Diary of a Madman

癲狂院に置かれた或る一冊のノートブック
狂気の記憶が焼き付いた、深淵なる倒錯の記録の数々。
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PowerMac G4 Cube導入記 #2

 つづきです。

 まず......今回の記事内で取り上げている追加した機器をリストアップしておきます。

内蔵電池Litium [CBT36V] 単品
Deskstar 7K160 HDS721680PLAT80 (80G U133 7200)

ZAWARD / ケース用ファン Gofl 12cm Fan
ミサワホーム CUT Key VC-201
ロジクール 6ボタンマウス『MX310 オプティカルマウス
USB2.0ハブ「これハブ」(スイッチ付コンセントタップタイプ)  U2H-TAP3420SWH

Three axis クルーガンVESSEL トルクスドライバーT8/T10
以上です。
 
 

img そんなG4 Cube、ヤフオクで手にしたCubeのスペックは、G4 450MHz、HDD20GB、メモリ320MB、DVD-ROM、....マカーならすぐにスペックでどの程度の性能か分かると思います。メモリがデフォルトの64MBに256MBが増設されている以外は、ノーマルでした。付属品などは元箱がない以外は細かいものについても全て揃っていました。

 前にウェルドラインの話をしましたが、前後左右の面に天板からそれぞれウェルドラインが入っていました。ポリカーボネイトを型に流し込んでそれが冷えて形成される時にどうしても出来てしまうヒビなのですが、本当、パッと見は美品なのですが、斜めから見たり光を当てたりするとピシッと入っているのが分かります。もちろんほとんど気にはなりません。使用感がほとんどないものが安く手に入ったのですし、使用感とヒビのどちらかといえば断然ヒビの方を選びます。黄ばんでいたり細かな擦り傷がたくさんあるようなのよりはずっと良いです。


 ともかく、ほぼノーマル仕様の状態で7年が経過していることを考えると、どうしても交換したかったのがHDDと内蔵電池でした。HDDは今後のことを考えると寿命は長くないことは分かっているので、内蔵電池はもちろんメモリも取り換えるついでと思って換える事にしました。

 内蔵電池というとWinの人にはあまり馴染みが無いかもしれませんが、Macでは数年前までの機種では、時刻などのごく一部の機能をこの内蔵電池でまかなっていました。古い機種だとこの内蔵電池が切れると起動さえ出来なくなるケースもあるそうですが、たいていのは時刻が合わなくなる程度です。以前使っていたG3も4年ほど使っていた時に起動する度に時刻が遅れていたりすることがあったので交換した事があります。リチウム電池だそうで7年くらいは持つらしいのですが、せっかくHDDも交換するのだし度々開けるのは面倒なので一緒にやってしまいました。

 HDDの交換は、タワー型のマックのHDD交換よりちょっと面倒でトルクスドライバーも必要だというので、事前にネットで調べまくって万全の準備で臨んだのですが、別に難しくもなくあっというまに交換できてしまいました。手順さえ最初に知っておけば実に簡単です。トルクスドライバーはT8とT10を使います。アップルのマニュアルにはT8だけになっていますが、HDD側面についているレールを付け替えるのにT10がどうしても必要です。トッププレートは外さなくても、長いトルクスドライバーならば大丈夫です。ちなみに日立の80GBのものを付けました。Cubeは仕様で128GB以上は認識しないらしいのです(あるソフトを使えばそれ以上使えるらしいのですが)。MIDIシーケンス+仮トラック程度のオーディオファイルを扱う程度なので、80GBもあれば充分ですし、そのソフトを使うにはOS Xを入れなければならないようでしたので、無難に80GBにしました。(120GBのHDDも売られていますが少ないですし値段も高めでしたので。)
 内蔵電池はカメラ用の電池でも代用できるらしいのですがサイズが微妙に合わないそうなので、値段が高く入手しにくいのですが無難にマック用のものを取り付けました。
 メモリは今まで使っていたG3 DT233に付けていた256MBメモりが同じものだったのでそれを引っこ抜いてCubeに挿しました。64+256+256=576MB。OS9+Visionの環境では充分です。


 このCubeは冷却ファンがなく聴こえるのはせいぜいハードディスクのカリカリする音とモーター音ぐらいで、ほぼ無音といってよいほど静かですので、起動しているかどうかわからないくらいです。温かい空気は上昇する性質を利用して、下から上へ抜ける様に天板に排気孔があけてあります。しかし調べていると夏場でダウンするケースが少なくないようでしたし、長く安定して使いたいのでファンを取り付けようと考えました。

 Cube内部にはケースファンを取り付けられるようになっていて、開発段階ではファンを付ける意見もあったのでしょう、多くの人はその内部にファンを取り付けますが、Cube本体が5cmほど上へ持ち上がっている構造でアイデアが浮かび、その部分に流行りのブルーLED付きのファンを置こうと考えました。電源は外部端子のUSBから取るので、5Vで稼働可能でなおかつ静音、ブルーLED付きのものを選びました。ファンの電源コード3ピンからUSBへ変換するケーブルがついこないだまで売られているお店を見つけていたのですが、タイミングが悪く完売してしまい他にもないようでしたので、USBケーブルとファンの電源コードをハンダで取り付ける事にしました。それぞれ赤と黒のコードを繋げばよいだけですので簡単です。接続部分はビニルテープでも巻いておけばよいと思っていたのですが、ネットで見つけた同様の改造手順ページに従ってホットボンド(クルーガンを使って)を付けておきました。


 CubeにはMDDで使っているものと色違いなだけの「Pro Keyboard」と「Pro Mouse」が付いていますが、2台分を並べるわけにはいかないので(シンセやミキサーなどで机は一杯なので.....つд`)ウウッ)、コンパクトなキーボードは無いものかといろいろ探しまわったところ、「CUT-Key」というテンキー風のキーボードを見つけました。驚いた事にメーカーが住宅メーカーのミサワホームなのですが、実は既に生産終了品。ですが在庫があり、しかもパッケージが損傷している理由で値引きされているお店を見つけ、そこで購入。Cubeでは前述の様にシーケンスソフトくらいしか使わないと決めていたので、今までソフトを使ってきた経験からキーボードを使う場合はテンキーが主で文字入力はメモ程度の文章量しか打たなかったので、テンキータイプのキーボードがあれば.......と思っていたのです。それが本当にあったとは!!!

 しかもマックでも使えると言うので文句無し! ただし.....実際使ってみた感じでは、記号(「」『』<>;:など)の入力が、キーにプリントされたものとは違うものがタイプされてしまうようです。ソフト側でそういうことが起きる場合もあるのですがどうやらそうでもないみたいなので、仕様.....かも? もしかしてJISとASCI配列の違い...?  Windowsのフルキーボードならば関係なさそうですが、このCUT-Keyは、1つのキーに複数の文字が割り当てられていてなおかつ英字/かな/記号/数字の4モードの切り替えでさらに割り当てられているので、仕方ないかもしれません。ちなみにマックだと英字モードにすると全角英字で半角英字が打てないので、使えない.........。英字モードにしてから、かなと英字をコマンド+スペースのショートカットで切り替えて使うと、半角英字が打てました。

 .........ともかくテンキーサイズでフルキーボードの代わりになるのですから良く出来たものです。こういうの片手キーボードには他にも「Half-Keyboard」や「iFrog」などもありますね。国産のはこのCUT-Keyのみですね...........。出来れば継続して販売してもらいたいです。調べたところ障害者にも使われているようでしたので、需要はそれなりにあると思うし、自分の様な文章入力メインではない分野や作業には向いていると思います。

 ということでMDDのフルキーボードの隣りにCUT-Keyを置いています。


 マウスは多ボタンマウスが欲しかったのですが、現行品だとOS9....OS X以前の環境に対応しているマウスが、マイクロソフトのインテリマウスしかなく、微妙にデザインが悪いのであれは予備にでも後で買っておくとして、何かデッドストックがないかと調べていたところ、ヤフオクで未使用品や未開封のものが多数出ているのを目撃して、試しにロジクールのものを検索するとぽつぽつと出て来るようでした。今使っているMX700の未使用品が出ていたのできっと値が張るだろうと思って見送ったのですが、5700円で落札出来たのなら入札しておけばよかったかも.......とちょっと後悔。結局落札したのはMX310の未開封品。6ボタンの光学式マウスです。だいぶ前から入札していたのですが終了10分くらいになって高値更新されてしまい、自動延長なしだったので終了15秒前に再入札して落札出来ました。入札した人はてっきり自分が落札できたと喜んでいただろうなあ......。ぬか喜びだけど。w ページを更新したら落札者が自分じゃない......みたいな。 ..........うぅ......ごめんなさい、でもどうしても欲しかったので。100円差の2500円で落札出来ました。


 CubeのUSB端子は2つしかないので、USBハブの購入を検討。安いセルフパワーにも対応している4ポート程度のを考えていました。その結果、エレコムの電源タップのようなデザインのものにしました。買った後に気付いたのですが、自作したUSBファンはセルフパワーで動作しているハブに挿しただけで稼働するのでした。つまりパソコンの電源を切っても回りっぱなしになってしまうわけです。ACアダプターをその都度切るのは面倒ですが......しかしこのハブには電源スイッチがあるので、それで切れるわけです。電源スイッチなんていらないよなあ.....と思っていたのですが、必要不可欠な要素でした。良かった。


 セットアップはそんな感じです。
望み通りの環境に出来た事がとても嬉しいです。..........なかなか思い通りにはいかないことが多いから。

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