ようやく「Norton SystemWorks」を買いました。
今まで使っていたマックにも当然入れてあったのですが、そのバージョンではOS Xに対応していない上に、サポートも終了してしまったので、新しいのを買いました。(以前、古いバージョンのノートンで新しいマックを診断してしまい、起動できなくなってデータもお釈迦にしてしまったことがありましたが(って、ついこないだだけど。過去のNotebook参照)) 優待販売でシマンテックストアから購入したおかげで、半額近い値段で買う事が出来て嬉しかったです。
これで新しいマックも安心です。
本当、今までノートンを入れていない状態は心配で気が気でない心境でした。初めてノートンを入れた時以来、何かトラブルがあってもきちんと解決してくれるし、なによりいつも密かにマックを見守っていてくれるので、とても信頼しています。
ディスクユーティリティにウイルス防護の両方を兼ね備えている上に、他社ソフトのバックアップソフトなども付いているので、至れり尽くせりです。
そういえば、このノートン先生、もちろん実在する人物で、ピーター・ノートンという方なのですが、意外なテレビ番組で見かけた事がありました。なんとその番組はNHK教育の「新日曜美術館」だったのです。確か、現代美術の画家である、奈良美智(ならよしとも)を取り上げた時だったと思います。村上隆と同じく海外でも有名な方で、今では絵1枚で5000万はするとか言われる程、評価も高まってきています。そんな奈良美智の絵が好きで集めている...というアメリカの実業家を訪ねるということになり、本人が姿を現した瞬間、「あれ、この人どこかで見かけた様な.....」と思っていたら、テロップが表示されて、「ピーター・ノートン」って書いてあるではありませんか。 後に調べてみたところ、この方、現代美術のコレクターでも有名なのだそうです。意外な一面をかいま見た感じでした。
† 02:49
| トラックバック
| Topへ▲ †
昨日の新日曜美術館は、なんとエミール・ガレでした。アールヌーヴォーの主役的存在なガレでしたが、本当に素晴らしいです。
ガレはガラス職人でして、ガラス多層の技法を用いて、なお且ガラスの透明さと不透明さを巧みに操り、その上に緻密な植物/昆虫の表現と色彩を組み合わせた、何とも言えない、有機的なガラスに変化するのです!
初期はガラス細工が主でしたが、徐々に、寄木細工とガラスを組み合わせたりもするようになります。.....もう本当にすごいの。
エミール・ガレも素晴らしいですが、ルネ・ラリックも個人的に好きです。香水のカボティーヌの容器をさらに爆発wさせたような栓の大きさといったらもう! 容器よりも栓の方が大きいんだもの。美しすぎる!(いや....全然カボティーヌと違うだろ、って突っ込まれると思いますが、個人的にそう感じました....) ラリックは、目黒にある朝香宮邸(現在は庭園美術館)の内装/装飾を施したことでも有名なのですが、あれも素晴らしいんですよ!
3月に、「ベルエポック1900」展を見に庭園美術館へ行ったのですが、あの、アールデコの建物は素敵すぎる....。内装も派手でない上品さで、さすが朝香宮自身アールデコが好きでフランスへ発注しただけある! 先日、フェルメールを見に上野の都美へ行ったついでに池之端にある岩崎邸を見たのですが、あそこも大変すばらしかったですが、朝香宮邸はそれを上回っている!....ちなみに岩崎邸、っていうのは、三菱財閥の創設者の岩崎弥太郎の邸宅です。最近不祥事続きで話題の三菱の親のお家ってことですね。
.....そういう話はまた今度にして(相変わらず話が連想的に広がってしまう)、来週の新日曜美術館もすごい楽しみなんです。
なぜかというと、予告でちらっと、ルネサンスの巨匠ミケランジェロのサンピエトロのピエタと、バロックの巨匠ベルニーニのアポロンとダフネ(いや、プロセルビナの略奪だったかも)が映っていたからです!
もうミケランジェロとベルニーニの作品は本当に激萌えなんです....。
サンピエトロのピエタなんか....もう本当に本当に好きです。あのマリアに抱かれてみたい...とかけっこう本気で思ったりするし...。(ぉぃ)"もしも死んだらこの亡骸をしっかり抱いておくれ"....ってね。(妄想が暴走してるぞ...)
そういえば、ミケランジェロは、ゴシックを嫌悪していたとか聞いたことがあります....。サンピエトロ大聖堂を設計する際に、前案だったゴシック風の間取りを止めにして、シンプルな十字にした....はず。
まずい。ノートルダムにピエタを鎮座させてしまった第七天を見たら、怒られそうだ。「オレ様の崇高な彫刻をゴシックなんてカッコわりぃ様式の犬小屋なんかと一緒にするんじゃねえよ、このクズが。これだから無能な奴は救いようがないぜ、ぺっ。」.....なんてことになりそうでこわい。(そこまで言わないかもしれないですが、実際ダヴィンチの作品に相当ケチ付けてたらしいからあり得るかも...。)
....あの世で会ったら相当説教されそうだ。(説教されてみたいけど。)
*....後日改めて調べたのですが、どうやらミケランジェロは単にゴシックを嫌悪していた、というわけでもなさそうです。確かにサンピエトロの設計では前案のゴシックぽい内陣が長いラテン十字のような間取りをやめにした、というのは確かですが、ミケランジェロが目指したものは、その従来のゴシックをさらに改良したスタイルを目指していた様です。.....それがルネサンス、というわけです。
(たぶん)
† 23:09
| トラックバック
| Topへ▲ †
......タイトル通りです。
長崎の女子児童といい、イラクの人質殺害といい...タイミング悪くて全然載せられないじゃないか...。ほとぼり冷めてそろそろ大丈夫かなと思ったらまた...って感じなんだもの。
もう載せます。
デリカシーのないヤツと思われても(゚ε゚)キニシナイ。
ちなみに、以下の絵を見ても、真似しないように。
まずはこれ。序の口。
http://www.artrenewal.org/images/artists/c/Caravaggio_Michelangelo_Merisi_da/large/Beheading_of_Saint_John_the_Baptist_WGA.jpg
直リンできないのでコピペしてご覧ください
まだ切られていません。
カラヴァッジョの作ですが、この人のはリアルな作風が多いです.....。
次、これ。
http://www.artunframed.com/images/artmis7/fabritus99.jpg
既に銀のお盆に載っています。右側でとさかのような飾りを頭に付けているのが、サロメです。後ろで少しうつ向き加減の女性がサロメの母親、ヘロデアのようです。
なんか右手が「グッジョブ!」って感じで思わず笑ってしまう......。w
でも、こういうふうにも考えられるかも。
処刑人:「王女様、どうぞ.....。」
サロメ:「........切り口が"なっていない"。あたしがお手本を見せてあげよう。」
処刑人:「ドキッ」
サロメ:「おまえ、表へ出ろ」←この場面
処刑人:「オ,オレノクビ...?(((((( ;゚Д゚)))))ガクガクブルブル 」
:
:
みたいな。w
ちなみにこの絵、去年の秋、国立西洋美術館でレンブラント展をやっていたときにありました。この絵は、レンブラントの弟子の中でも特に才能のあったファブリテイウスの作と言われていています。けっこう大きな絵で、実際はもっと青ざめた色彩で、ヨハネの身体と首は血の気のない感じで....、無気味でした......。この絵の辺りで「気持ち悪い〜」なんて言葉は飛び交ってましたけど、自分は全然平気でしばらく見てましたが。
次はこれ。
http://www.casatourism.it/uffizi/images/decollazione.jpg
首の断面が見えてますね....。血もけっこう吹き出るように流れてます。盆を持って首を貰う人物は、やっぱりサロメか。ちなみに作者は"Giovanni da San Giovanni"という人。(すみません、この画家知りません...。)
ここでちょっと違う話の題材を。これ。
http://www.artrenewal.org/images/artists/b/Bol_Ferdinand/large/Consul_Titus_Manlius_Torquatus_Beheading_His_Son_RJM.jpg
ローマ帝国の執政官だった、マンリウス・トルクァトゥス(Titus Manlius Torquatus)が不服従のために息子を斬首したのですが、ちょうどその場面のようです。"Ferdinand Bol"の作。(すみません、この方も存じません....。)
元に戻して、再びヨハネの絵を。
はい、これ。http://gallery.euroweb.hu/art/t/tiepolo/gianbatt/2_1730s/05berga2.jpg
...なかなかグロく仕上がっています。...それ以外に特にコメントすることもないのですが...。右で指図してそうな女性がたぶんサロメ。もしくは風貌からするとヘロデアかもしれませんが。
最後はこれ。http://www.artrenewal.org/images/artists/c/Caravaggio_Michelangelo_Merisi_da/large/Judith_Beheading_Holofernes_WGA.jpg
コピペでご覧下さい。
ちなみにカッターナイフではなくて刀ですが(゚ε゚)キニシナイように。
寝込みを後ろからさくっと斬り付けています。もう半分程斬れてますね。血も吹き出ているし。いやあ、右のユディットと左のホロフェルネスの表情がすごい...。無表情でさくっと斬ってるのが怖すぎ...。
ついでに、少しサロメとユディットについて少しお話しします。
まずサロメとヨハネですが、新約聖書に登場する人物で、イスラエル王のヘロデの兄とヘロデアとの間に生まれた娘がサロメです。洗礼者ヨハネが、ヘロデと兄の妻(ヘロデア)との婚姻を認めなかったために(理由は近親間の婚姻だということらしい)、ヘロデアはヨハネを憎むようになりました。ちょうど、ある宴会にヘロデ王が、サロメに踊ったら褒美を与えると約束し、それをチャンスと思ったヘロデアがサロメにヨハネの首を欲するようにそそのかします。......約束してしまった以上、断ることは出来ず、やむを得ずヨハネを斬首してしまう....という話です。というわけで、元々はサロメ自身がヨハネの首を欲しがったわけではないのです。それは、モローのサロメに影響を受けた、オスカー・ワイルドが「首を欲しがるサロメ」に仕立て上げたのです。モローが首を欲しがるサロメと想像して描いたかどうかは知りませんが、個人的には多分そういうのとは違う部分で描いたのではないかなあと思っています。
ユディットとホロフェルネスですが、アッシリアの将軍ホロフェルネスが大軍を率いて、ユディットが暮らすベツリアという町を包囲します。絶体絶命なのですが、ここでユディットだけは観念せずにひとりで戦おうとします。数々の策を用いて敵陣に乗り込み、将軍ホロフェルネスに会い、ここで、ホルフェルネスは美しいユディットに激萌えしてしまい、すっかり舞い上がってしまい、とりあえずユディットを始末するのはいつでもできると思い込みとりあえず宴会を始めてしまいます。宴会が終わる頃にはすっかり酔いつぶれてしまったホルフェルネスを待ってましたとばかりに、ユディットはさくっと首を斬ってしまいます。(実際、ほとんど一振りで切り落したらしいです) その後、将軍の首を敵陣にさらしたら、兵士はおののき逃走してしまい、町は救われた、という話です。
やはり洗礼者ヨハネのものが多いですが(ほとんど斬られ役だ。)、キリストの使徒の中でも特に有名なのだから仕方無い。他にもゴリアテの首を持つダヴィデやトラキアの娘に八つ裂きにされるオルフェウスなど、生首が描かれている絵画はありますが...、ここでは割愛します。
ここに少し情報が載っていますのでよろしければご覧下さい。
http://village.infoweb.ne.jp/〜elliot/kubi/kubi.html
† 23:08
| トラックバック
| Topへ▲ †
....やっぱり海も山も空も森も林も川も湖もみんな素敵!
うぅ....大事なことをすっかり忘れてしまっていた....。
こないだ見てきたばっかりだというのに!
そう! 東山魁夷の絵。
あらゆる自然の美しさが幻想的に描かれている!
あの人の絵を見たら、自然の美しさに誰もが気づくはず。
あんなに素敵な絵は....他にはないよ......。
...ずっと言いそびれていましたが、実は東山魁夷展は前期/後期と2度見てきました。だって最高なんだもん! 後期は、運良く平日に見に行けたのですが、これが裏目に出てしまって偉い目に遭ってしまったんです.....。
前期のを見に行ったときは、休日だったので、とんでもなく混んでいたのだと思い、それなら平日なら案外空いているのではないか、と思い、平日に行ってみたのです。
ところが、これが凄かったのです.....。前期の時はチケット購入のための列が横浜美術館の両端1往復半だったのが、後期は、2往復半......。美術館の前に4列も出来ているのです.......。その後、入場者数が30万人(だったと思うけど違うかも..)を突破したとかいうのを新聞で目にしましたが、まあその数はうなずける。だって....本当に凄いんだもの。おまけに館内は狭いし、.....そうそう、後期のを見に行った時は....年齢層が完全に偏っていました。前期の時は、30〜40代も割といたし、20代もぽつぽついたのですが.....後期は、完全に60代以上のご年配の方達でひしめき合っていました。....言うまでもなく、一人浮いていました。40代や50代も多くいましたが、圧倒的に年配の方達だったんです。....まあ、作風や時代から考えても、ある程度は覚悟していましたが、あれは、ちょっと驚きました。
年齢層のせいか、ミュージアムショップの複製画(リトグラフのもの)が既に完売になっていました。50万以上するのに......。他のハガキやポスター、その他グッズ、飛ぶ様に売れていたのは言うまでもありません。..もうすごいの。館内どこへ行っても人波...っていうよりもう洪水の様でした。あれは相当売り上げたでしょうね。
あ、でも....常設展の方は、すかすかでした。w
シュールレアリズムのが多いせいもあるのかも。マグリットのは好きだし見られてよかったけれど、他のは.....。展示数も少ないし、たぶんマグリットとダリがトリって感じ。あれなら群馬の近代美術館の方が見応えがあると思います。(常設展の場合、ですが) もっとも横浜美術館が出来たのは、まだ新しく20年も経っていないのもあるからかもしれないですが。
といいつつ、一応、美術館のサイトで所蔵作品を検索してみたら.....ある!
モローのが!
どうやら....探すと国内でもけっこうある様です。でも大きなものや有名なのは、やはりないようですが。それでも拝めるだけ幸せなものです。この前、庭園美術館で開かれていた、「パリ1900 ベルエポックの輝き」でもモローの2点拝めたし、最高でした。もちろん、それ目当てに言った訳ではないです。詳しくは、また後で。付け加えると、都美で開かれていた、「マルモッタン美術館展」も、同日見に行ってきました。....1日に2つも見るのは、さすがに疲れました......。
あぁ...そうえいば東山魁夷も横浜生まれで神戸育ちだったっけ....。
.....なぜか妙に自分の周りを「横浜」のキーワードが巡っている様な.....。
なんだか手繰り寄せられている感じもしますが果して......。
http://www.yma.city.yokohama.jp/
† 23:31
| トラックバック
| Topへ▲ †
先日、ちょろっと群馬の森へ行きました。
クラフト展を公園内でやっていましたが、あれはね.....。
去年の今頃も同じように開催していて初めて見たのですが、個人的な印象はxxxx。
作りがxxxのものや、良いものだったりすると今度は値段がxxx、になっていたりと、あと一歩という感じがしてしまうのです。 もっとも、完全な手作りだということを踏まえれば、その提示されていた値段は妥当なものなのでしょうけれど。
で、今回はそれが目的ではなくて、公園内にある県立近代美術館で催している「コレクション・クロニクル」という特別展示を目当てに行ってきました。
開館して今年で丁度30周年を迎え、今まで所蔵/蒐集してきた美術品の中からより選りのものを展示した、ベストセレクションのような感じで、見応え感はかなりあったと思います。....意外にも県民のくせに今回初めて近代美術館の所蔵品を見たのですが、有名画家のをむらなく押さえてあるのが良かったと思います。もちろん群馬県出身の画家、湯浅一郎、福田一郎、山口薫、などは多めなのですが、個人的にも好める画風で満足です。ほぼそれぞれ1点ずつでしたが、国内を代表する巨匠、安井曾太郎、岸田劉生、佐伯祐三もありましたし、海外では、モネ、ルノワール、シャガール、ルオー、ルドン、ピカソ、ミロ、..と、ほぼ文句なしのリストだと思います。
「ほぼ」文句なし、というのには理由があって、近代美術館にはギュスターヴ・モローの絵を1点だけですが所蔵しているのです。(所蔵カタログでそのことは既知していましたので。)なのに...展示してくれなかったのは...ちょっと残念かな、と思って。そりゃあ、美術史から言えば、重要な位置づけされている画家ではないし、人気もそれなりに多くありません。でも...同じ世紀末思想的な画風のルドンをいくつも展示したのならモローもいいでしょ?って気がしてなりません。
まあ、とにかくそれだけを除けば大満足!
ルノワールの「読書するふたり」は、隠れた名画だと思う...。モネの睡蓮も、この前Bunkamuraで展示されていた睡蓮と同じ様な画風の、紫と緑色の鮮やかな画風で、あれも最高。同じフロアにはシャガールとローランサンがあったし...激萌え!
しかも入場料が\300だし。たったの\300ですよ!? 自前の所蔵品とはいえ、いくらなんでも安すぎる.....。もちっと取ってもよいでしょう? カタログも用意されいなかったし。1階は空調設備が故障していて使用不可能らしいし.....資金集めにもっと励んでもよろしいかと老婆心ながらに思ってしまいます。
なので、とてもおすすめです。日曜でも、館内はスカスカだし.....。その割に館内スペースは広めなので、居心地も良いです。
群馬の森でもうひとつ話題を。
以前も書きましたが、昔そこは陸軍の火薬製造工場でした。戦後、原子力研究所、群馬の森、日本化薬の3つに敷地を分割されたんです。なので、当時の面影が人気のないところへいくと見られたりします。以前から防空壕などがあるのは知っていましたが、日本化薬との境界辺りになにやら廃墟の様なものがあると、ネットで写真付きで掲載されていたのを前に見かけたのを思い出し、ちょっと散策してみました。
そこのサイトによると、いつのまにか隣の日本化薬の敷地に出てしまう、という程、管理があまりされていないようでしたが、今はそうでもないようで、境界に沿うフェンスに真新しい有刺鉄線が張られていました。.....ということは、最近まで不法侵入する者がいたということなんでしょうか....。フェンスに沿って歩くと向こう(日本化薬)に、ズタボロの廃屋が数軒ありました。何に使われていたかは分かりませんが、とにかく古い建物で、ずっと前から使われていないような感じでした。さらに奥に進むと、1つの壁だけが残って建っていて、かなり不気味。なにやら土嚢で区分けされた箇所を行き来するためのトンネルがあったりと、別の世界。もうその辺りになると、こちら側(群馬の森)も草で生い茂るようになっていて、歩くとずぼっと足が少し埋まってしまう程.....。まだ奥に行けそうでしたが(けものみち程度の轍があったので、行けないことはないと思いますが。)、ちょっと気味が悪いのでその辺で引き返しました....。
あぁ、写真に撮っておけば良かった。
久しぶりに見た廃墟だったし。....気になる人は行ってみてください。
群馬の森は、まだまだ行く価値がありそうです....。
† 22:15
| コメント (2)
| トラックバック
| Topへ▲ †
「モネ、ルノワールと印象派展」
Bunkamura ザ・ミュージアム
http://www.impressionist.jp/
「パリ マルモッタン美術館展 〜モネとモリゾ」
東京都美術館
http://www.ntv.co.jp/marumo/
「パリ市立プティ・パレ美術館所蔵 パリ1900 ベル・エポックの輝き」
東京都庭園美術館
http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/paris/index.html
今ならすべて見られますね。
こんな機会なんてそうないはず!
......というわけで、「モネ、ルノワールと印象派展」は、こないだ見てきました。
渋谷駅出てからBunkamuraへ行くのに迷いそうになったが(←田舎者)、なんとか辿りつき見てきました。
もちろん目玉はタイトル通り、モネとルノワール。ルノワールは後期のがほとんどだった感じ。モネは逆に初期のものが中心だった気がします。アルジャントウイユの橋が両方見られたのも興味深かったです。(「美の巨人たち」でやってましたけど。)睡蓮は3点のみでしたが、どれも最高! これぞ印象派!というもの、リアルなもの、緑と紫のうねるような睡蓮の絵が個人的には好きです。いつまでも見ていたい絵です。ルノワールのはやっぱり.....あの髪の長い男のコ。....そうです、あれ男のコなんですねぇ......。知りませんでした。当時、風習として女のコのような格好をさせていたそうで........今まで可愛い女のコだと、まんまと騙されていたぞ。しかし、今回のルノワールのは、人物画が多かった(というかほとんど全て)。いや、ルノワールっていえば女性好きで女性を描いたものが多いのは周知の事実なわけで、当然なわけですが。両巨頭の他に、シスレーのも良かったです。シスレーのはあまり知らなかったのですが、ふたりのとはまた違った作風で、穏やかな静かに流れる時間.....のようなものを感じさせる絵だなあと......感じました。
で、行く前から楽しみにしていたのが..........小さな巨人、ロートレックの絵です。ロートレックといえば、ムーランルージュ!ってイメージですが、飾られていた絵は、それとは違って、油彩できちっと描かれたものでした。
これが最高で...........これだからロートレックは大好き!
あの表情と描き方! たった2点でしたが、他の画家達の絵の雰囲気の流れから解き放たれているように感じてしまう程、個人的にはインパクトが大きくて......立ち尽くしていました。グッズにロートレックのものがなくて(当たり前か)、すごく残念でしたが、ま、カタログにはきちっと載っていることだし、拝めたのがなによりの収穫。
ベル・エポックのもすごく見てみたいんです。
今日の美の巨人たちで取りあげていた、クレランのサラ・ベルナールや、シャルル・ジロンのパリジェンヌ.......ぅぅぅ、見たい! どちらも狂える程好き! いかにもフランスっていう雰囲気が溢れる程出ている作風ですが、あれに見事にやられているわけです。サラ・ベルナールの目つき、パリジェンヌの横顔、衣装もすごくて.......真珠のような輝きのドレスと闇のような漆黒のドレス........。
サラ・ベルナールって.....あの人、棺桶をベッド代わりにして寝ていたとは.....恐るべし! ひょっとして千影ですか?w 花が鏤められた棺桶で寝ている写真が美の巨人たちで写っていたけど、あれはすごいな。
しかも、しかも.....サイトの紹介文を見てみると.......ギュスターヴ・モローの名も!!!..........やっぱり行ってくるしかないな。_| ̄|...○コロコロ って具合に逝ってきます。
そういえば、印象派展とベルエポック展、どちらもテレ東が主催しているんだ....。テレ東と日経は一緒みたいなものですが、どちらも美術関係によく取り組んでいますよね。番組の「美の巨人たち」で何気なく展覧時期に合わせて紹介していたりと...自演していますね。(見事にそれにつられているわけだがw)
......ここ最近、しょっちゅう美術館へ赴いているような。
大丈夫かなぁ........。大地に異変でも起きなければ、いいけど。w
† 23:35
| トラックバック
| Topへ▲ †
そういえば感想を書いていませんでした。
地上波では2/11(祝)にNHK総合で放送されるようです。これもぜひ見てほしいなと、個人的にはオススメしたい番組です。
今回の夢の美術館は、絵画で最も人気があると思われる、印象派にスポットを当てた内容で、「夢の美術館」サイト内の100選リストを見ても分かる様に、モネ、マネ、ルノワール、ドガの印象派、ゴーガン、ゴッホ、セザンヌの後期印象派画家の絵が複数選ばれています。それに加えて、新古典、ロマン、象徴主義などの絵もきちっと選ばれていて......おそらく見たことのある、超有名どころの絵ばかり登場するので、6時間の長い番組もあっという間に過ぎてしまうと思います。
個人的には、以前書いた様に、モローとロートレック、ビアズリーが大好きですが、もちろんモネなどの絵も大好きです。今回リストに入らなかったオランジュリー美術館にある、巨大な睡蓮、あれは入れてほしかったです。ジベルニーに大きな庭園/池を蓮のために作り、そこで沢山の睡蓮の絵が生まれたわけですが、睡蓮の他にもルーアン大聖堂、カミーユ夫人に着物を着せモネらしくない、はしゃいだ作風の日本的趣味、そして同じくカミーユ夫人をモデルにした、日傘の女、サン・ラザール駅、どれも最高! さすが印象派のオーソリティ.......。でもまあ、やっぱりモネっていったら睡蓮か。あれだけ描いてしまうと、もう誰も睡蓮の絵は描けませんね。描いたとしたって誰があれより良い絵を描けるでしょう? 毎日毎日、睡蓮の池の前でスケッチをしていたというのだから、そして、朝、昼、夜と、変化していく様をも描いているのだから、すごい。同じ風景は二度とない、とか言っていたような。
ルノワールも大好き。ムーラン・ド・ラ・ギャレットの木漏れ日の下でのカフェの絵。あれを見ると、なんだかその場所へ行ってみたくなってしまうような、賑やかさと楽しさがあの絵には溢れていて....好きです。西洋美術館に展示してある、ハーレムも好きかも。中近東風のフランス人を描いただけなのですが、それを知る前までは、そのまんま中近東のハーレムを描いていたものかと、思い込んでいました......。
あとはやっぱり、マネのオランピア。
番組内では、ヌードの代表作、ゴヤの裸のマハ(&着衣のマハ)、アングルのグランド・オダリスク、マネのオランピア、と紹介されていましたが(いや違ったかも)..........個人的にはオランピアが激萌絵。スタイルのいいモデルで描くのがふつうですが、オランピアは、娼婦をモデルにして、しかもそのまま娼婦を描いたわけで...その生々しさが、凄い! 目を逸らさずに、こちらを見つめている(というよりむしろ見下しているようにも見える。)あの挑発したような堂々とした眼差しにやられます。素っ裸ではなく、チョーカーとサンダルをさりげなく身に付けているのが妙にいい。.......いや、身体を張って生き抜いている人がモデルになっているのだから、強力なのもうなずける。生々しいといったら、印象派ではありませんが、ティツィアーノのウルビーノのビーナスも凄い。あれも一押し。青い血管さえも描かれている程に生々しい。
そういえば、なぜかウルビーノ、オランピア、共に、傍らにネコや犬の姿が......。なぜなの。オランピアのネコはカワイイ。ぴょこっと右側に黒猫が描かれています。
ミレイのオフェリアも好き。溺死した女性が仰向けになって水面から顔を出している絵ですが、内容の割に幻想的で、なんとなくモローにも通じるところがあるような感じ。
で、モローの絵ですが、個人的には選んだ絵が違う気がします。「出現」はやはりルーヴルにある水彩の方を選ぶべき。油彩の方のは、サロメとヨハネのみしか描いていない感じだし、未完成っぽい感じがなんとも。サロメの表情は油彩の方が好みですが。もう一枚の「雅歌」、またマイナーな絵を紹介して..........日本でも見られる絵、ということで、大原美術館所蔵のこれを選んだのでしょうが........うむぅ。モローで選ぶなら、「オイディプスとスフィンクス」、「ヘロデ王の前で踊るサロメ」、「出現」(水彩)が妥当。「オイディプスとスフィンクス」の絵はたぶんモローの名を知らなくても見たことある人多いはず。「ヘロデ王〜」のは、かっこいい&綺麗の一言に尽きます。 それにしても、意外にもモローの絵の紹介に時間をかけてくれてなんだかすごい意外でした。軽く紹介されてすっとばされるものだと思っていたので、嬉しかったです。最初に紹介されたのは美輪明広によってだったので、うげっ、って感じでしたが、やはり色物扱いなのかなぁ、モローの絵って。そりゃあ、血のしたたる生首が宙に浮いてる絵が代表作じゃあ、仕方ないのか........。_| ̄|○
ロートレックは、わざわざ絵以外にも、ロートレックのレシピを再現したのには、思わずにんまり。ロートレックは、美食家でレシピ集も出しているんです。(中には料理のレシピではなく社会を皮肉ったものもあるが) おいしそうな料理でしたね〜。出演者がみなおいしそうに召し上がっていました。
そこで、出演者の話ですが、
高階秀爾にもう少しいろいろな話をしてもらいたかったのが一番の感想かな。美術評論家として有名な方で、西洋美術に大変詳しい方のハズ。前回の夢の美術館で的確に説明してくれていたので、今回もすごく期待していました。もちろん各話題ごとにきちっと話して締めてくれたのですが、もう少し時間をあげてもよかったのでは、と思います。
他の出演者も.......山口もえにはなんていうかシスプリの亞里亞みたいで、なんだか話を聞いている内に日が暮れてしまいそうな感じで........。あの感じが良いのかもしれませんが。銅版画家の山本容子はけっこう好印象でした。芸術をやっているだけあって、意見が確か。ちなみに石澤アナはけっこう好き。以前、新日曜美術館の司会していたときから、好きでしたが、今回もはじけてくれるのかと期待していましたが、前回同様、やってくれた! ロンドンまで赴いてホームズに扮して名画を探っていました。演技はxxxだけど、爆笑。またやってください。w
と、今回は、かなり視聴者を狙っているような内容でした。今まで絵を見たことがない人でも気楽に見られる様に構成されている気がします。オススメです!
...............見た後、オルセー、ルーヴルに行きたくなってしまうかもしれませんが。w
http://www.nhk.or.jp/yumebi/
† 15:50
| トラックバック
| Topへ▲ †
2/1に東山魁夷展が開かれている横浜美術館へ行ってきました。
東山魁夷(ひがしやま かいい←名前がカッコよすぎ!)といえば、..........おそらく、日本で一番有名で人気もあり、「最も日本を代表する画家」といっても言い過ぎではない程、日本画の巨匠でしょう。1999年に90歳で亡くなられましたが、その長い生涯に渡って描かれた膨大な作品の中から今回は初期から最晩年のものまで多岐に渡る展示となっており、代表作ももちろん展示してあり、中でも、唐招提寺御影堂(みえいどう)の障壁画、「ふすま」に絵を描いたものですが、今回はそれをなんとわざわざ横浜美術館にまで運び、一部ですが再現されています。
東山魁夷の絵は.........風景画がほとんどで、普通はカンバスに油絵具という画材でしょうが、魁夷の場合は和紙に岩絵具という組合せで描いています。..........なんて書くと、見たことがない方は、すごく古風な絵だと思われるかもしれませんが、それは違います。誤解を恐れずに敢えて言えば、和洋折衷、日本画に洋画のエッセンスを持ち込んだ画風、だと思います。
油絵具とは違う岩絵具の質感が、見る人にしつこくなく、さらっとしていて画風と共に清涼感をほのかに感じます。また角度を変えて見ると、微妙な岩肌のような凹凸感、そして時折キラキラと光る具合が、良い感じです。
そして、肝心の内容ですが、もうなんといってよいやら.......。
絶句です。大きな絵を描くのが好みだったのか、展示されている全ての絵が巨大で、まずその大きさに圧倒されてしまい、そして自然と大気の質感を幻想的な演出で描かれた風景......素晴らしい!! あの人は、間違いなく、自然や大気の色を知っている人だ!と感じました。あぁ、本当に素晴らしい.....。見たことがない方は絶対見ておくべき絵です。おそらく誰が見ても素晴らしいと思える絵です。印象派の絵が人気があるのと同じく、とても表現していることが分かりやすい画風だと思うし(いや、印象派よりも分かりやすいと思う。一目見て、キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!って感じだから。)、実際、多くの人に愛されているのが、それを証明しています。
個人的に好きなのは、やっぱり「白馬の森」。
これが見たくて見たくてこの絵の前にしばらく立ち尽くしていた程です。あの、群青色に彩られた森の中に、うっすらと現れた一頭の馬。静寂に包まれた幻想の世界にもう感動......。魁夷の絵には岩絵具の関係か青色や緑色を多く使ったものが多いです。しかも落ち着いた色彩で、この辺りも「癒される」絵の一因となっているのかもしれません。
「花明かり」
これもすばらしい。
月夜に大きな桜の木が描かれていて、絵の中央にどっしりと構え高く聳えようとする、生命感溢れる感じに圧倒。そして何よりも流麗。.....花見の桜よりも...きっと綺麗です。
「冬華」
モノトーンの色彩で描かれた、冬景色。
ここにも満月が昇り、その下で大木がそびえています。日本画だけど、澄み切った、ヨーロピアンの雰囲気がする、絶妙な画風が神妙! くどいですが、素晴らしいです。そういえば月の描かれたものや、それを湖面に写した絵も多いです。
「雪の城」
これもまた魁夷がたびたび訪れた北欧風の絵で、遠くにお城が、手前に雪の積もった木々が描かれているのですが、その雪の雰囲気と言ったらもう! .....本当に自然の美しさを知っている人なんだと....思ってしまいます。
あとは......やはり「道」。
「道」は魁夷の代表作中の代表作だと思いますが、一筋の道が大きく描かれているだけですが、道=人生に置き換えた、その奥深さと、魁夷が次々と家族を亡くした辛い過去......そしてその後の希望に馳せる意気込み......そんなのがにじみ出ているような感じです。
そして最後を締めくくったのが、唐招提寺御影堂の障壁画。
それまで見てきた絵も巨大で圧倒されっぱなしでしたが、この障壁画は......それをさらに上回る迫力。
ふすま14枚程にず〜〜〜〜〜〜っと描かれた「濤声」。
.................。
もう本当に凄いというしか他にありません。実際に見てほしいです。
「濤声」の他に、「桂林月宵」、「揚州薫風」、「黄山暁雲」、「山雲」が実際に部屋の一部を同じ様に再現して展示されていますが、本当に見る価値があります。奈良の唐招提寺へ行ってもいつでも見られる絵ではないと思うし.......貴重です!
この東山魁夷展は、横浜美術館では今月2/24まで。ちなみに、前期と後期に別れて絵の展示替えがありまして、前期は2/4まででした。それで、作品一覧表を見てみると、障壁画や「道」などの代表作十数点を除いてほとんどがごっそり替えられるようで、後期もすごく見たいです。見終わった後にカタログ(これが値段\2,500の割にすごくよい作りで......買うべし!)を当然買ったのですが、それを見ていたら、実際に見てみたくなってしまって。はっきりいって全部見たいのです! 横浜美術館の他に、(魁夷の生まれは横浜、育ったのが神戸にちなんで、らしい)神戸にある、兵庫県立美術館でも開催されるようで、そちらでしか見られない絵もいくつかあって(もちろん横浜でしか見られないものもありますが)悔しい。珍しい自画像は神戸のみ......。ぅぅ。
本当..........あっという間でしたが、見終わって出てきたら、なんだかんだいって4時間ほど経っていました。
最後にもうひとつだけ付け加えておくと、この日2/1、美術館に着いたのが午前10時半くらいだったのに、美術館の前ですごい行列.....。見る前から圧倒されました。そしてその人気ぶりを実感させられました。アナウンスがあって、チケット買うのに「70分待ち?」.......。 美術館の端から端まで並んで、その端で折り返してさらにまた長い列があり、ようやく館内に入ることができて、館内からチケット売り場までまた長い列......。結局70分も待たされることはなくおおよそ30分ほどでチケットを買えましたが、館内もすごい人の数。終始、絵の方に出来るだけしっかりくっついて見ていました。そうでないと、人波に流されていってしまうし、絵がよく見られないので。 見終わった時はすでに3時を過ぎていましたが、それでも相変わらず長い列が出来ていました。(さすがに折り返す程ではありませんでしたが。)
しかし横浜まで出かけて、チケット買うのに待たされて、館内ぎゅうずめでも.......充分に見る価値はあったと断言できます。
端から端まで人がずら〜〜〜っ。実際にはまだ左右に列を作っていました。中央が玄関なのですが、一度端まで行って折り返さないとそこまでいけない程の行列。
† 00:56
| トラックバック
| Topへ▲ †
東京駅に設置してある東京ステーションギャラリーという美術館で現在展示されている山口薫展を見てきました。両親が好きで、また弟も帰省してきているので、一家そろって見に行ってきました。なんかほとんど連行状態だった気もするけど...。
山口薫という画家は、何を隠そう、我が群馬県出身(箕郷町出身 当時箕輪村)の画家なのです!日本美術史にも名を残す画家です。なので、群馬県立近代美術館にも多数所蔵されていて、過去に幾度か展示もされていますが、今回、ステーションギャラリーの展示には、各美術館の所蔵のものからも多数展示されているもので、内容はかなり充実していたようです。
いや、実は、今回この展示を見るまで、山口薫の詳しいことは知らず、数点をちらっとしか見たことないので、正直、予備知識はほとんどなしの状態で見てきました。(連行されたわけだからw)
しかし......実物を見ていくうちに......けっこう感動。粗朴で、優しさが溢れる雰囲気で.....。画風は、初期の頃は印象派に影響を受けたような感じなのですが、その後は、抽象的な描き方になっていて、"一見、見ただけでは何が描かれているのか分からない"という感じではありますが、じっくり見ていくうちに次第にどことなく表現したいものが......なんとなく分かる気がしてきます。
娘のあやこを描いた作品がいくつかあるのですが......泣けそうになりました。
よく...わからないのだけど....何故だか悲しそうに見えるのです。とても穏やかで微笑んでいる様に描かれていますが....。といっても...顔には何も描かれていません。のっぺらぼうなのです(描かれているものも2つほどありましたが)。でも、おそらく微笑んでいるだろうと、自分には感じるのです。「あや子あやとり」、「白痴の愛」、「娘の肖像おぼへがき」、「あやこ月魂」....など。
他には牛や馬の絵が多いのですが、特に病気に苦しんだ晩年には、馬がこれでもかといくつも絵になっています。こちら側に背を向けて月や太陽を見ている構図なのですが、死期を悟って、来世への絵だとか...説明されていましたが....、あれらはぐっと心に来ます。真っ白なカンバスに真っ赤な馬。
一番好きだったのは、「牛と幼き娘」。
牛と少女が寄り添っていて、少女の表情がとても好きです。これは顔がきちんと描かれていて、その表情は微笑んでいます。.......優しい気持ちになれそうな絵です。
もしかしたら、この娘は、あやこなのかも。
見る前は、あまり乗り気ではなかったのですが、本当に見て良かったと思っています。自分の好きな絵っていうのは、ぱっと見て何が描かれているかわかるものばかりでしたので、その分、とても新鮮で、見る者が絵から意図するものを読み取らなければいけないという気にさせる......気付かせてくれた画家でした。
http://www.ejrcf.or.jp/gallery/
† 01:13
| トラックバック
| Topへ▲ †
あと買ったものは、泉鏡花の作品。
鏡花は明治時代の作家ですが、あのミステリアスでファンタジーな物語が自分にぴったりで、いろいろ買い込んでしまいました。
「外科室」......かつで恋に落ちた男女が、外科医と患者として邂逅する...という話。「高野聖」......山中で男が謎の魔女にたぶらかされていく話。.....などなど。ぅぅ.......わくわく。堪能できそうだよ。
それと、視覚デザイン研究所からシリーズで出ているもので、
絵画の見かた、マリアのウインク、ヴィーナスの片思い、悪魔のダンス、オレ達に明日はない、計5册を一挙に購入。どれもイラストを多用し、簡潔な文章で説明されていてとてもわかりやすく、なにより楽しめる内容が、GOOD。それぞれのシリーズの内容は、有名画家の紹介、聖書のシーンを取りあげた絵画/聖書の説明、同様に、神話、悪魔、黙示録....が取りあげられている絵画の紹介/解説になっています。神話や聖書、悪魔などが、絵画などと一緒にわかるので、一石二鳥!......悪魔に関しては、すでに悪魔辞典や堕天使に関する本を持っているので、それ自体は知っているけれど、絵画は知らないので。
イエス、ヨハネ、ユダ、マリア、ヤコブ、アダム、イヴとかはもちろん、ロトも載ってます。w 悪魔は、ルシファー、ベリアル、アスモデウス、メフィストフェレス、ベルゼブル、サタン、サキュバス、リリス、リリム、リーパーなどなど、.......。もう思わずにまっと笑ってしまいます。 思いっきりツボ。.......そういえば、バールが出てこなかったなあ。ないの?
どれもとにかくイイ(*゚ー゚)b
絵画っていったら!!!
今年も「夢の美術館」が放送されるのです!!!
しかも今回はなんと「印象派100選」。
絵画の中で最も人気がありポピュラーな分野。
ルノワール、モネ、マネ、ドガ、セザンヌ、辺りはもちろん、ドラクロワ、ゴーギャン、ゴッホ、などもばっちり押さえてあるようです。
そして、個人的には.........、
モロー、「サロメ」 キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
ビアズリー、「サロメ:クライマックス」 キタ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!
ドレ、「ダンテ神曲」 キタ━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━!!!
ロートレック、「ムーランルージュ」 wwwヘ√レvv──(゚∀゚)──wwwヘ√レvv─ピキーン!
萌絵......。_| ̄|.....○コロコロ
今回も、美術評論家の重鎮、高階秀爾が登場。
あの人、国立西洋美術館の館長をしていたと思ったら....今は大原美術館の館長になっていた....。大原美術館は、えっと.....岡山の倉敷だったかな......? 大原美術館に、モローの絵があるんだよねーーー! 今回100選に入っているモローの2点のうちの1つは、その大原美術館所蔵の「雅歌」という絵。
この「夢の美術館」、ハイビジョンではすでに放送されたようだけど....BSは1/4、地上波は放送未定になっていたけど、おそらく4月頃じゃないかな。(イタリア100選のときは春分の日だったし) ....うちはBS見られるので、1/4にまたーり堪能しようと思います。.......5時間ぶっ続けで放送だもんね......、たのしみです。
http://www.nhk.or.jp/yumebi/
† 17:20
| トラックバック
| Topへ▲ †