Diary of a Madman

癲狂院に置かれた或る一冊のノートブック
狂気の記憶が焼き付いた、深淵なる倒錯の記録の数々。
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年賀状絵のはなし2

 「因幡の白兎」のほうは、時間がなくわずか1日での制作でした。とにかく時間がなかったので、すぐにアイデアを出して下書きし、ペン入れ/塗りをしなければいけないので、あんまり凝ったものも作るわけにいかず、かといって手抜きも出来ず、どのあたりの出来映え/作り込みにするかなどを短時間で決めてしまわなければいけませんでした。

 「因幡の白兎」自体は知っていたので、ワニに仕返しをするために、ハンマーか何かで殴り掛かる図が頭に浮かびました。昔ゲーセンにもぐらたたき等と同じくワニを叩くのがあったような気がして、そこから思いつきました。どうせだったら餅をつく杵にして、月ウサギが正月のお餅をつけずに困っているという連想で、さくさく下書きを済ませました。

 ワニ自体はぐぐって画像を見れば、だいたいの特徴は掴めるし、アイデア上さほど動きのあるポーズにはならないので比較的楽でしたが、「重さのある杵を振り下ろす」ウサギのポーズは苦労しました。どうにか何とか見られるポーズに描けましたが、色々と突っ込みどころ満載です。


 線画が苦手なので、ペン入れはExpression。とりあえず下書きしたウサギとワニのみ済ませ、エレメンツで塗りを進めながら、背景の沖の島や砂丘、海などはペン入れせずに直に描き入れていきました。最初からハガキサイズに印刷する事を踏まえて、描き込みもかなり大雑把にしてしまいました。ファイルを拡大すると粗が目立ちまくりです。w それでも海の白波や波濤はわりと上手く描けた気もします。因幡なので砂丘を追加したのですが、後の月のせいでちょっと失敗した感じ。当初は昼間のつもりで描いたのを夜にしたせいもあるかもしれません。


 文字入れはシンプルに下部に「Happy new year」と入れるだけでもよかったのですが、何か動きが足りないと感じたのと、因幡の白兎とわかってもらえないような気がして(「因幡の白兎」の文字は最後までいれてありませんでした。)、ワニの背に目線がいくように誘導させる感じで文字入れをしたらいいんじゃないかと思って、初めてパスにテキストを沿わしてみました。沿わした後も字間なども調整出来るので、便利でした。

  
 どんな結末になるか怖かったのですが、どうにかこうにか作り終える事が出来ました。制作日は12/29。その日の夜に印刷で30日の朝に投函できました。制作中に「どこかの絵師の力を12時間だけ貸してくれ」と藁にもすがる思いで念じたのですが、案外念が通じたりして。w 夕方の6時から明け方の6時までぶっ通しで描いていました。


 
 今回のアリスと白兎の年賀状で、画力がちょこっと上がったような気がします。子年の年賀状のころよりもポーズを描くのに手間取らなくなった気がします。それでもかなりぐだぐだすぎてまだまだポーズは描けないに等しいのですが、絵を描く気は失せなくなりました。以前は、描いていて「もう二度と描かねーぞ」なんて嫌々ながら描いていたのですが、今回は確かに時間がかかったり苦労した点も多かったのですが、割と楽しめて描けました。

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