Diary of a Madman

癲狂院に置かれた或る一冊のノートブック
狂気の記憶が焼き付いた、深淵なる倒錯の記録の数々。

テレビ番組 アーカイブ
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 そういえば感想を書いていませんでした。
地上波では2/11(祝)にNHK総合で放送されるようです。これもぜひ見てほしいなと、個人的にはオススメしたい番組です。

 今回の夢の美術館は、絵画で最も人気があると思われる、印象派にスポットを当てた内容で、「夢の美術館」サイト内の100選リストを見ても分かる様に、モネ、マネ、ルノワール、ドガの印象派、ゴーガン、ゴッホ、セザンヌの後期印象派画家の絵が複数選ばれています。それに加えて、新古典、ロマン、象徴主義などの絵もきちっと選ばれていて......おそらく見たことのある、超有名どころの絵ばかり登場するので、6時間の長い番組もあっという間に過ぎてしまうと思います。

 個人的には、以前書いた様に、モローとロートレック、ビアズリーが大好きですが、もちろんモネなどの絵も大好きです。今回リストに入らなかったオランジュリー美術館にある、巨大な睡蓮、あれは入れてほしかったです。ジベルニーに大きな庭園/池を蓮のために作り、そこで沢山の睡蓮の絵が生まれたわけですが、睡蓮の他にもルーアン大聖堂、カミーユ夫人に着物を着せモネらしくない、はしゃいだ作風の日本的趣味、そして同じくカミーユ夫人をモデルにした、日傘の女、サン・ラザール駅、どれも最高! さすが印象派のオーソリティ.......。でもまあ、やっぱりモネっていったら睡蓮か。あれだけ描いてしまうと、もう誰も睡蓮の絵は描けませんね。描いたとしたって誰があれより良い絵を描けるでしょう? 毎日毎日、睡蓮の池の前でスケッチをしていたというのだから、そして、朝、昼、夜と、変化していく様をも描いているのだから、すごい。同じ風景は二度とない、とか言っていたような。
 ルノワールも大好き。ムーラン・ド・ラ・ギャレットの木漏れ日の下でのカフェの絵。あれを見ると、なんだかその場所へ行ってみたくなってしまうような、賑やかさと楽しさがあの絵には溢れていて....好きです。西洋美術館に展示してある、ハーレムも好きかも。中近東風のフランス人を描いただけなのですが、それを知る前までは、そのまんま中近東のハーレムを描いていたものかと、思い込んでいました......。


 あとはやっぱり、マネのオランピア。
番組内では、ヌードの代表作、ゴヤの裸のマハ(&着衣のマハ)、アングルのグランド・オダリスク、マネのオランピア、と紹介されていましたが(いや違ったかも)..........個人的にはオランピアが激萌絵。スタイルのいいモデルで描くのがふつうですが、オランピアは、娼婦をモデルにして、しかもそのまま娼婦を描いたわけで...その生々しさが、凄い! 目を逸らさずに、こちらを見つめている(というよりむしろ見下しているようにも見える。)あの挑発したような堂々とした眼差しにやられます。素っ裸ではなく、チョーカーとサンダルをさりげなく身に付けているのが妙にいい。.......いや、身体を張って生き抜いている人がモデルになっているのだから、強力なのもうなずける。生々しいといったら、印象派ではありませんが、ティツィアーノのウルビーノのビーナスも凄い。あれも一押し。青い血管さえも描かれている程に生々しい。
 そういえば、なぜかウルビーノ、オランピア、共に、傍らにネコや犬の姿が......。なぜなの。オランピアのネコはカワイイ。ぴょこっと右側に黒猫が描かれています。


 ミレイのオフェリアも好き。溺死した女性が仰向けになって水面から顔を出している絵ですが、内容の割に幻想的で、なんとなくモローにも通じるところがあるような感じ。

 で、モローの絵ですが、個人的には選んだ絵が違う気がします。「出現」はやはりルーヴルにある水彩の方を選ぶべき。油彩の方のは、サロメとヨハネのみしか描いていない感じだし、未完成っぽい感じがなんとも。サロメの表情は油彩の方が好みですが。もう一枚の「雅歌」、またマイナーな絵を紹介して..........日本でも見られる絵、ということで、大原美術館所蔵のこれを選んだのでしょうが........うむぅ。モローで選ぶなら、「オイディプスとスフィンクス」、「ヘロデ王の前で踊るサロメ」、「出現」(水彩)が妥当。「オイディプスとスフィンクス」の絵はたぶんモローの名を知らなくても見たことある人多いはず。「ヘロデ王〜」のは、かっこいい&綺麗の一言に尽きます。 それにしても、意外にもモローの絵の紹介に時間をかけてくれてなんだかすごい意外でした。軽く紹介されてすっとばされるものだと思っていたので、嬉しかったです。最初に紹介されたのは美輪明広によってだったので、うげっ、って感じでしたが、やはり色物扱いなのかなぁ、モローの絵って。そりゃあ、血のしたたる生首が宙に浮いてる絵が代表作じゃあ、仕方ないのか........。_| ̄|○

 ロートレックは、わざわざ絵以外にも、ロートレックのレシピを再現したのには、思わずにんまり。ロートレックは、美食家でレシピ集も出しているんです。(中には料理のレシピではなく社会を皮肉ったものもあるが) おいしそうな料理でしたね〜。出演者がみなおいしそうに召し上がっていました。

 そこで、出演者の話ですが、
高階秀爾にもう少しいろいろな話をしてもらいたかったのが一番の感想かな。美術評論家として有名な方で、西洋美術に大変詳しい方のハズ。前回の夢の美術館で的確に説明してくれていたので、今回もすごく期待していました。もちろん各話題ごとにきちっと話して締めてくれたのですが、もう少し時間をあげてもよかったのでは、と思います。
 他の出演者も.......山口もえにはなんていうかシスプリの亞里亞みたいで、なんだか話を聞いている内に日が暮れてしまいそうな感じで........。あの感じが良いのかもしれませんが。銅版画家の山本容子はけっこう好印象でした。芸術をやっているだけあって、意見が確か。ちなみに石澤アナはけっこう好き。以前、新日曜美術館の司会していたときから、好きでしたが、今回もはじけてくれるのかと期待していましたが、前回同様、やってくれた! ロンドンまで赴いてホームズに扮して名画を探っていました。演技はxxxだけど、爆笑。またやってください。w


 と、今回は、かなり視聴者を狙っているような内容でした。今まで絵を見たことがない人でも気楽に見られる様に構成されている気がします。オススメです!

...............見た後、オルセー、ルーヴルに行きたくなってしまうかもしれませんが。w
http://www.nhk.or.jp/yumebi/

† 15:50 | トラックバック | Topへ▲ †

 去年、3か月程の間隔で再放送されまくって、飽き気味になって、来年はさすがに新しいのをやってほしいと願っていたのですが、その通りになって、嬉しいです!

 新年いきなり、テンション高くて、けっこう楽しめました。きっと今年も数回再放送するのでしょうね。......何度も頭に叩き込められるので、そのくらい再放送してもらったほうがよいのかも、なんて思う様になりました。

 大希林の演出を手掛けているのは、久世光彦さん。
なにやら向田邦子の作品のドラマを手掛けたことがある有名な方だとか。相変わらず世間知らずで申し訳ないです........。その久世さん、1/6〜9までの読売新聞に掲載された歌会に参加されていたようで、句がいくつかありました。他の方の句もすばらしいですが、久世さんのも、うむぅ、さすが大希林を手掛けるだけある.......。悠久の日本語を網羅しているかのごとく、巧みに言葉を綴っていくのは、まさしく神妙!

 えらそうなことを言っていますが、短歌はおろか日本語さえも危うい自分にとって、そのような素晴らしい句が詠めるということは、とても羨ましく思います。さまざまな心情などを言葉に置き換える/表現する........、日本語というのは、擬態語など、他の外国語に比べて色々な表現が出来る言語でもあるわけで、日本人であるからには、目に見えない、感情を、豊かに言葉で表現したいものだと......思っています。

† 23:29 | トラックバック | Topへ▲ †

 あと買ったものは、泉鏡花の作品。
鏡花は明治時代の作家ですが、あのミステリアスでファンタジーな物語が自分にぴったりで、いろいろ買い込んでしまいました。
「外科室」......かつで恋に落ちた男女が、外科医と患者として邂逅する...という話。「高野聖」......山中で男が謎の魔女にたぶらかされていく話。.....などなど。ぅぅ.......わくわく。堪能できそうだよ。

 それと、視覚デザイン研究所からシリーズで出ているもので、
絵画の見かた、マリアのウインク、ヴィーナスの片思い、悪魔のダンス、オレ達に明日はない、計5册を一挙に購入。どれもイラストを多用し、簡潔な文章で説明されていてとてもわかりやすく、なにより楽しめる内容が、GOOD。それぞれのシリーズの内容は、有名画家の紹介、聖書のシーンを取りあげた絵画/聖書の説明、同様に、神話、悪魔、黙示録....が取りあげられている絵画の紹介/解説になっています。神話や聖書、悪魔などが、絵画などと一緒にわかるので、一石二鳥!......悪魔に関しては、すでに悪魔辞典や堕天使に関する本を持っているので、それ自体は知っているけれど、絵画は知らないので。
 イエス、ヨハネ、ユダ、マリア、ヤコブ、アダム、イヴとかはもちろん、ロトも載ってます。w 悪魔は、ルシファー、ベリアル、アスモデウス、メフィストフェレス、ベルゼブル、サタン、サキュバス、リリス、リリム、リーパーなどなど、.......。もう思わずにまっと笑ってしまいます。 思いっきりツボ。.......そういえば、バールが出てこなかったなあ。ないの?

どれもとにかくイイ(*゚ー゚)b
 絵画っていったら!!!
今年も「夢の美術館」が放送されるのです!!!
しかも今回はなんと「印象派100選」。
絵画の中で最も人気がありポピュラーな分野。
ルノワール、モネ、マネ、ドガ、セザンヌ、辺りはもちろん、ドラクロワ、ゴーギャン、ゴッホ、などもばっちり押さえてあるようです。

 そして、個人的には.........、
モロー、「サロメ」 キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
ビアズリー、「サロメ:クライマックス」 キタ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!
ドレ、「ダンテ神曲」 キタ━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━!!!
ロートレック、「ムーランルージュ」 wwwヘ√レvv──(゚∀゚)──wwwヘ√レvv─ピキーン!
萌絵......。_| ̄|.....○コロコロ

 今回も、美術評論家の重鎮、高階秀爾が登場。
あの人、国立西洋美術館の館長をしていたと思ったら....今は大原美術館の館長になっていた....。大原美術館は、えっと.....岡山の倉敷だったかな......? 大原美術館に、モローの絵があるんだよねーーー! 今回100選に入っているモローの2点のうちの1つは、その大原美術館所蔵の「雅歌」という絵。

 この「夢の美術館」、ハイビジョンではすでに放送されたようだけど....BSは1/4、地上波は放送未定になっていたけど、おそらく4月頃じゃないかな。(イタリア100選のときは春分の日だったし) ....うちはBS見られるので、1/4にまたーり堪能しようと思います。.......5時間ぶっ続けで放送だもんね......、たのしみです。

http://www.nhk.or.jp/yumebi/

† 17:20 | トラックバック | Topへ▲ †

 過ごし方は人それぞれだと思いますが、自分の場合はというと、年を迎えてしまう前に、「伝承」のロングバージョンを仕上げて&オリジナルCDの発送しないと.....マズい。もう夏の頃から頼まれていた件だ。.....本当に申し訳ありません.....。で、それに加えてトップページデザインの制作、で、大掃除。
 う゛......。あと4日しかない.......。どれも平行して進行中だから、まあなんとか、ならないかもしれない。というかこんなこと書いている場合でもないのだけど。それに今日でプールが閉まっちゃうということだったので、泳ぎ納め(?)と張り切って泳ぎ過ぎた.....。なんかへとへとで眠ぃ。

.......振り返ると、毎年毎年、そんなのばっかりだ。クリスマスなんか毎年版画彫ってる始末だし。あぁ、やっぱりロマンスには程遠い。_| ̄|○ガクッ.....。

 で、大晦日ですが、やっぱり大晦日になっても大掃除やってるんだよ。さすがに夜になればすべて片付き、ほっとできるけれど。
 ちなみに紅白は見ない派。というよりいつも大晦日はテレビ見てないのだけど。最近の音楽がちっとも好きになれなくて、出演するアーティストもさっぱりだし。ああいうところで、オジーがへろへろになった状態で、「みぃ〜すたぁ....くろぉうりぃ〜.....」って歌い出したら最狂なんだけど!で、バケツ&ホースで放水!で、最後にカエルジャンプ。w .....見事なまでに雰囲気をぶち壊してくれるかもしれない。w  ジューダスのロブ・ハルフォードみたいに、バイクで入場するのもアリかも。マリリンマンソンみたいにボンテージスーツ&両性具有コスプレして、ってのも、すごいことになるかも......しれない。

......打ち切り決定は必至だ。

う、その後の予定はまた次回に書こう。

† 22:36 | トラックバック | Topへ▲ †

 「人間講座」(http://www.nhk.or.jp/ningenkoza/200312/mon.html)で、樋口一葉を取りあげているのがあって、見てます。一葉の作品を読んだことがあるといっても、本の巻末に載っている略歴くらいしか知らないし、なにより気に入った作品の作者がどう生きて何を感じ取って作品を生みだしたのか...ということが非常に気になるタチなので、そんな自分にまさにうってつけの番組です。

 番組は....(現時点では)一葉の人生を詳しく解説するみたいだけど、作品の解説とかってしてくれないのかなあ......。これから、かな? 少しくらいなら自分でもわかるけれど、「詳しく」しりたいし。一葉の家の目の前が吉原だったってことが「たけくらべ」に少なからず影響していることは分かるし、「おおつごもり」も、貧しかったのがにじみ出ているような気もする。

 そんな彼女が、紙幣の顔になるとは....。あの世で何を思うのでしょうね。そういえば、その五千円紙幣に印刷される一葉の肖像なのですが、なんか「違う」。よく一葉の肖像として使い回されている、穏やかそうな表情のものと若干異なり、なんというか....ちょっと骨張っていて、老けてみえるし、ちょっとキツそうな表情、にも見える.......。

 なんかそれでも1枚ピン札を保管しそうな予感。
 人間講座、っていったら、昔、安藤忠雄のもあったね!「建築に夢を見た」とかだったかな。あれも見たぞ!まさかご本人自らはなしてくれるとはね、ためになったよ。....あの人って、必ずと言っていい程、建築とはおおよそ関係なさそうな話題をひっぱりだしてきて、ずばっと核心を言い切ってしまう。

 話を戻して。
人間講座のサイトを見て気になったのが、水曜日の「日本語を問い直す」というテーマ。 ......自分が言える資格もないのだけど...、最近の日本語はどうも乱雑な扱い方/使われ方をしているなあと常々感じます。海外の言葉を安易にカタカナ語で済ましてしまったり、言葉の誤用も平気で使われるケースも増えてきているし、日本古来の風情のある言葉は失われつつあるし..、そんな時代だからこそ、日本語を問い直す、というテーマはまさに打ってつけ、だと思います。

 いつかこのままだと、英語が第2公用語になった時、とんでもない日本語になっていそうで......怖い、です。

 それと、もう一つ見始めた番組が、BSなのですが、「パリ五次元紀行」という番組。
毎回パリと繋がリのあった人物(日本人だけかな?)を取りあげて、それをパリ市内のタクシー運転手がその取りあげる人物とやりとりしている....という架空のストーリーで綴られていくのですが、映像/音楽共に綺麗! 映像は、故意にエフェクトがかけられていて、紫や緑色の色調になっていたりして、アートを見ているような感覚で楽しめます。
 それとタクシーの後部座席に、これまたとびきり綺麗なパリジェンヌがいるんです。どうも、そのパリジェンヌが取りあげる人物のことを知りたがっていて、その人物のことを知っている(という設定)運転手に聞くためにタクシーに乗っている、っていう感じ......のようです。(しかし本当に綺麗だったねえ、見とれそうな程。ぉぃ)

......本当、フランスって、老若男女問わず、みんな綺麗です。景色も日本みたいに混み合っていなく、とてもすっきりしていて、建物は洗練されているデザインだし、どこを撮っても、サマになってしまうような景色ばかり。
 そりゃあ、フランスに魂を奪われる日本人がいても不思議じゃないのもうなずける。

† 23:47 | トラックバック | Topへ▲ †

 う〜〜ん、やっぱり30分番組だから、急ぎ足の紹介になってしまうのは仕方ないか....。でも大満足!あぁ、狂える....最狂!

 よくモローは、夢を描く画家だとか、絵で表すデカダンス文学だとか言われるけれど、見れば見る程、納得。神話や聖書の何の変哲もない物語を、劇的にドラマティックに表現してしまうのです!「ありえない世界を創り出す」ために1つの絵に取りかかる前に、膨大な資料を集め、デッサンを幾度となく描いていたようで、そのリアルな表現がより見る人をその世界へ誘うのかもしれません。

 たぶん....神話やファンタジーっぽいのが好きな人には気に入ってもらえるような気がするのです。あと.....「兄くん」も一応チェキだね。w 千影みたいなキャラが好きなら、たぶん、モローの描くサロメにも気に入ってもらえると思います。

 そういえば、モローの描く女性は.......みな微乳(美乳とも書くけどw)だったりします。間違っても巨乳の女性は出てきません。体格もスレンダー過ぎる程、筋肉が見えるくらい、身体が引き締まっています。(別に筋骨隆々というわけではなくて)....中性的だとも言われていますね。それに比べて男が綺麗に描き過ぎ、かも。表情はもちろん好きですが。ルーベンスなどの様に肉感な女性は、本当、出てこないし、表情も、モロー独特。.....あの俯き、瞳を閉じた表情、あれは最高!レダ、ヘロデ王の前で踊るサロメ、オルペウスの首を抱くトラキアの娘、青年と死、刺青のサロメ、どれも大好き! 踊るサロメとトラキアの娘、青年と死は特にね。

 ファンタジーっぽいのも、好き。
若い頃の作品なので、あんまり評価はよくないようだけれど、「アルベレスの戦いの後で逃げ出すダリウス」、「ハムレット」、「飼い馬に喰い殺されるディオメデス」などなど、好きです。人物のポーズがたまらなく好き。毒杯をあおぐハムレットの、腕を食いちぎられるディオメデスの、仰け反ったポーズ。     

 ダークでエッジの効いたのも大好きだ。ヨカナーンの血滴る生首が一番強烈だけど、「求婚者達」の、オデゥッセウスが50人皆殺ししてしまう絵は凄すぎる....。

 だけど、結局の所、モローの絵で一番目立ってしまうのは、ファムファタルだということ....。運命に逆らうことが出来ずに目の前の女に破滅させられる男の姿........これだよねえ、やっぱり。...なんか一歩間違うと、女王様と奴隷みたいな構図になってしまいそうだけど。全く別物です。

 番組でも、どうもそこが強調されていて、それ自体は間違いではないけれど、取りあげる絵の多くがそうした倒錯したものだったので、初めてモローを知った人の中には、ちょっとやばいところに逝っちゃってる人、とも思われかねない気がしました。「メッサリーナ」を取りあげてたし。でもまあ、デカダンスには、あの堕落は必要だし、逆らえない運命がよく表れているし。

 とにかく、番組を見て改めてモローの良さを実感しました。間違いなくこれからもずっとお気に入りです。

† 23:40 | トラックバック | Topへ▲ †

 2週間も待たされた...。あう、もう待切れない。
今夜9:30からNHK教育で「世界美術館紀行」でお気に入りの画家、ギュスターヴ・モローの個人美術館"ギュスターヴ・モロー美術館」を取りあげるのです。 油彩画のサロメ、ユピテルとセメレー、キマイラにガラテア......

わくわくわくわく。

 でも心残りが。
「出現」には油彩画と水彩画があって、モローは後年油彩をあまり好まなかったようでその「出現」の油彩画は、サロメとヨナカーンこそきちっと描かれているものの、他の背景の建物の柱や、水彩画では描かれているシタールのような楽器を持った人物が描かれていなかったりするのです。その水彩画はモロー美術館にはなくて、ルーヴル美術館に、あるんです.......。いや、どちらも最高なのですが。
「オイディプスとスフィンクス」も「ヘロデ王の前で踊るサロメ」も取りあげられないのか......ぐすん。

それはともかく、モローの番組が拝めるのだから......文句は、ないか。

† 19:44 | トラックバック | Topへ▲ †

 ってのを、放送するんだ...?
もっともBSでは、今日放送したみたいだけど。
地上波だと、明日NHK総合10:00am〜
 国立西洋美術館で今展示しているからだね。というか、カタログ見てわかったけど、NHKが西洋美術館とともに主催しているんだね。そうかなるほどっと。

 「光り輝く少女の正体」って.......ぇえと、世界美術館紀行や美の巨人たち、て解説していたような。......う、でも忘れてしまった。あの「夜警」の光の照らし方が、「普通」ではないのはわかっているけど。うむぅ、明日じっくりと番組見よう。

 ........そういえば、世界美術館紀行でモロー美術館を取りあげるのって、再来週なのね。昨日も、来週も番組はお休みなのであった。
.......正直言って待切れません。
もう_| ̄|...○コロコロ こんな状態だし......。

† 18:56 | トラックバック | Topへ▲ †

 来週の、世界美術館紀行、
なんと!!!ギュスターヴ・モロー美術館が放送されるのです!!!!
.......モローなんて、物好きにしか相手にされていないのでは、なんて思っていたのですが、どうやらそうでもないみたい? モローの美術館は、実は個人美術館の先駆けなんです。そういうこともあって、美術館巡りのこの番組で、取りあげられるのかな.....。

 サロメ、トラキアの娘、オルフェウス、ガラテア、ユピテル、セメレー、スフィンクス、モーゼ、ぅぅぅ、今から楽しみ。

 実は、明日、東京へいくことになって......ついでに国立西洋美術館でも観てこようかなと思っています。実はあそこでも(全然関係ないが、西洋美術館ってコルビュジェが設計したんですよね。)モローの作品が拝めるのです!もちろんお目当てはそれだけではないけれど......。「牢獄のサロメ」とかあるんだ......。西洋美術館は、昔、中学の頃行ったけど、あの時は画家の名前や作品なんか全然知らなかったから、あれだったけど、今はかなり知っているから、わくわく。

 来週の今頃は、モローの絵で萌え死にしてることでしょう.......。
_| ̄|....○ コロコロ  (←ヨカナーン?いや、多分、自分だ.。)

† 22:33 | トラックバック | Topへ▲ †

 もう3、4週前ですか、名探偵コナンのスペシャルをテレビでやっていましたが、あれって、以前に一度放送してましたよねえ...?キッドが出てくるやつ。
 個人的にキッド(まじっく快斗)が出てくるのは好きです。あのどうしようもないキザぶりと手の負えないバカっぷり、コナンの世界と違和感なくリンクしているところが、すごく好きです。

 で、そのまじっく快斗に出てくるキャラで、紅子、(名字は、あれ、テレビでは小泉になってたっけ?忘れた...)が、一瞬、シスプリの千影とだぶってしまって....。そういや..マンガではルシフェル召還してたりしてて、まあ、血影とイメージ的にも似ているし、髪型が同じく紫色のシニヨンだったような....? 心の中では「そこで、『兄くん』っていわなきゃだめだろ.....」と思ってました。w でも声は、コナンで出てくる灰原哀と同じだったけど。というか声優陣がコナンと同じだったんですよねえ。そこがまた(*゚ー゚)bわけだけど。

 今度は、コナンと四葉のコンビで事件を解決してほしいぞっ。
その前の週に再放送していた「月光殺人事件」(再放送は見逃してしまいましたが)は、よく憶えてます。犯人が自殺してしまうのはあの事件だけだったっけ。最後は壮絶な結末で、けっこう泣けるかも。初期のコナンは、どうも当時売れてた「金田一少年の事件簿」を意識し、対抗意識をばしばし燃やしていたような気がします....。『犯人が自ら命を絶つのは許せねーんだよ!』とかなんとかいってたし。あれって、犯人がよく自殺した「金田一〜」への当てつけだよなぁ......。

 ......ついでにいっておくと、
コナンで、時々、事件の管轄が群馬県警の時があるけど、群馬県警の刑事、どうしてあんなにヘボなんだよぅ....。県民としてあれは情けない。群馬県警があの情けない姿を見たら、どう思うのか。それに、コナンでよくわかった。いかに、群馬県が、「近くて便利なド田舎」だったってことがっ!!!........ぇえ、そうですよっ、ぴったりだ! 東京から近くて便利な僻地ですよっ!

.........当たっているだけに.......言い訳できない....。

† 23:49 | トラックバック | Topへ▲ †

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