Diary of a Madman

癲狂院に置かれた或る一冊のノートブック
狂気の記憶が焼き付いた、深淵なる倒錯の記録の数々。
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その後のプレラトと所有の安物ギター

 プレイテックのストラト.....通称プレラト、弾き始めて1ヶ月半。

 ストラップピンを替えたくらいでほとんどそのままの状態で弾いていますが、良いギターだなあと改めて気づかされます。たかだか5980円。でも音にハリがあるし粘りもある、チューニングも安定する、欠点はボディ裏のスプリングキャビティのザグリの大きな亀裂くらい。

 安さ故の、無塗装のネックが意外にも手触りが良く、つるつるしないので滑ることも無いので気に入っています。弦はサウンドハウスで激安で売られていた、アリアプロの.009-.046のものを張っているのですが、これもなかなか良い感じです。3セットで500円っていう衝撃的な値段の安さの弦なので全く期待はしていなかったのですが、パンチがあってブライトさが感じられました。ただ、低音がタイトというかあまり出ない感じです。ギターがギターだけに致し方ない部分もあると思いますが、実際のところギターのみで高音から低音まで出たとしても、バンドアンサンブルでは他の楽器の帯域と被ってしまうこともあるし、今のセッティングやサウンドが気に入っているので、これでも構いません。


 ギター歴は無駄に長いわりにストラトはこのギターが初めてです。よくストラトは弾きにくいと聞いていたので、弾きこなすのに苦労するのではないかと思っていたのです。けれども、実際に手にしてみると実に弾き易くてびっくりしてしまいました。フェンダー純正のストラトではない安物の軽いボディ、弦も安物、スプリングも2本にしてあるので、テンションが弱いから弾き易く感じるだけなのかもしれません。


 
 今年に入って先日のSGも含めてそれぞれタイプの異なる3本ギターを購入しました。そんな環境で気づいたことは、ギターによって弾きたいフレーズが違ってくる、ということでした。かつてはそんな話を耳にしても、通ぶってるだけなんじゃない?なんて一笑に付したものでしたが、実際にそれぞれ弾いてみて初めて分かりました。

 ごく個人的なはなしですが、ストラトだと妙にペンタトニック主体のフレーズを弾きたくなってしまいます。多少ルーズながらもハジける様な、そういう雰囲気のが弾きたくなってしまうんです。.......それに、あまり考えずに弾き通してもそれなりにサマになってしまうようにも感じられます。反面、レスポールは個人的にはとても苦労するギターです。テンションもきつくしてあるし、ネックは塗装されているからフィンガリングしづらいし、きちんとピッキングして鳴らさないと「鳴らない」んです。手持ちのフライングVもそういう傾向が感じられますが、足でギターを挟んで固定出来るシェイプなので、ビブラートは掛け易いのでその分弾き易く感じます。アイバニーズのRGは、あまりに弾き易すぎて慣れるのが怖いので普段あまり弾きません。


 そんなこともあって、昔はアイバニーズ一筋だったのですが今では様々なタイプのギターにそれぞれの魅力を感じ、いろいろ欲しくなってしまうようになりました。テレキャスも欲しいし、エクスプローラーもファイヤーバードも、ジャズマスターも、ムスタングも.............。これ以上買うと部屋がギターだらけになってしまいそうなので、とりあえず現状のままでしばらく弾き倒すつもりです。が、テレキャスだけは早めに買っておきたい。小振りなボディに弦を裏通しでロングスケール.....、自分に合いそうだしチャレンジし甲斐のあるギターだと思うんです。あぁ、エフェクターもあれこれ欲しいし............ギターを初めて12年、ようやくギターを弾くのが楽しく感じられるようになりました。

 これもひとえに安ギターのお陰といっても過言ではありません。安物のギターを馬鹿にする人も少なくありませんが、個性もあるし作りも悪くありません。値段ゆえに大胆に手を加えることも躊躇無く出来ます。この気軽な自由さが良いのです。

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