて初めて見たのですが、個人的な印象はxxxx。
作りがxxxのものや、良いものだったりすると今度は値段がxxx、になっていたりと、あと一歩という感じがしてしまうのです。 もっとも、完全な手作りだということを踏まえれば、その提示されていた値段は妥当なものなのでしょうけれど。
で、今回はそれが目的ではなくて、公園内にある県立近代美術館で催している「コレクション・クロニクル」という特別展示を目当てに行ってきました。
開館して今年で丁度30周年を迎え、今まで所蔵/蒐集してきた美術品の中からより選りのものを展示した、ベストセレクションのような感じで、見応え感はかなりあったと思います。....意外にも県民のくせに今回初めて近代美術館の所蔵品を見たのですが、有名画家のをむらなく押さえてあるのが良かったと思います。もちろん群馬県出身の画家、湯浅一郎、福田一郎、山口薫、などは多めなのですが、個人的にも好める画風で満足です。ほぼそれぞれ1点ずつでしたが、国内を代表する巨匠、安井曾太郎、岸田劉生、佐伯祐三もありましたし、海外では、モネ、ルノワール、シャガール、ルオー、ルドン、ピカソ、ミロ、..と、ほぼ文句なしのリストだと思います。
「ほぼ」文句なし、というのには理由があって、近代美術館にはギュスターヴ・モローの絵を1点だけですが所蔵しているのです。(所蔵カタログでそのことは既知していましたので。)なのに...展示してくれなかったのは...ちょっと残念かな、と思って。そりゃあ、美術史から言えば、重要な位置づけされている画家ではないし、人気もそれなりに多くありません。でも...同じ世紀末思想的な画風のルドンをいくつも展示したのならモローもいいでしょ?って気がしてなりません。
まあ、とにかくそれだけを除けば大満足!
ルノワールの「読書するふたり」は、隠れた名画だと思う...。モネの睡蓮も、この前Bunkamuraで展示されていた睡蓮と同じ様な画風の、紫と緑色の鮮やかな画風で、あれも最高。同じフロアにはシャガールとローランサンがあったし...激萌え!
しかも入場料が\300だし。たったの\300ですよ!? 自前の所蔵品とはいえ、いくらなんでも安すぎる.....。もちっと取ってもよいでしょう? カタログも用意されいなかったし。1階は空調設備が故障していて使用不可能らしいし.....資金集めにもっと励んでもよろしいかと老婆心ながらに思ってしまいます。
なので、とてもおすすめです。日曜でも、館内はスカスカだし.....。その割に館内スペースは広めなので、居心地も良いです。
群馬の森でもうひとつ話題を。
以前も書きましたが、昔そこは陸軍の火薬製造工場でした。戦後、原子力研究所、群馬の森、日本化薬の3つに敷地を分割されたんです。なので、当時の面影が人気のないところへいくと見られたりします。以前から防空壕などがあるのは知っていましたが、日本化薬との境界辺りになにやら廃墟の様なものがあると、ネットで写真付きで掲載されていたのを前に見かけたのを思い出し、ちょっと散策してみました。
そこのサイトによると、いつのまにか隣の日本化薬の敷地に出てしまう、という程、管理があまりされていないようでしたが、今はそうでもないようで、境界に沿うフェンスに真新しい有刺鉄線が張られていました。.....ということは、最近まで不法侵入する者がいたということなんでしょうか....。フェンスに沿って歩くと向こう(日本化薬)に、ズタボロの廃屋が数軒ありました。何に使われていたかは分かりませんが、とにかく古い建物で、ずっと前から使われていないような感じでした。さらに奥に進むと、1つの壁だけが残って建っていて、かなり不気味。なにやら土嚢で区分けされた箇所を行き来するためのトンネルがあったりと、別の世界。もうその辺りになると、こちら側(群馬の森)も草で生い茂るようになっていて、歩くとずぼっと足が少し埋まってしまう程.....。まだ奥に行けそうでしたが(けものみち程度の轍があったので、行けないことはないと思いますが。)、ちょっと気味が悪いのでその辺で引き返しました....。
あぁ、写真に撮っておけば良かった。
久しぶりに見た廃墟だったし。....気になる人は行ってみてください。
群馬の森は、まだまだ行く価値がありそうです....。
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