........今日、本屋で買ってきた雑誌です。
ギターマガジン →もちろん名前の通り、ギターの雑誌。
同じギター雑誌でも技巧倒錯気味のヤングギターも昔よく買っていたけど、最近はもっぱらギタマガ。偏りなくクセのない内容が最近の自分にあっているかも。...とはいえ、ヤングギター別冊の「エクストラシリーズ」のランディ・ローズとジェイク・E・リーのはもちろん買って、ただいまお勉強中。
BURRN! →ハードロックやメタル最後の牙城(?)、メタラーさん必携バイブル(?)
音楽雑誌です。巻末の点数付きアルバムレビューは、見てて面白い。あの点数はあんまりアテにならない、とかよく耳にしますが、個人的には見事に情報操作されてます....。あとは、CDジャケットのカヴァーが見られるのが楽しみ。これが意外に貴重です。メタル臭さ全開の渾身の手描き風から、近年よく見かける、3DCG使用ソフトがしっかりバレてます風、フォトショップのレイヤースタイル使ってます風ロゴ、などなどいろいろ手法や作風を見られるのでよい資料です。肝心の中身の記事に興味がないくても、アルバムレビューの中で気に入ったカヴァーが多くあったら、それ見たさで買ってしまうことも。
Casa(BRUTUS) →マガジンハウスのブルータスから派生して発行されているデザイン雑誌。主に建築関係の内容で、気軽に読めてしまう記事内容についつい買ってしまいます。載っている広告も、ファッション、デザイン関連のものばかりで、そのセンスの良さが目の保養になります。
先月の、阪神優勝に伴うユニフォーム格アートワーク+豪華2册分のスペシャル版だったのだけど.......買いそびれました。
今月は、個人的に注目していたのが、ルイヴィトンの六本木ヒルズの店鋪。今回は建築士3人による合作らしいですが、国内のルイヴィトンの店鋪の設計にいくつも携ってきた、青木淳もしっかりいました。またもや王者の風格にふさわしいデザインですね....。うむう、本当、ヴィトンのお店だけは他とちょっと違う。
....しかし、断っておきますが(注釈入れずともお分かりでしょうが)、記事内容に全く無縁な生活です。汗
上州風 →これはたまたま買っただけ。上州(=群馬)のローカル雑誌、らしい。県民のくせにその存在を知らなかった....。というほどマイナーかも。
なぜ買ったかと言うと、それは安藤忠雄の記事が載っていたから。もちろん氏の記事が載っているというだけでは、そう安々と買いません。なんと、ついに群馬でも安藤忠雄の建築物が拝める日が来るのです!! 「昆虫の森」という施設の設計なのですが、ただいま建築中とのこと。うぅ完成が楽しみ楽しみ。
ちなみに、建築とは無縁の自分がなぜそんなに安藤忠雄に注目しているかというと、氏の言動に深く感心されるからです。むしろあの人のインタビュー記事では、建築関連の内容よりもそれ以外の、生き方や、もの作りの姿勢、そういう事柄に関する発言から学ぶ事が非常に多いのです。本当に身に染みる思いなのです。
そして、ワールズエンド →イラストレーター天広直人さんの現在連載中の作品の単行本化されたもの。作品こそ知っていたものの見る興味はさほどなかったのですが、たまたま店内をチェックしていたら見つけて、連載されている雑誌「マジキュープレミアム」を買わなくてもまとめて拝めるのでいいかなと。
さっそく拝見したのですが、ぅぅう、これはシスプリよりかなりツボです! なんだか千影を金髪にして子供っぽくしたのや、亞里亞や咲耶そのまんまみたいなのとかいたりしますが、それがあの人の作風だから、使い回しだとかは決して思わないです。ファンタジーの世界の話のようで、なにやら魔法使いのお話らしい(....まだ文章は読んでないのです...)ハリーポッターみたいな感じなのかなぁ?
しかし驚いたのが(気付くの遅すぎだけど)、原作も天広さんが手掛けているんですね!!シナリオだけ別の方が書いていてあとは全て天広さんの作なんです。ということは、それだけ天広さんの世界観が表れている、ということになりますね。もっともシスプリは「ギャルゲー/萌え路線」だったのだから、根本から異なるのでしょうが。でも、前にも書いたかもしれませんが、登場するキャラがみな女性ばかりなのです...。別に悪いってわけじゃないのだけれど。
ま、それはともかく、相変わらず緻密で繊細な書き込み具合に感動。絵だけでものを語れるのだから、やっぱりG'sマガジンに載ってる他の絵とは次元が違うよ....。あんまりこういう他のものと比べて批評、みたいなことは言えないのだけど、この場合に限っては、断言したいです....。本当に上手です。
MdNに登場してもおかhしくないと思うのです....。
.......本当は、それぞれもっと書きたいこともあるのだけど、まだ全部読み終えてないのです。夕方買ってきたばかりだし....。
結局なんだかんだいったって、話す事柄はいつも同じなんだ...。
去年の今頃と言ってることが誤差もなくぴったりしてる気も......。
ほとんど中毒だね。
† 22:41
| トラックバック
| Topへ▲ †
またまた本屋でのはなし。
いつものように物色していると「死刑全書」という本を見つけて、「拷問全書」とかあるのは知っていたけど......、うむぅ、入荷しましたか......。って、ちょっと手にとると.........、
表紙が、モローの「出現」だっ!
http://images-jp.amazon.com/images/P/4562034785.09.LZZZZZZZ.jpg
踊るサロメが手をかざす先に宙を浮くヨハネの生首がぼわっと「出現」している絵、です。あの絵は超個人的に萌えなのです。
........だけどどうして「死刑全書」のカバーにサロメの絵が........。
「拷問」といえば、やはり数々の拷問器具を開発したトルケマダ。
話はいっきに変わるのですが、所有しているMIDI音源にコルグのN1Rというのがあるのですが、友人の同人ゲームの曲作りにおいて今回はこのN1Rを多用しているのですが、それまであまり使ったことがなく音色もどんなのが入っているのか知らず、マニュアル巻末の音色リスト片手に音色を探していたりしました。.......そこで妙な音色名が。
「Torquemada」..........
あり? これってひょっとしてあのトルケマダ???
こんな音色を用意したコルグのマニアックさにちょっとびっくりしました。で、どんな音色かと思いチェックしてみると......あれ、ほわ〜っとした柔らかなシンセストリングスの音色じゃん、どうしてこれがあのトルケマダになるの???っと理解できなかったのですが.........、
低音域を弾いた途端、
「ギャァっっ!!」
あ、レイヤースプリットで1つの音色に高音域と低音域に別々の音色があてられていたのね....。納得しました。でも、こんな叫び声入った音色って何に使えばいいんだろう........。弱く弾いても「ぎゃおぎゃお」泣かれるしなあ。ハンマーのカツーンっていう打音の入った音色とかなら使えるのだけど。(実際使った。)むぅぅ...。
本屋の話に戻して.......、学生は夏休みに入ったわけで、読書感想文のための本がたくさん陳列されていたりして定番ものとかもたくさん並んでいたので、樋口一葉を探してみたのですが......、ない。
1册もないのです。
そんなぁ.........。ちょっとへこんだ。
といいつつもアマゾンで少し前に買った「闇桜」を読んでいます。復刊されたもののようで、巻末の解説が戦前の頃に書かれたものになってるし。当然、注釈など一切なし。読みにくい。
でも「闇桜」だもの。このタイトルで購入したようなもの。このネーミングにはやられます。綺麗な明るいイメージの桜に闇というダークな言葉をもってくるのが。
あの人のはどれも短編で暇を見て読むのにちょうどよくていいです。でも、読点がないんですよね、句点ばっかりで。当時の文章って言うのはそういう書き方だったんですかねえ? 使われている言葉も知らないのが多くて、短いとはいえども自分にはけっこうしんどかったりします。
一葉が流行るのは(紙幣発行の)来年ですかねえ。
† 23:54
| トラックバック
| Topへ▲ †
でもまあ、やっぱり今まで通りの紙媒体の辞書も捨て難い。というより手放せない。
「辞書を引く」という行為が、電子辞書のそれとは違うなあと、個人的には感じて....。紙媒体だと目的の言葉の前後の言葉、1ページ分が一気に見られるところが、いいなぁっと思っています。ちょっと寄り道が出来て、思わぬ言葉に出くわしたりすることもしばしば。なので「調べる」より「読む」という使い方ができるなあと思うのです。そういう自分だからこそ、類語辞典とか欲しがるのかもしれません。でも電子辞書には広辞苑、漢字、英和/和英含めてもあの大きさだもんねえ、両方欲しいなあ.....。それらでスカスカな脳ミソに少しは知識を充填したいなぁ
そういえば、電子辞書とかパソコン用の辞書とかって、アップデートとかって出来るのでしょうか......?
新語とか新しい言葉が出てきても、アップデート機能があれば買い替えなくても最新の辞書に生まれ変われるし、機械ならではだと思うのです。まぁ、そうそう買い替えるようなものではないけれど。ものは永く使ってあげたいし、むやみに使い捨てになるようなモノ作りは嫌いだ。
ということで、最近は本屋に行くと辞書コーナーに立ち寄ることが多くなりました。う〜ん、様々な辞書があるものです。アマゾンなどのオンラインショップでは更に膨大な数の辞書が売られていて、欲しい辞書もあったりするのですが、やはり実際に確かめてみないとなかなか判断しづらいのも事実。でもそういう肝心の辞書が近くの本屋には置いてなかったりします。
..... 本屋にも電子辞書置いてほしいです。どうか他の辞書と見比べさせてほしいなあ。
† 22:29
| トラックバック
| Topへ▲ †
もうしばらく前の話なのですが、文化庁が行った「国語に関する世論調査」の結果が新聞紙上に掲載されていて、その調査ではいくつかの語句を尋ねその意味を知っているかどうかを調べる、というような内容だったのですが、例として取りあげられていたいくつかの言葉が.......、自分の持っている辞書に載ってなかったのです。泣
「役不足」、「確信犯」、「流れに棹をさす」の3つのうち、言葉・意味ともに載っていたのは「役不足」のみ。「確信犯」はなくて「確信」しか載っていなくて。「流れに〜」に至っては慣用句自体載っていなくて。うぅぅ.....、O社の「国語辞典」なのですが、10年程前のだから?ってことはないよねえ。別に中学生向けとかそういう類いのでもないし.......。なぜなの。「流れに〜」だけはさすがにわからなかった。相変わらず言葉を知らないのだなあ........。鬱&恥。
..........去年は「けんもほろろ」が危なかったし。
1、2年程前からネット上の「goo」の辞書を使い始めて、手持ちの辞書より「使える」と気付き始めていたけど.....、これほど差をつけられるとは.....、なんか悔しい。「goo」のは三省堂の辞書だったっけ。(ちなみに新聞紙上に合せて載っていた言葉の意味の文章が、その三省堂のと酷似していた。)
そんなわけで、永らく使ってきた辞書におさらばして新しい辞書でも買いたいなあ、と思い始めています。数日前の新聞にタイミングよく電子辞書に関する記事が載っていて、最近では学生を中心に売れているらしいのです。実は、自分も以前から電子辞書があったらいいなぁ、なんて思ったりしてました。分厚く重くてかさばる紙媒体と違い、手軽でコンパクトで複数の辞書が内臓されていて、値段はそこそこするけれど、1個あるとなにかと便利そうだなあと......。
ボキャ貧を辞書のせいにしちゃいけないか.....。普段、本を読まないせいです.........。でも、なかなか読みたいと思っても読書のための時間をとれなくて.....。うぅ、やはり子供の内にたくさん読んでおくべきですね.......。
† 23:51
| トラックバック
| Topへ▲ †
なぜか自分の行く本屋は、みな音楽関係の隣にアニメ/ゲーム関連の本が置かれています。ときどき本を立ち読みしつつ、どういう人が「G'sマガジン」とかを手に取るのかなぁと常々思っていたのですが、なかなか手に取る人がいなくて(観察するなぁっ)。でもこの前、妙なオーラを感じて隣をちらっと見てみると..........。***な風貌の人が。いや別にケチつけるとかそういうつもりはないし、あんまり人のことも言えたもんじゃないかもしれないけど.....ちょっとね。
といいつつ、音楽コーナーにも、なかなかなルックスの人が。鋲をビシビシに打ったレザーを着ている人がっ......!ピュアなメタラーさんですねぇ。でも鋲付けるならやっぱり玉よりピラミッド型だよねえ。で、トゲトゲなリストバンドを付けて、工事現場にあるようなぶっとい鎖をかけてですねぇ、(この後、小一時間妄想が続くので省略。)
対抗して、全身黒ずくめで巨大なペンタグラムorゴシッククロスでも身に付けていくか。で、オカルト関連のコーナーでひっそりと立ち読みして....。って、オカルト関連の本はぜんぜんなかったり。まぁ当たり前だ。どこの本屋にもクロウリーの「法の書」とかがやたらあったら怖い。でも置いてあるのが、「***の文化史」とか「****ノ心理」とかですねぇ、やたら変なのしかないんですケド。いや面白そうっていったらそうなんですけど.....。(ぉぃ)なんかそういうのと一緒にまとめられちゃってて、ってちょっと鬱のような、納得してしまうような。
でも、新紀元社から出ている「Truth In Fantasy」シリーズのはいくつかあったりします。あのシリーズのは、RPGとかファンタジーとか好きな人にもってこいな本ですね。「堕天使」とか「天使」とか、「悪魔辞典」、「聖剣伝説」とか、まぁ、手軽なわりに資料がたくさん詰まっている感じなので、何か創作している人達にもうってつけかもしれません。シリーズ数も多いし、もうその道を驀進中、といった感じですね。
http://www.shinkigensha.co.jp/
† 00:35
| トラックバック
| Topへ▲ †
実は、このところ、すっかり単行本を買いそびれてしまって、この前、やっと40、41巻を買ってきました。なんか久しぶりに、まとめて読んだので、昔、コナンを読み始めた頃に感じたようなインパクトを受けました。
やっぱり、あの人の描く絵が大好きです。「コナンカラーイラスト全集」なんてのが出たんですねえ。うぅ、どうせだったらコナン以外のもまとめて出してほしかったですが、それはきっとコナンが終わったらまた改めて画集を出すのでしょうね.......。もう40巻、読み始めた頃が懐かしい。連載開始当時からずっっと読んできたから、もう10年近く経ちますねえ。(しみじみ) コナンも歩けば事件(もしくは死体)に当たる、という感じですねえ。でも最近は、初期の頃の、殺伐とした雰囲気があんまり出てないし、読者としても毎度の事件に慣れてしまっているせいもあるだろうけど。
キッドは元気なんですかねぇ......。う〜ん、ある事件をコナン側から、キッド側からのそれぞれの行動を、単行本で別々に掲載したりしたら、面白そうなんだけどなあ。...............どう? 1巻分くらいやってほしいなあ。
昔、そういう,チャンネルをちゃかちゃか変えながら見る(ザッピングというらしいが)のが一度だけテレビでありましたよね、TBSとフジで。コナンとキッドなら出来そうな気がするんだけど........。
† 02:19
| トラックバック
| Topへ▲ †
「本を読んで....」の続きです。
オスカー・ワイルドの「サロメ」
これは一葉と同じく期待していた作品でした。
中身は.........思いっきりツボです! 期待を裏切らない内容でお気に入りです。しかもページ数がめちゃめちゃ少ない!! 100ページもないくらいで、しかもサロメの発言が少ないので、もう少し深く掘り下げて欲しかったなあ.....ちょっと残念かも。でも逆に設定が少ないから各々がいろいろ想像出来る、という風にも捉えられますよね。それでも聖書にちょこっとしか出てこないサロメをここまで魅力的な話に作り上げたのには感激。これが元になって、オペラや、絵画、以後におけるサロメ像を確立されたのでしょうから.....。
しかし、この和訳が最高。「あたしはおまえの口に口づけするよ、ヨナカーン。」
しかも頭部しかないヨナカーンに向かってこの言葉..........。まさしく「狂恋」という言葉がぴったりな、狂える悲恋の一場面。実際にこんな人いたら関りたくないけど、話の中なら別。最高。これぞ狂える、ソドムの王女、サロメ。シスプリの千影の先を逝っているよ.........。
もともとサロメを知ったのは、ギュスターヴ・モローの「サロメ」の絵を知ってからです。あの宙に浮かぶ生首の側で踊る王女、綺麗さと狂気のこの絵でサロメにハマりました。モローは他にもいくつもサロメの絵を描いていて、水彩だったり油絵だったりいろいろあるし、モローもけっこうサロメにはまっていたりして..........? ちなみに本のサロメの方には、これまた有名なビアズリーの挿し絵がたくさん入っています。耽美だけど、ちょっと妖し気な美しさが、サロメの挿し絵にぴったりですね。
ワイルドの作品には他に「ドリアングレイの肖像」とか「獄中記」など作品があるようなので、そちらも是非読みたいです。
あとは、売り場でたまたま見つけて衝動買いした「ランボー詩集」と「ロミオをとジュリエット」......何をいまさら、という感じですが、今まで読んだことなかったんだからしょうがない。「ロミオをとジュリエット」は、いい年こいた野郎が読む本じゃないような気もするケド、ま、いいか。(全然よくねー) しかし、初めてきちんと物語を知った気がします。すれ違いによって二人は死んで、王は事の重大さに気付いたが、覆水盆に帰らず..........。このすれ違う「時」の流れが妙に不思議に感じました。長いようでテンポよく場面の緩急にあわせた時の流れというか........。
ランボーって若い頃に詩を書いた、とかは知っていましたが、少年の頃から名を馳せていたとは.........。しかも20代半ばで書くのをやめてしまっていたんですね! 驚きました。ランボーの詩は、理解するのが難しい。じっくり一遍一遍読む必要がありますね。でも、いかにも少年/青年が書いた、って雰囲気が出ていて、やっぱり若い頃にしか描けないものってあるんだなあと改めて痛感しました。
そういえば、昨年末に、全国高等学校文芸コンクールとかいうコンクールの受賞作品が読売新聞紙上に掲載されいたのですが、まあ受賞しただけあって、本当に上手いものです。詩や、俳句、随筆、小説など7部門それぞれ載っていたのですが、高校生ってこんな感じだったっけ........?ってかなり自分の人生に疑問を思うことに.....。 そういうのを見るとやっぱり「今」しか創りだせないものってあるのかも........って何となく感じます。
† 00:00
| トラックバック
| Topへ▲ †
掲示板でも書き込みした通り、人生で初めてというくらい、「まともに」本を読んでいます。というかほとんど「初めて本を読む」って感じです。(恥)
雑誌やらマンガだったらそりゃ読んでいますが、あれは本、図書とは言いにくい。( 自分だけかもしれませんが、図書券でマンガや雑誌を買うのに、抵抗があるんです。図書券が可哀想かなあって。雑誌といってもギタマガとかサンレコとか、まあ音楽制作のために買う雑誌とかなんで、自分にとっては教科書みたいな存在なのですが.....。)
それで、ここしばらく掲示板やコラムで書いてきた様に、どうも自分における日本語の理解、語彙、知識が少ないなぁって日々少しずつ思ってきたことが、最近になって爆発して、本を買い込んだ、という次第です。昔から、親にさんざん本を読め読め言われて無視し続けてきて、今になって「あちゃ〜」って感じ。まあ、後悔しようと思えば後悔できますが、今気付いたのならまだ大丈夫かなあって(ん?手後れ? しょうがないな....カチャy=ー( ゚д゚)・∵. ターン)
そんなわけで本をいくつか買ったのですが、それぞれ買う理由があります。
「西条八十詩集」
西条八十を初めて知ったのは、CHAGE&ASKAのASKAさんの1stソロアルバムにてカバーされていた「蘇州夜曲」でした。子供ながら、ずいぶん古風で素敵な歌詞だなと思っていました。曲を作っている自分として、歌詞も作ってみたいしそんなわけで歌の詩も作っていた西条八十の詩が読んでみたいな、ということで買いました。それだったら阿久悠さんとかでもいいでしょう、とか思われるでしょうが、以下に挙げる人達も同じ理由ですが、日本の古風だけどどこか新しい、そんな時代を感じさせる「明治/大正」の頃の言葉に触れたい、というのがあるんです。特に明治という時代は、それまでの鎖国時代から解放されて一気に新しい文化が輸入されてきて、当時の人達が必死になってそれをきちんと吸収し、言葉においては、外来語を見事に日本語に作り替えた.....。今の日本って、入って来た言葉ってそのまま吸収せずに、そのまま入れてしまうじゃない? 英語のまま。 新しい日本語は生まれてきてはいるけど、新しい熟語とかは生まれないですよね? 終戦迎えてストップしちゃった、そんな感じ。
そういう時代の言葉に触れたいとそう思わせたのが、偶然知った「ゴンドラの唄」。その中に出てくる「恋せよ乙女(少女)」。この言葉が以前から気になっていて、どのミュージシャンか忘れましたが、曲名とか、あとなんだったか、ゲームか何かのサブタイトルとかにも使われてたようだったので、これはもしかしたら元ネタがあるんじゃないかと思ってググってみたら、「ゴンドラの唄」にたどり着いたことがあります。 明治時代に書かれたと言うのに、すごく素敵で瑞瑞しい雰囲気だなあって感動しまして......これは他にもいい詩があるかも!って思って、たまたま知っていた西条八十の詩集を買うことになった経緯もあります。
ヨーロッパに留学していたこともあってか、和風な中にも、繊細なヨーロッパの雰囲気がほのかに感じるような箇所が所々見受けられて、そのバランスが好きです。気に入っているのか、「薔薇」や「病める」「亡骸」「蒼白めた」などの言葉が時々使い回されていて、いいですね....。個人的に好きです。ちょいヴィジュアル系(?)みたいな感じなのかな.....。まあとにかく今でも通用するような詩がたくさん詰まっていると感じました。 個人的にはこの人の詩は、氷付けの薔薇、あるいはガラスの薔薇、って言葉があうような..........そんな気がしました。どこか暗く冷たい雰囲気がするものが多く、自分にぴったりでこれは買いでした。
西条八十の流れと、少し前話題になった、「金子みすヾ」。
この金子みすヾの詩は、とっても優しく、ほんと心が和んで、一遍一遍読み終えた後、心が晴れるような、そういう気分にさせてくれます。難しい言葉は使わず、やさしい口調で堅くない、気取らない、ふっと辺りの風景から取り出したような詩。本当、もっともっと早く有名になるべきだった詩人ですね。 そんな人が、自殺だなんて......悔しい。あのダンナは逝ってよし! 遊廓フラフラして家に帰ってこないわ、おまけに病気を持ってきて感染すわで..........本当、残念でならないです。
遊廓、といえば、樋口一葉の「たけくらべ」。
この人の作品は、実は大分前から読みたかったもので、今回買った物の中で一番読みたかった作品です。今度刷新される紙幣(五千円札でしたか)に載るということで、話題にもなりましたが、それをいい機会に読むことにしました。 ..........この人もまた夭折....。享年24歳。同じ年だ。とてもじゃないけど比べられない.........。もしも一葉に会ったら速攻で蹴りでもくらいそうな自分に激鬱....。
「たけくらべ」には将来遊女にならなければいけない少女と、僧にならなければいけない少年の淡い恋のお話なんですよね。お互い惹かれ合っているけれど、決して交わることのない運命が二人にはあって、それがすごく哀しい。遊女と僧、ある意味、二律背反な登場人物、いままで何も考えずはしゃいでいられた日々だったのが、吉原の暗い闇にふたりを次第に包みはじめる......そんな設定が、ぐっときます。最後の、格子窓から少年から送られた水仙の花を見つめる場面、哀しくも綺麗ですね.........。
一葉の作品はどれも短編で、ラッキーだなんて思っていたけれど、書かれた時代がまだ明治の中期、知らない言い回しや言葉、風習などがたくさんでてきて、最初は慣れるのに大変で、何で現代誤訳が出ているんだろうと思っていましたが、そうだったんですね......。でも理解しようとして何度も何度も読み返すことができて良かったですが。
一葉が女性だったからか、話の主人公は女性の場合が多いです。
しかも大抵生活を苦労している設定ばかりで、泣けてきます。しかも最後は別れたり、心中、など、辛い最後が多いような......。それらが、当時の明治時代の女性の立場を反映しているのかも。例えば、離婚してしまったら女性の場合は、もう遊女しかほぼ選択肢がなくて(今でこそそんなことはないですが)。これって男より女の人が読む方がいいのかも。っていっても時代が違うし、あんまり関係ないか。
話はそれますが.......、亡くなるおおよそ1年半の間に傑作が生まれたらしいですが、それってランディ・ローズにも当てはまる様な.....尤もランディは事故死だけれども。なんだかとても不思議なことです。急に世の中に現れたかと思えば、急ぎ足にわずかな作品を残して去ってしまう........。どうしてそんなに急いでしまうのって、思ってしまうんです。
ちょっと長くなったので、分けます。
† 00:00
| トラックバック
| Topへ▲ †